********************************************************************
ありみネット http://www.arimine.net
有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2017年10月20日 第395号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/青山和浩
(発行日現在の有峰村民人口:863人)
********************************************************************
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆俳句ポスト9月入選作品
◆ねじばな便り
 ~石川県真脇遺跡に神殿を見る~             中川 正次
編集局からのお知らせ                 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
──────────────────────────────────
◆俳句ポスト9月入選作品
──────────────────────────────────

富山県俳句連盟会長 中坪 達哉選(添削後)

みずうみを渡る秋風頬撫でて    河原 芳博
去り行く頃かダムめぐり燕舞う     同
初紅葉水満々と有峰湖       高橋 睦子

──────────────────────────────────

ねじばな便り
 石川県真脇遺跡に神殿を見る~             中川 正次

──────────────────────────────────
 有峰森林文化村の村長である梅原猛さんは、「森の思想が人類を救う」の
中で、日本の律令以前の縄文時代の信仰として、二つことを指摘しておられ
る。一つは、生きとし生けるものはみな平等であり、同じ生命であるという
考え方。他の一つは、生死は循環するという考え方。

 詳しいことは、みなさんにもこの本を読んでいただくとして、この本に紹
介されていた石川県の真脇遺跡に行って、感動したことを書いてみたい。

 梅原さんが、縄文時代の遺跡である真脇について書いてあったことは記憶
していたが、それを見に行くことを目的として石川県に行ったわけではない。
行ったのは、赤座久明さんと島崎清明さんと私との3人。能登の民宿に泊ま
る一泊二日の遊びに出かけたのである。2010年ごろであろう。時期は2月下
旬であったか。

 有峰森林文化村の活動の大きな柱は、「ありみね高校生学びの森」。この
事業の立ち上げについては、平内好子さんの存在が一番大きい。姉御肌の平
内さんの掌(たなごころ)の中でたくさんの高校の生物の先生方が動いてお
られた。そのお一人が赤座久明さんである。クマ、サル、ネズミなどの哺乳
類が専門の先生。その赤座さんが、学校現場を離れて、県庁の自然保護課に
おられた時期がある。そのときの赤座さんの上司だったのが島崎さんである。
私が、県庁治山課で有峰森林文化村のプラン作りをしていたときに、彼は林
道係の主任をしていた。北海道大学を出た彼とは、ウマが合い、よく話をし
た。彼は若いころ、有峰勤務をしており、「森の思想が人類を救う」の本を
教えてくれたのも彼だった。島崎さんは、七尾の生まれ。彼の案内で、能登
に行ってみましょうということになったのである。

 その中で、真脇遺跡に行ったのである。黒い大理石が広場に円を描いてい
た。直径10メートルくらいであろうか。その円の周囲を直径80センチくらい
の柱が10本取り囲んでいるのである。3人で、大理石の上に寝そべった。10本
の柱が視野を囲み、その先に2月の空がぽっかり空き、ゆっくり雲が流れて
いた。青森県の三内丸山遺跡に行ったことがある。真脇のスケールは、三内
丸山の100分の1にも満たない。しかし、真脇のこのウッドサークル(環状列
木)が私に訴えるものは強烈だった。

 人は、建物を横から見る。ピラミッド、パルテノン神殿、万里の長城、法
隆寺、出雲大社、熊本城。横から見れば、その建物を作った権力者の財力も
わかるというものである。しかし、真脇のウッドサークルに仰向けに寝そべ
れば、直接に、空と向かい合うことができる。空というよりも、自然、宇宙、
生命との対峙。縄文時代、真脇の人たちはウッドサークルを作り、そこに寝
そべって、何かを考え何かを感じていたのだろう。権力者の財力も、作った
人の技術も関係がなく、ひたすらに自然、宇宙、生命に対峙する関係がそこ
に形成される。

 冷タ谷キャンプ場の二つのキャンプファイアサークルや、猪根平の広場で、
ピクニックシートを広げ、寝転がり、空を見る。真脇の感動を、有峰でもと、
人に何度も誘ってやってみたが、今一つ、喜んでもらったことがない。ブヨ
が飛んできて、かゆくなることがしばしばあるので、ネットを被る必要があ
るのも白けの原因か。

 やはり、梅原さんの本を繰り返し繰り返し読み、真脇で寝そべってもらわ
ないと、生命との対話なぞと言っても伝わらないのではないかと思っている。

──────────────────────────────────
◆編集局からのお知らせ                 有峰森林文化村
──────────────────────────────────
◇次号の有峰森林文化村新聞は、11月2日に発行予定です。

◇ホームページありみネット 
http://www.arimine.net へのリンク

◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿してください。)
  有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。

◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
 
 あて先   E-メール:info@arimine.net

                     有峰森林文化村助役(編集長)
見頃なんだけどなぁ~
 ビジターセンター周辺の紅(黄)葉は、今が見頃なんだけど、天気が良くな
くって、湯煙の中で見ているようで・・・。もっとも、湯煙やったら温かく
ていいんだろうけど、ドライアイスやわ。

──────────────────────────────────