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有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2018年10月19日 第414号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/青山和浩
(発行日現在の有峰村民人口:967人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ねじばな便り
 ~癒しの森~                      平野 康美
編集局からのお知らせ                有峰森林文化村

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ねじばな便り
 癒しの森~                      平野 康美
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 最近「森林セラピー」という言葉をよく耳にしますが、皆さんは体験され
たことがありますか?
 私は森林セラピストとして森の中をガイドする事はありますが、私が1番
心癒されるのは一人で森の中に入り、ゆっくりとした時間を過ごすことです。

 癒しと言えば、私には忘れられない木があります。
時をさかのぼる事45年前、大きな悩みを抱えていた私は、ある日逃げるよう
に車を走らせて森の奥深くに着きました。
 
 そこで出会ったのがその巨木でした。その威厳ある姿に驚き、立ち尽くし、
やがて足元に座り込んで数時間。そよぐ風と木漏れ日の中で静かに時間を過
ごしました。
 
 すると不思議なことに心が楽になり、明日を生きる元気が出ていました。
その後も、巨木の事はずっと心にありましたが、その場所にたどり着くこと
は出来ませんでした。

 ところが、それは偶然の再会でした。
40年の時が流れていましたが、私にはすぐに分かりました。懐かしさと嬉し
さで思わず抱きつき、心の中でいろんな報告をしました。
 
 あれから結婚して子供が生まれ、孫が生まれ、おばあちゃんになったこと、
大きな病気もしたけれど、こうして今も山の中を歩けている事、貴方のおか
げで無事ここまで生きてこられたこと、そのうちに涙が止まらなくなりまし
た。
 ひとしきり泣いた後は、お互いの無事と再会を喜びました。
巨木と心が繋がったような時間でした。私はこの時、樹木や1輪の花にさえ
心癒され、生きる力をもらえることを体験したのです。

 有峰にも心惹かれる巨木がたくさんあり、そこには生き物の暮らしがあり
ます。忙しさやストレスで心が疲れた時、有峰の森を歩きませんか。
 
 今は、ちょうど素晴らしい紅葉です。
美しい色をまとった山々が、きっと皆さんの心を柔らかくしてくれることと
思います。

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◆編集局からのお知らせ                 有峰森林文化村
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次号の有峰森林文化村新聞は、11月2日に発行予定です。
 6月~11月間は二週間毎に、12月~5月間は月1回、第3週の金曜日に発行い
 たします。

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◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿してください。)
  有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。

◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。

◇あて先  E-メール:info@arimine.net
                     有峰森林文化村助役(編集長)

 北陸電力㈱が、昭和56年11月30日に発行された「有峰と常願寺川」という
冊子に「うれ往来」についての記載があります。
 その内容は、有峰から越中側に出る本道は、水須村を通って上滝村に出る
「うれ往来」で、大正初年まで利用された。この道は、藩政当初から飛騨へ
の間道であったので、水須村に口番所を設けて厳重に取り締まっていた。口
番所は藩の関所で、口留所ともいった。
 
 富山から有峰までの道程は、まず町新庄村から上滝村まで約11.8キロ、
ここから水須村までが約13.7キロ、さらにそれからは山道約31.4キロであっ
た。この約57キロの道のりを見分の役人や十村たちは一泊二日で旅した。
 
 一方、有峰の人たちは枇板、食器、曲げ物など30kg程を背負って、上滝村
で売りさばき、翌日に食料や日用品を買い込んで有峰に帰った。この有峰~
水須の山道を通行できるのは「秋の土用」までで、その後は降雪のため閉鎖
され、冬ごもりとなった。

 では、今年の「秋の土用」はいつかと暦をみると、10月20日の土曜に土用
入り。ここ有峰にある施設も、
     ・冷タ谷キャンプ場は10月20日、
     ・有峰ハウスと有峰記念館は11月4日、
     ・有峰ビジターセンターは11月12日で今年の営業を終了し、
冬ごもりとなります。

 今の有峰はというと、紅葉真っ盛りで、バックに雪化粧した薬師岳を望む
ことができます。
 これもあと数日で、樹木の葉っぱは散り、薬師岳も美白が増すとともに、
寒さが加速します。

 今がチャンス!
天気のいい日の有峰は、素晴らしい姿を提供し、あなたの心を熱くしてくれ
ますよ~。
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