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有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2019年6月1日 第423号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/吉江 良
(発行日現在の有峰村民人口:979人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆春の息吹があふれる新緑の有峰               石井隆一
               (有峰森林文化村会議会長 富山県知事)
◆森の案内人通信 ~
有峰森林文化村の指導員に就任して~      霜鳥智也

編集局からのお知らせ                 
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◆春の息吹があふれる新緑の有峰               石井隆一
               (有峰森林文化村会議会長 富山県知事) 
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 有峰に春の息吹が感じられる新緑の季節がやってきました。今年は除雪や
道路整備も順調に進み、6月1日から有峰林道の通行を再開することになり
ました。
 また、有峰林道の通行再開に合わせ、有峰ハウスなどの有峰森林文化村の
施設も6月1日から営業を開始しますので、多くの皆様のお越しを心からお
待ちしています。
 有峰湖の周辺一帯は、豊かな森林に包まれ、命の息吹、共生と循環、自然
への畏敬の念を感じ取ることができる癒しの空間として、多くの皆さんに親
しまれています。
 こうした美しい森林を保全し、後世に伝えるため、有峰森林文化村では、
平成14年7月の開村以来、有峰を愛する人々が村民となって、「水と緑とい
のちの森を永遠に」を基本理念に、豊かな自然の中で憩い、楽しみながら自
然を学び、みんなが力を合わせて森林を守っていくため、幅広い活動を展開
してきました。
 今年も、森林浴などを楽しむ「日帰り語り部講」、有峰の自然について生
物講師のもとで研究に取り組む「ありみね高校生学びの森」、ボランティア
によるパトロールなどを行う「有峰森林レンジャー活動」などの行事を計画
しております。ぜひ多くの方に有峰を訪れていただき、その魅力を体感いた
だければ幸いです。
 県では「富山県森づくり条例」に基づき、県民参加の森づくりを進めてい
ますが、県立自然公園にある有峰の森林は、先人たちが築き上げてきた貴重
な財産であり、寄せられる期待は大変大きなものがあります。
 今後とも、皆さんから貴重なご意見やご提言などをいただきながら、森の
恵みと人の営みをしっかりと後世に語り継ぎ、有峰を愛する人の輪を世界に
広げていきたいと考えていますので、有峰村民をはじめ県民の皆さんのご理
解とご協力をお願いいたします。
 有峰の森は、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉と季節ごとにその表情を豊か
に変えて、私たちの心を癒してくれます。また、ブナやミズナラの明るい林
の中を歩けば、元気が湧き出してきます。大自然を五感で体験いただき、明
日の活力を得る場として、多くの方々にご利用いただけることを心から祈念
しています。
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森の案内人通信 ~有峰森林文化村の指導員に就任して~   霜鳥智也
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 私は、今年3月末にて富山大学大学院医学薬学研究部(医学)免疫バイオ・
創薬探索講座を退職後、 5月より、この有峰森林文化村に森の案内人(指導
員)として再就職いたしました。 
 応募の動機、第一は、小職の虫の師匠で、元主任指導員の経歴をもつ宮原
真樹兄の「有峰の早春から初夏へのダイナミックな自然の変貌は他の所では
体感出来ませんよ! 霜鳥君の今までの経歴を活かし指導員として働いてみ
たら?」という経験談等に基づくアドバイスが発端です。
 第二は、富山県昆虫研究会が和田川流域(有峰)の昆虫相を明らかにする
目的をもって、1977年から1979年の3年間に渡り調査した報告書「有峰の昆
虫相」の報告内容で、有峰には多種の蛾類が生息していることに魅了され、
3年前より定期的に有峰で蛾の分布調査を開始したことです。
 第三は、情報交換を目的に有峰文化村ビジターセンターを訪問した際、有
峰で採集した大型蛾類標本を謹呈させて戴いたことをご縁に、2018年レンジ
ャーにご採用戴き、さらに、同年8月4日(土)に開催された「有峰森林文化村
開村の日 夏休みの自由研究 虫取り探検」に講師として参加したことが再
就職の最終判断となりました。
 有峰は和田川の上流にあり、太郎、薬師、上ノ岳、西笠、鉢伏などの高い
