有峰なぜ?なに?博物館

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<関連項目> 有峰トランプ

村の祝宴のときに、この花の精がそれぞれの花色の着物を着て美女となって現れたという。

 ・ミズバショウ

 ・クガイソウ  

 ・ヤナギラン 

(2005/1/7岸調べ)

有峰の民話・・・
 有峰から西へ尾根をひとつ越えた山奥に、長棟(ながと)という所がある。慶長年間、金鉱の採掘が開始され、のち亀谷金山の山師・大山佐平次により鉛山が発見され、江戸時代を通して栄えた。
 あるとき村人達が集まって祝い事をすることがあった。すると白、淡紅、薄紫の衣装をまとった3人の美しい女性が現われ、すきとおる声で歌い優雅に踊った。そのとき人夫の一人が酒に酔って女性たちに無礼な振舞いをした。すると3人の姿は煙のように消えてしまい、まもなく鉱脈も絶えてしまったという。
 この3人の美女は、ミズバショウ(白)、クガイソウ(淡紅)、ヤナギラン(薄紫)の花の精だったのである。・・・
・・・この民話は、山の植物や自然に対する接し方を教えているようだ。
(2005/1/12 柳川調べ)