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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2016年10月14日 第373号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/青山和浩
(発行日現在の有峰村民人口:852人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆お知らせ
◆ねじばな便り
  〜有峰森林文化村の歩みを書くにあたって~        中川 正次
◆編集局からのお願い                 
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◆お知らせ
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◎有峰の紅葉情報をホームページありみネットの「今の有峰の状況」に、
 掲載しています。

◎冷タ谷のキャンプ場の利用は、10月20日(木)の夜間利用まで可能です。
 なお、ロッジを夜間利用する場合は、事前に許可申請が必要です。

◎当新聞の郵送を、メール又はFAXへ切り替えて頂ける方は、ご連絡願い
 ます。

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◆ねじばな便り
  〜有峰森林文化村の歩みを書くにあたって~        中川 正次
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 その人がさりげなく言ったことで、言った人は1時間もしないうちに忘れて
しまったことであるにもかかわらず、言われた人は、ずっと覚えている。
こんなことが、みなさんにも、いっぱいあるでしょう。私にとっては、「有
峰森林文化村って観念論ですね」という言葉が、きつく記憶に残っています。

 有峰森林文化村が開村したのは、2002年7月です。その2年前ぐらいのこと
です。県庁では、各部局の懸案事業を一定の様式にまとめて、知事に報告す
る制度がありました。とりまとめる担当主幹に、私が説明しました。彼が、
まとめて知事に報告してくれるからです。そのとき彼は、「観念論ですね」
と、言ったのです。
 当時、観念論とはどういう意味か、私にはピンと来ませんでした。なんと
なく、侮辱されたような気がしていました。今、改めて、調べてみました。
デジタル大辞泉によると、

 1 精神的なものと物質との関係において、精神的なものの側に原理的根
   源性を置く哲学説。
 2 現実に基づかず、頭の中だけで作り出した考え。

 懸案事業は、「こういう課題があって、こういうふうに取り組んでいくつ
もりである」と書くことになっています。多分、私は、有峰の置かれている
現状を説明した後、「有峰森林を通じて、循環と共生を考える場にしたい」
と、書いたのです。
 県庁のたくさんの課の懸案事業を、一課題あたり30分ぐらいずつ聞き取り
をしてきた担当主幹は、「珍しく哲学的な話をするなあ」と肯定的な印象を
もっていたのかも知れません。あるいは、「何を頭でっかちなことを言って
いるんだ」と、思っていたのかも知れません。言葉を換えれば、富山弁でい
うところの、「こわくさい」と思っていたのかも知れません。
 観念論と言われて、ピンと来なかった私は、ただ、侮辱されたような気が
しました。

 みなさんも試してごらんなさい。誰かが、何か理想的な話をしたときに、
「何を非現実的な話をしているんですか」とか「こわくさい話をするな」と
言うと、相手は、必ずや立腹します。しかし、「観念論ですね」と言うと、
相手を、一瞬、ひるませることができます。それだけではありません。相手
から「理想を語らずしてどうするんですか」と反論があったってとしても、
「あなたの意見は、立派な話だから、観念論ですねと褒めているんです」と、
言い返せる保険がついています。それでいて、「こわくさいやつめ」という、
密かな軽蔑目的はちゃんと果たすことができます。観念論とよく似た言葉に、
「そもそも論」があります。しかし、この「そもそも論」は、観念論ほど、
相手をひるませつつ、保険も隠しているという効果がありません。観念論の
方が、そもそも論より数段優れます。

 私は、有峰在職中、懸案事業とりまとめ担当主幹が、鋭く指摘したように、
哲学を棚上げすることなくやってきました。そして、職場としての有峰を離れ
てからも、ボランティアとして、言い換えれば、ライフワークとして、有峰森
林文化村にかかわってきました。
 世間には、始めた当初は、組織の目標を高く掲げつつも、それはそれ、これ
はこれと割り切って、いつしか、平明な指標だけで事業の成否を検討している
ものが多いものです。売上、利益、入場者数、費用対効果(費用に見合う効果
が上がっているか)などがその指標です。当初の担当者は、遠巻きに、その事
業を見ており、口出しをしないことがほとんどです。そんなことを繰り返して
いると、現役のスタッフの中に、工夫がなくなり、熱いものが生まれなくなり
ます。スタッフの中に、工夫や熱いものが生まれなければ、来ていただく方に
感動を与えることができなくなります。

 有峰森林文化村を始めるときに後押ししてくださった前の富山県知事中沖豊
氏と、恩師・犬島肇氏から、「有峰森林文化村設立の経緯を、本にしなさい」
と、私は言われています。そこで、この有峰森林文化村新聞に記事として書き、
それをまとめて、本にしたいと考えています。
 ただ単に、有峰森林文化村の当初の思いが、風化しないようにしたいからだ
けではありません。
 観念が現実に直面して、不必要にゆらいでいないか。あるいは、観念が現実
に直面して、硬直化していないか。つまり、観念と現実が、緊張感をもって、
らせん階段のように絡み合ってチェックしあっているか。ねじばなのように。
 そのように役立てばと思い、有峰で仕事していた時、どんなふうに進めてき
たかを書こうと思います。

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◆編集局からのお願い                  有峰森林文化村
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                     有峰森林文化村助役(編集長)
あおさんさむい
 有峰の冷え込みが、日増しに厳しくなり体に堪える時節になりました。
それ以上に、利用者が少ないことが身を震えさせています。 
 有峰林道の一般供用は、11月12日までの予定ですが、降雪で通行止めにな
る前に、大自然の有峰の秋(紅葉やきのこ採り等)を味わいに来て~!!
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