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有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2017年11月2日 第396号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/青山和浩
(発行日現在の有峰村民人口:865人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ねじばな便り
 ~日々の暮らしが輝き、いとおしく思える句~       中川 正次
編集局からのお知らせ                 
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ねじばな便り
 日々の暮らしが輝き、いとおしく思える句~       中川 正次

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 プレバトが人気である。プレッシャーバトルを略してプレバト。毎日放送
のテレビ番組である。私は、もっぱら、You Tubeで見ている。芸人たちが、
生け花、料理盛り付け、水彩画などの課題に挑み、その道の専門家から、才
能アリ・凡人・才能ナシと評価されるバラエティ番組である。その中で一番
人気があるのは、俳句コーナーである。

 そこでは、夏井いつきさんという女性の先生が、作品を評価し、場合によ
っては添削し、俳句の作り方を話す。その評価は、激賞もあり酷評もある。
司会の浜ちゃんは、時に作者に対して「誰に作ってもらったん?」とNHKで
は考えられない切り回しをすることもあり、夏井さんの毒舌とあいまって、
番組の魅力となっており、高視聴率の源泉となっている。

結果、夏井さんの俳句の本はどんと売れ、歳時記も売れている。こういう私
も、俳句は10年以上しているのに、最近、歳時記を買い求めたのである。

 日常生活において、ふっと気づくことがある。それをメモしておく。それ
が俳句のタネになる。それに適切な季語をくっつけ、言葉の無駄をそぎ落と
し、語順を入れ替え、「てにをは」を工夫すると言った、推敲を何度も何度
も繰り返し俳句にする。これが、夏井さんの説く俳句の作り方である。こん
なことを、私は、これまで知らずにいた。トホホ。

 何より、誰もが考えつくような発想や言葉を使った俳句は、夏井さんに、
けちょんけちょん。紅葉を「子供の手」とか、銀杏を「黄色の絨毯」とかで
ある。夏の事象を語っているのに、秋の季語が入っているといったのは、季
重なりでよろしくない。例えば、俳句のタネが夏のことであるのに、そのタ
ネに朝顔をくっつけるとうまくない。なぜなら、朝顔は秋の季語だからであ
る。五七五のまんなかの七は、七にこだわらなければならない。八になると
とたんにリズムが悪くなる。こんなことすら、わかっていなかった。

 しかし、そんな作り方だけでは、プレバトで、才能アリを勝ちとることは
無理である。詩情があるとか、斬新な発想とか、時間の経過とか、視点が小
さなところから雄大なところに移動するとかが必要である。

 さて、私は、有峰俳句の会でお世話になっている中坪達哉さんと、西谷い
のちの沢での愛着の森対話編(定点観測のアルバムをつくること)をずっと
続けている。今年は、10月23日に行く予定だった。ところが20日の早朝、私
がぎっくり腰になってしまった。ぎっくり腰は、3日じっとしていれば、なん
とか治る。しかし、自動車に往復3時間乗り、さらに山を歩くまでにはやはり
一週間が必要である。24日には、なんとか通勤できるまでに回復し、代替が
きかない仕事があったので出勤した。しかし、30分電車に乗った後、富山駅
で椅子から立ち上がるのにとても苦労したくらいである。というわけで、21
日には、中坪さんに、泣く泣くキャンセルの電話をした。有峰の往復の車中
や西谷を歩いている間に、中坪さんに聞きたいことがいっぱいあったので、
23日に、おわびと質問を書いて絵手紙した。中坪さんが、26日、職場にふら
っと見舞いがてらに来られたので、できなかった質問をここぞとばかりにし
た。

 中坪さんは、富山県俳句連盟の会長であり、軽々しく、プレバトのことを
評価することはできない。プレバト俳句は、芭蕉や子規が意図した俳句とは
異なる面も否定できない一方、夏井さんが、松山で俳句甲子園に深く関わり、
プレバトが俳句ブームを呼び起こしていることは明らかであるからである。
慎重に言葉を選びつつ、中坪さんは、「日々の暮らしが輝き、いとおしく思
える句」を作り、句会の選者として選んでいるとのことである。

 「憚らずちゃんの飛び交うクラス会」。この句には季語がないので、季語
をどうしたらいいものか尋ねたところ、「同窓会でちゃんづけで呼び合うこ
との面白さという発想は、これまで既に散々述べられてきたので、俳句にし
ても論外です」とのこと。自分で創造的な発想だと思っていたのに、がくっ
と来た。虚子は、「てかてかした句はだめ」と言っていたそうである。てか
てかしているとは、夏井さんがいつも酷評するように手垢にまみれたという
意味もあるだろし、か細い才能をひけらかしたギンギラしたという意味もあ
るだろう。難しいものである。

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◆編集局からのお知らせ                 有峰森林文化村
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◇次号の有峰森林文化村新聞は、11月17日に発行予定です。

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                     有峰森林文化村助役(編集長)
山じまいの香り
 今年の行事も全て終わり、下山に向けて冬仕度を行っています。
有峰の建屋の中に、カメムシが大量に侵入してきており、独特匂いを発奮し
ながら這いずりまわり、作業の手を煩わせています。彼らも冬に向けて住ま
いを求めて来てるのでしょうが、臭くて臭くてたまらな~い。
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