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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2015年4月3日 第333号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/村田和彦
(発行日現在の有峰村民人口:821人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「平成26年度の活動をふりかえって」
 ~日帰り語り部講~
  (高岡市 横田公民館)              有峰森林文化村
◆ねじばな便り
  映画セットのような富山にあっての有峰       中川 正次
編集局からのお願い                 有峰森林文化村

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◆「平成26年度の活動をふりかえって」
 ~日帰り語り部講~                    
  (高岡市 横田公民館)              有峰森林文化村

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 平成26年7月12日(土)に「日帰り語り部講(高岡市横田公民館)」を24名
の参加者をお迎えして開催しました。

 有峰森林文化村スタッフが冷タ谷遊歩道や永遠の木などの森を案内して歩
き、有峰ダムに注ぎ込む清流に触れ、木々に触れ、命の森と生きた、かつて
の森の民(「あがりこ」という奇妙な木の群生地が広がり、有峰びとが住ん
でいた証の森の見学)に思いを馳せてみるなど、豊かな自然を五感で体感し
ていただくことを目的に開催しており、多くの方から次のような有峰の自然
に触れたことについての感想をいただきました。

・きれいに整備されていて良かったと思います。
・ある程度人間が手を加えてこその自然なんだと思った。良い所だと思う。
・守り続けなければ。
・素晴らしかった。
・自然はいやし効果があることを実感。
・新緑で気持ち良かったです。
・自然がいっぱい。
・たくさんよかったです・。
・素晴らしい。感動しました。
・とても雄大で素晴らしかったと思います。
・富山県に(近くに)こんないい所が有ると、感激しました。
・自然とはいえここまで管理されているとは思わなかった。
・森林浴の素晴らしさ。
・最終まで残したい。
・自然を残して欲しいです。
・残したい。
・40年前に来た時と変わらないようですね。
・人の手をあまり加えないで自然のままに。
・あまり手が入ってないのが良い。
・何回か来ておりいつ来ても良い。



○有峰の歴史・森林文化村の語り部   ○有峰ダムと水の活用を説明


○冷タ谷遊歩道の散策(あがりこ説明) ○ブナとミズナラ(永遠の木)


○薬師岳を望みながら有峰湖散策  ○ビジターセンターでふりかえり


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ねじばな便り
 〜映画セットのような富山にあっての有峰〜         中川 正次
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 荒井由実に中央フリーウェイという曲がある。
https://www.youtube.com/watch?v=xAMllVm3aB0
こんな歌詞がある。

町の灯が やがてまたたきだす 二人して 流星になったみたい
中央フリーウェイ 右に見える競馬場 左はビール工場
この道は まるで滑走路 夜空に続く

 高速道路、新幹線、国道バイパスを利用すると、富山県もこんな感じだ。
ところが、そんな構造物の下や近辺を歩くと、つらくなる。私の家の近くに、
能越自動車道と北陸新幹線が走っている。

 試しに、あなたのお家から、校区の小学校まで歩いてごらんなさい。自動
車に乗ってはだめ。ジョギングもだめ。あるいは試しに、あなたの町以外で、
平野部の駅に降り、1時間歩き回ってごらんなさい。いずれも、疲れる。ただ
し、富山、高岡、新湊は後から述べるので保留。有峰の遊歩道を2時間歩いて
も平気なのに。アスファルトと土の差だけでは説明できないものがある。

 母の実家、妻の実家は、それぞれ小矢部川左岸にある。小矢部市の田川あ
たりから、高岡市の五十里あたりまで、能登半島の丘陵が砺波平野に落ち込
んだ地帯である。山と平野が接するあたりに家々が集まり、集落の神社が山
際に並んでいる。枕草子の「秋はゆうぐれ」、あるいは「朧月夜」。そんな
ところだった。砺波平野の中央部、散居地帯の私の所とは趣がまったく違う。
違いがなんとなく不思議だった。ところが、能越自動車道が走るようになり、
国吉あたりは雰囲気一変。

