有峰なぜ?なに?博物館

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「渡り」をする蝶。ゆるやかに飛ぶ。浅黄色の部分には鱗粉がない。夏・秋にみかけることが多い。

マダラチョウ科に属する南方系の蝶で、羽を広げると10cm以上もある。「アサギ(浅黄)」という名前が示すように、青白く透き通るような魅力的な色で、夏から秋の山地や高原を優雅に舞う。この蝶は、日本列島を春には北上し、秋には南下するという大規模な季節移動をしながら、世代交代を繰り返している。蝶がなぜ長い距離を移動するのかはまだ謎である。
1970年代から、「渡り」の実態を探ろうと、全国各地でアサギマダラの羽にマーキングをして放蝶し、再捕獲された場所や日時などの照合することで、「渡り」の様子が次第に解明されつつある。富山県でも、2002年より自然博物園「ねいの里」を事務局として「富山アサギマダラ調査グループ」がスタートした。2004年9月12日には、自然博物園ねいの里と有峰森林文化村が共催し、有峰でアサギマダラ調査を行った。富山県下では、主として有峰や白木峰・五箇山などでマーキングしている。2003年には、同グループで252個体のアサギマダラにマーキングをして放蝶し、その内7例が鹿児島県の喜界島や大分県宇佐市・高知県室戸市など7箇所で再捕獲の報告があった。 
(2004/12/27 柳川調べ)

※ 一緒にアサギマダラの捕獲やマーキング作業を行ってみたい方は、自然博物園ねいの里までお問い合わせください(TEL 076- 469‐5252)