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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2015年11月27日 第350号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/村田和彦
(発行日現在の有峰村民人口:841人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「平成27年度の活動をふりかえって」
  ~春の恵みの集い~                有峰森林文化村
◆10月に寄せられた俳句               有峰森林文化村
◆ねじばな便り ~モノづくり大国?日本~         中川 正次
◆編集局から                     有峰森林文化村
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◆「平成27年度の活動をふりかえって」
  ~春の恵みの集い~                有峰森林文化村
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 有峰での活動も終え、長い冬の季節となりました。
 今年も、平成27年度の活動をふりかえり、有峰での活動状況についてお
知らせいたします。


 平成27年6月10日(水)~6月11日(木)に「春の恵みの集い」を9名の参加者
及び講師の方をお迎えして開催しました。

 両日とも天候に恵まれ、新緑の有峰で森の中を散策し、山菜採取による植
物観察などの学習を通じて、かつての有峰びとが森からの恵みを得て森林文
化を築き上げていた歴史などの理解を深めるため、塩谷佳和氏に冷タ谷遊歩
道や桐山、穴洞谷の森を散策しながら、山菜などの植物の特性(食用等の効
能)を説明していただきました。

 また、塩谷佳和氏に語り部になっていただき、囲炉裏を囲んで山菜のお話
しの夜の語り部講を開催しました。
 
 活動内容については、いろいろな御意見がありましたが、スタッフが有峰
の森を案内して歩き、有峰ダムに注ぎ込む清流に触れ、木々に触れ、命の森
と生きた、かつての森の民(「あがりこ」という奇妙な木の群生地が広がり、
有峰びとが住んでいた証の森の見学)に思いを馳せてみるなど、豊かな自然
を五感で体感していただくことを目的に開催しており、参加者の方から次の
ような有峰の自然に触れたこと等についての感想をいただきました。

 
・語り部の炭焼きのメニューがふえた。
・晴天、山菜取り、多くの種類があった。
・先生によく聞けた。
・みんな気持ち良く協力して進行した。
・他の方からも採り方、食べ方を教えてもらった。
・何回来ても、自然に恵まれた素敵な所です。
・今回は、動物1回も見られなかった。見れたらうれしい。

などでした。                      


○ビジターセンターにてオリエン  ○講師による山菜のはなし
 テーション                


○有峰ダムでの説明状況      ○冷タ谷遊歩道で山菜の生態学習


○桐山で山菜採取         ○有峰ハウスの囲炉裏で山菜の炭焼き



○2日目 餅つきの準備      ○有峰大助(ご神木)の前で餅つき


○オカリナ演奏でおもてなし    ○穴ぼら谷で山菜採取


○穴ぼら谷で山菜の同定       ○ビジターセンターでふりかえり


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◆10月に寄せられた俳句               有峰森林文化村
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 有峰村民や一般の方々から俳句ポストに寄せられました10月の良い句を
次のとおり、富山県俳句連盟会長 中坪達哉氏に選んでいただきました。

○俳句ポスト 10月 入選句  中坪達哉 選(添削後)

       ・雪眺め寝袋に入るロッジかな      河原 芳博

       ・紅葉の白樺林我も立つ         中村 高士

       ・朴の葉の香りただようせいろ蒸し    永井由美子

       ・歌うようひらひらと舞う枯葉たち    岩崎千鶴子

       ・ひびきわたるもちつきのおと山じまい  田中 好和


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◆ねじばな便り  ~モノづくり大国?日本~         中川 正次
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 ニュース専門ネット局 ビデオニュース・ドットコムというインターネット
サイトがある。見るためには、1カ月540円かかるが、新聞やテレビを見るよ
りずっとましである。じっくりと解説しており、なるほどと思うことが多い。
http://www.videonews.com/

 そこに、「東芝粉飾問題に見るモノづくり大国日本の終焉」という2時間
の番組があり、日立の半導体製造にかかわってきた湯之上隆(技術経営コン
サルタント)が解説している。これを見ると、自動車産業だけが好調で、東
芝、ソニー、パナソニック、NEC、富士通、シャープなどのエレクトロニクス
産業がなぜ苦しんでいるかがわかる。サムソンに負けているのはそれなりの
理由があるのである。為替や人件費の問題だけではない。TPPによってエレク
トロニクス産業が息を吹き返すとは、とうてい思えない。

 興味をもった私は、その番組の中で紹介された本を読んだ。酒井崇男著「
タレントの時代」(講談社現代新書)。

 私は、若い時、鎌田慧著「自動車絶望工場」(徳間書店)を読んで、衝撃
を受けた。奥付を見ると1979年2月に第2刷となっている。著者が、期間工
としてトヨタに潜り込んだルポタージュである。トヨタは、カンバン方式と
いう生産方法をとっている。必要な数だけの部品を納入させて車を作ること
から、倉庫代がかからなくなり、コストを削減することができる。社員はい
つも、カイゼンが求められている。トヨタで働く厳しさを、「自動車絶望工
場」は描いている。

 そんな私が、今回、「タレントの時代」を読んで、そのトヨタに対する認
識が変わった。トヨタの秘密は、主査制度を採っていることにあったのであ
る。クラウンならクラウン、プリウスならプリウスの責任者が主査である。

主査制度は、豊田英二(1913年〜2013年。トヨタグループの創始者豊田佐吉
の甥。初代トヨタ自動車株式会社会長)が常務だった1953年に作ったもので
ある。戦後、トヨタは、戦前・戦争中の航空技術者を大量採用した。彼らは、
東大の中でも最も入学が難しいといわれる東大工学部航空工学科出身。彼ら
から主査制度が始まった。地頭(じあたま)の優れた社員を主査候補として
いろいろな職場を経験させ主査に育て上げ、彼に一つの車の一切合財を委ね
るのである。豊田英二いわく「主査は製品の社長であり、社長は主査の助っ
人である」。トヨタは、カンバン方式で、コストを絞る。生まれた利益を新
しい車の開発に回す。その回し方を支配しているのが主査である。こうして、
私の中で「自動車絶望工場」と「タレントの時代」がつながった。カンバン
方式は、いまや世界中の製造業で採り入れられている方法であって、生き残
るための前提条件に過ぎない。トヨタ繁栄の秘密は、主査制度にある。

 1979年ハーバード大学のエズラ・ヴォーゲル教授は、「Japan as No.1」を
出した。そしてアメリカは、国を挙げて、日本の製造業がどうして強いのか
調べに調べた。そして、トヨタのカンバン方式の背後に隠れていた主査制度
を知り、アップルやグーグルは真似た。一方、盛田昭夫(1921年〜1999年)
が経営者であると同時に主査だったソニーは、ウォークマン(1979年発売)
に代表される優れた製品開発力を持っていた。しかし、制度としての主査が
なかったので、今日、低迷している。

 「自動車絶望工場」には、主査制度のことが書かれていない。期間工だっ
た鎌田慧には主査のことがわからなかったのだろう。「自動車絶望工場」・
「タレントの時代」どちらにも、トヨタの本当のことが書いてあると思う。
なお、あくまでも「自動車に描かれているのは、鎌田慧が取材したころのト
ヨタである。

 1979年にいろいろなことが起こっていたことに驚いている私(当時、23歳)
は、みなさんに、「東芝粉飾問題に見るモノづくり大国日本の終焉」だけで
もご覧になることをお勧めする。



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◆編集局から                      有峰森林文化村
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