 京都に東映太秦映画村がある。江戸の町が再現されているが、木造の日本
橋は橋の半分しかない。映画はほんのちょっとの場所さえあれば作れるのだ。
撮影したフィルムを編集するからである。富山県の北陸新幹線キャッチフレ
ーズ、「映画1本の時間で、映画のような世界へ」はよくできている。映画
やテレビの旅番組のように編集すれば、あるいはスポットで写真にとれば、
あるいは新幹線や高速道路で走り抜ければ、美しい富山なのである。しかし、
歩いてみて、本当に美しいかどうかは別である。

 自動車で走ればあるいは新幹線に乗れば、景色が飛んでいくので、風景の
殺伐化に気づかない。とりわけ、新幹線の防音壁は高い。しかし、これらの
高架建設による殺伐化は住む人の心をじわじわと攻撃しているのではあるま
いか。

 平野部がこんなことだからこそ、有峰は貴重だ。亀谷料金所から入り、再
び出るまでの一日なり二日の間、醜悪なものは、視界に入ってこない。その
有峰、2004年10月有峰ハウス完成式にあわせて、1泊2日の「有峰逍遥の旅」
を開催し、京都大学工学部教授の樋口忠彦さんに来ていただいた。樋口さん
が有峰に来られたのは初めて。キャンプ場で、樋口さんに講演してもらった。
雨が降っていたので、傘をさしての講演であった。30人あまりが軒先のコン
クリートの階段に座って聞いた。なぜ樋口さんにお願いしたか。樋口さんに、
「日本の景観」という本があるからである。

 瀬戸内海を東に進んだ神武天皇が大阪難波に上陸して満足せず、大和盆地
に行ってようやく根拠を定めた話。平安時代、中国の都を真似て、平安京を
京都盆地の中央部に作ったものの、朱雀大路のあたりはさびれ、いつしか銀
閣寺・南禅寺・清水寺の山際が好まれていった話。そして、母や妻の実家の
山際地域がなぜ素晴らしかったか、その理由もわかる。

 私は、「日本の景観」を読んで、高野山と有峰が重なった。遠い昔、人々
は、立山千寿ケ原から常願寺川を遡上した。立山カルデラを経て、支流の真
川を遡上した。折立で峠を越えたとき、高原盆地有峰がぱっと視界に広がっ
た。桃源郷。それを追体験できるのが、砥谷半島遊歩道である。遊歩道は尾
根道の緩やかな登りである。40分あまりで展望台に着く。南に有峰湖がどん
と広がる。午後の陽が湖面に反射している。空海が、高野山に桃源郷を見出
した気持ちになる。展望台から先に進んで水際を歩くのはさらによい。猪根
山遊歩道もいい。遊歩道両脇の樹々の枝によるトンネルと、二つの展望台。
さらには、キャンプ場のキャンプファイアサークルの草っぱらにピクニック
シートをしいて仰向けになる。視野の周囲をミズナラやカラマツが囲み、真
ん中に青い空と白い雲。有峰は、樋口理論、どんぴしゃなのだ。

 以下の記事を読んでいただきたい。樋口さんと参加者の感想がある。
http://www.arimine.net/annai/paper20041030.html

 斯波さんは前回の記事で、「有峰は富山県の故郷ではあり続けてほしい」
と言っている。斯波さんは上に述べたことを直感していたのである。

「街」という京都を歌った歌が好きだ。「街 ナターシャ・セブン 岩崎宏
美」で検索すると出てくる。
https://www.youtube.com/watch?v=-fmk5uf2qsY

 歌詞は、樋口理論そのもの。歌の中に路面電車が出てくる。もはや、京都
に、ほとんど残っていない。さて、保留にしておいた富山、高岡、新湊。こ
こには路面電車がある。心底、ありがたい。


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◆編集局からのお願い                  有峰森林文化村
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