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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2016年4月15日 第360号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/青山和浩
(発行日現在の有峰村民人口:843人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「平成27年度の活動をふりかえって」
 ~日帰り語り部講~(富山市星井町地区ふるさとづくり推進協議会)
                           有峰森林文化村
◆ねじばな便り 
 ~キャスケードと、やってみっこっちゃ~  中川 正次 
◆編集局から                     有峰森林文化村
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◆「平成27年度の活動をふりかえって」
 ~日帰り語り部講~ (富山市星井町地区ふるさとづくり推進協議会)
                           有峰森林文化村
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 8月29日(土)、富山市星井町地区ふるさとづくり推進協議会から16名の参
加者をお迎えし日帰り語り部講を開催いたしました。
 当初、冷タ谷遊歩道と東西半島遊歩道の二手に分かれ散策する予定でした
が、早朝からの降雨が酷く滑落の危険性の高い冷タ谷遊歩道は散策中止とし
参加者全員、東西半島遊歩道を散策することなり、計画内容を大幅に変更し
ての対応となりました。

 まず最初に、「富山市大山歴史民俗資料館」を見学していただき、その間
に雨があがる事を願うことと致しました。その為、有峰ビジターセンターに
は当初より30分遅れて到着しました。有峰ビジターセンターでは、有峰の概
要及びスケジュールの変更を説明し、ご理解を得るとともに有峰の貴重な存
在意義を説明しました。特に、ブナに残された熊の爪痕には、皆さん興味深
く驚いた様子でした。

 その後、有峰ハウスへ戻り、今回初めて参加される方々は、有峰ハウス内
を見学する一方、前回参加された方々は、有峰記念館を見学されました。
この段階で午前の部が終了し、有峰ハウスの協力を得て食堂で昼食を取りま
した。富山県産材をふんだんに使って4mに達する豪雪にも耐える建築に高
い感心と木の香りをたっぷり味わって食れた上に、スタッフ2名がミニ演奏
会と称してオカリナ二重奏を披露され、アンコールの声がかかる程、大好評
を得ました。
 午後ようやく雨は止み、バスに乗り最初の案内は有峰湖展望台、ダムの概
要や湖水の利用方法、湖内の水生物や有峰村民について等語り部講。中でも
水利用の一つとして富山市の水道水は世界のモンドセレクション賞で、3年
連続して最高金賞受賞している事を伝え、水道水の入ったペットボトルをお
見せしたところ感嘆の声が聞かれました。記念写真撮影後、東西半島へ向か
いました。
 東西半島遊歩道は、クロベやアカマツなどの針葉樹が多く、キノコも多く
発生する場所ですが、当日は半分枯れたミズナラの木の洞、チョウセンゴヨ
ウの松ぼっくりや青く実を付け始めたどんぐり等の木々に触れながら、広く
ゆったり感のある安全な道を散策して、有峰の大自然を堪能していただきま
した。
 この後ふりかえりの会を行い、行事を無事終了することが出来、皆さん満
足してお帰りになりました。                     



 始まりの会 有峰の説明   ミズナラとブナが絡み合う
               「永遠の木」に見入る
 

 オカリナ二重奏に聴き入る   有峰ダム湖水利用を語る


 ミズナラの洞の中を確認   ふりかえりの会アンケート記入

                   (主務担当者 岡本 浩一)


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◆ねじばな便り  
 ~キャスケードと、やってみっこっちゃ~  中川 正次
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 私は、この3月末に県を退職しました。幸いなことに、4月から同じ県の
職員研修所で再任用されました。同時に退職したもののうちで、私は、極上
の処遇を得たと思います。そのことを通じて、キャスケードということを説
明させてください。
 英語です。綴りはcascade。小さな階段状の滝です。日本語には、どんぴ
しゃの単語がありません。有峰西谷のいのちの沢を思い浮かべてください。
高いところにある水が低いところに流れ落ちるとき、位置エネルギーが電気
エネルギーに変わります。それを利用して水力発電します。和田川をせき止
めて作られた有峰ダムに溜まった水は、下流の真谷まで、ほぼ水平にトンネ
ルを通って行き、一気に鉄管を駆け下りて、水車を回し、何十万キロワット
という巨大な電気を産みます。有峰湖の水は、一度発電して終わりではあり
ません、落差を見つけては幾度も発電するのです。それだけでなく、和田川
とは谷の違う真川の水をトンネル経由で有峰湖に入れる寸前に、有峰湖の湖
畔で発電をちゃっかりしています。