山々に囲まれた1000m級の盆地です。有峰ダム完成によってその大部分は水
底に沈みましたが、現在もなおこの高さにおける県内最大の開豁(かいかつ)
地です。ここには、ブナ、ミズナラ、シラカバ、トチなどの落葉広葉樹で構
成された高木林が発達し、オノエヤナギ、イヌコリヤナギなどのヤナギ類も
多く、草本類などの植物種も豊富で多様な植生を示す地域です。また、猪根
平、折立平などに代表される平坦地、大小の渓流などが存在し、環境は多様
です。したがってここの昆虫相は豊富です。多くの昆虫や結実する木本類
や草本類などの植物が生育している有峰は鳥類の種類数も多様で、バードウ
ォッチングの場としても好適と考えられています。何より早春の新緑、秋の
紅葉(黄葉)は圧巻です。
 定期的・定点的に昆虫の分布調査を継続することは、調査報告書「有峰の
昆虫相」の検証、新たな種の追加記録、食草(寄主植物)の分布調査、他の昆
虫相との関連性、発生消長の年次推移など研究対象の拡大に、そして、指導
員としての資質向上に繋がると考えています。
 連休明けの5月7日、指導員としての心得、文化活動内容、組織体系、森林
レンジャー等について研修し、翌日は上山開始に向けた必需品の調達を行い
、5月9日は上山初日でした。勤務先のビジターセンターのある猪根平には、
1m越えの残雪が点在しており、標高差を実感しました。カラマツ、ブナ、
シラカバの芽吹きを見て新緑の息吹を、ふきのとうやカタクリの開花をみて
大地の息吹を感じました。さらに、凛とした静寂さの中で聴き耳を立てると
ウグイスやイカル、シジュウカラの鳴声が有峰渓谷に反響しており、心が洗
われました。着任まで不安でしたが、こうした有峰の原風景を体感し、これ
からの指導員としての職務に期待を募らせました。
 50年に渡る虫屋としての経験を糧に、FUJIFILMグループ富山化学
工業綜合研究所での研究員や富山大学での研究補佐員としての学術的経験に
加え、大正富山医薬品株式会社での新薬の発売とプロダクトマネージャーと
しての経歴で顧客満足の大切さを実感してきた企業的経験との両側面を職務
に活かしたいと考えます。顧客満足の新三原則、(1)プリヴァレッジ 特別待
遇、(2)ホスピタリティ おもてなしの精神、(3) エンターテインメント 感
動を与えることは指導員の資質として大切です。 
 村民ニーズの多様化や個性化が進展してきている昨今、有峰森林文化村の
村民の村意を尊重した指導員としての対応の必要性を再認識しています。
 さて、立山黒部アルペンルートに比べ、有峰森林文化村は、必ずしも知名
度、立地条件に恵まれていないかもしれませんが、森林浴ができる空間、バ
ードウォッチングができる空間、昆虫観察・昆虫採集ができる空間、家族で
キャンプを楽しめる空間、ウォーキングもできる空間等をアピールできれば、
差別化が期待でき、有峰森林文化村の付加価値が生まれ、新規村民の獲得や
リピーターの増加に繋がると確信しています。
 動植物の生態を含む季節ごとのタイムリーな有峰の自然を紹介した季節だ
よりをありみネットで発信したり、有峰森林文化村憲章(憩う、学ぶ、守
る)を継承しつつ、五感(見てみよう、触れてみよう、嗅いでみよう、聴い
てみよう、食べてみよう)で楽しむ新たな事業も提案していきたいと考えて
います。
 今年も6月1日(土)開始の「山開き歓喜の集い」から10月下旬の「山じまい
の集い」まで、有峰森林文化村の事業が多数計画されています。新任でもあ
り、不安は払拭できていませんが、先輩指導員に指導を戴きながら、森の案
内人として森林文化活動を行って参ります。どうぞ宜しくお願い致します。
    
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◆編集局からのお知らせ                                     有峰森林文化村
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◇次号の有峰森林文化村新聞は、6月14日に発行予定です。
 (発行時期・回数は6月~11月は月2回、12月~5月は月1回第3週の金曜日
となっております。)

◇ホームページありみネット http://www.arimine.net へのリンク

◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿してください。)
  有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。

◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
  あて先   E-メール:info@arimine.net

                     有峰森林文化村助役(編集長)
 6月1日より文化村活動を開催します。まずは6月1日~2日に「山開きの集
い」を開催しています。今年度も楽しい公募の事業がありますので、HPを
ご覧になり、皆様から応募いただけることを願っております。
 今年度も有峰森林文化村をよろしくお願いします。