 この電気を作るのとよく似ているのが、富の創造。サービス業は、情報落
差で富を得ているものが多いです。西洋の学問を、東京帝国大学→旧制高校
・高等師範学校・旧制中学・師範学校→小学校と、段々にキャスケードする
ことで、先生(大学教授から小学校の先生まで)は給料をもらっていました。
 また、中央政府→都道府県庁→市町村役場と情報をキャスケードすること
が、幾多の公務員の仕事でした。メーカー→卸問屋→小売店というのも、注
文・流行・需要と供給のバランスという情報格差でそれぞれがお金をもらっ
ていました。さらには、運送業者が絡みます。廻船問屋の富はこうした情報
格差を利用したものに他なりません。茶道、華道などの習い事、宗教の本山
制度など、情報格差をありがたみに変えて、富を得ていると説明できるので
はないでしょうか。

 しかし、富の総和が同じでも、ダムのような巨大な落差装置で大きな富を
得る人が少しだけいる社会よりも、小さなキャスケードがたくさんあって、
ささやかな所得を得る人がたくさんいる社会のほうが、豊かな社会。なぜな
ら、そのような社会は、生きがいを感じる人が大勢いることを意味し、必然
的に健康になり、健全な教育が広がり、犯罪が少なくなるからです。巨万の
富を持つ人は、タックスヘブンに富を移すなど、税金逃れをして累進課税と
いう税金による所得の再配分を阻害します。

 ところが、情報通信の進歩は、こうしたキャスケードによる雇用をうばい
つつあります。その一番わかりやすいのが、予備校。カリスマ予備校講師が
東京でカメラの前で講義するのを、予備校生が富山のビルの中で見て勉強し
ています。ひょっとしたら、いずれ自宅で見られるようになるかもしれませ
ん。そうなると、富山の予備校の先生はいらなくなるし、予備校のビル自体
がいらなくなるかもしれない。大家は困る。アマゾンが出て来たことで、本
屋は大弱り。郊外のショッピングセンターができて、商店街は閑古鳥。
生命の情報の担い手である遺伝情報もごく一部の会社の富の源泉になりつつ
あります。すなわちアメリカのモンサントなどの会社が作った種子でないと
だめという風に世界中がなりつつあります。翌年、できた種を植えてもだめ
なので、またモンサントなどから種を買わなければならないのです。

 これら情報革命によって幾段ものキャスケードが見出しにくくなりつつあ
る中、私たちは、なんとかして、自分自身の存在意義を見出さなければなり
ません。ボランティア、生涯学習。さらには、小さくてもお金がもらえる仕
事。こんな仕事は、見返りに、「ありがとう」がついてきます。
私は、ここ数年、エクセルとワードについて、いっぱい勉強しました。きっ
かけは、職場の会議で、「私、パソコンを人に教えてみたいんですが」と言
ったとき、S所長が「やってみっこっちゃ」と言ってくれたこと。1995年の
インターネット普及以来、しこしこと勉強してきたのですが、「やってみっ
こっちゃ」以来、ギアが入りました。市販のマニュアル本のレベルを超えて、
マクロというプログラムについてがっちり勉強しました。面白かった。

 昨年の朝ドラ「マッさん」で、サントリーの社長役だった堤真一がよく口
にした言葉、「やってみなはれ」。富山弁では、「やってみっこっちゃ」。
これこそが、キャスケードを見出す魔法。中央政府→都道府県庁→市町村役
場と情報を漫然とキャスケードするだけの人は、新しい試みに、「どうあっ
てでもせんなんか。みんなやっとるか。費用対効果はどうか」と冷や水を浴
びせます。県庁、これ得意。それに打ち勝つ、粘り、したたかさ、ユーモア
がないと、いずれキャスケードは無くなってしまう。そんなこと感じた60歳
の春でした。

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◆編集局から                      有峰森林文化村
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◇ホームページありみネット 
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◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿ください。)
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 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
◇あて先   E-メール:info@arimine.net

◇お願い 
 有峰森林文化村新聞のお問い合せなどの返信メールは、受付が出来な
いシステムになっていますので、ご留意をお願いします。
 (一斉配信のため)
           有峰森林文化村助役(編集長)

追伸
 4月1日より、前任の村田の後を担当することになりました青山です。
有峰の勤務は初めてで、ホームページも初めて操作するもので、皆さまには
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
(実は、3月31日に引継ぎを受けてから、日増しに不安が募り、山に上がる
どころか谷底に落ちていってる心境です。みなさ~ん、有峰のいいところを
私に教えていただけませんかぁ~)
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