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ありみネット http://www.arimine.net/
有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
次回の有峰森林文化村新聞の発行は、11月29日です。

有峰森林文化村新聞 2013年11月20日 第297号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/田上十志郎
(発行日現在の有峰村民人口:806人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰ビジターセンターは冬季閉鎖(閉館)しました。  有峰森林文化村
◆10月に寄せられた俳句                有峰森林文化村
◆【投稿】
 ねじばな便り
 〜高志の国文学館〜                   中川 正次
◆編集局から                     有峰森林文化村
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◆有峰ビジターセンターは冬季閉鎖(閉館)しました。  有峰森林文化村
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 有峰ビジターセンターは、11月13日から冬季閉鎖(閉館)し、有峰ビ
ジターセンターの業務は終了しました。
 今年度、有峰を訪ねられ、有峰ビジターセンターにお立ち寄りいただいた
皆様、ご利用ありがとうございました。スタッフ一同お礼を申し上げます。
 有峰ビジターセンターのスタッフは、11月14日に下山しました。
 有峰の初雪は、11月12日でした。


○有峰ハウス前から猪根山を望む     ○有峰湖展望台から有峰湖を望む(初雪)
 (撮影年月日:11月14日)      (撮影年月日:11月12日)

          
          ○有峰ビジターセンターから薬師岳を望む
           (撮影年月日:11月9日)
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10月に寄せられた俳句               有峰森林文化村
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 有峰村民の方々などから俳句ポストに寄せられました10月のよい句を次
のとおり、富山県俳句連盟会長 中坪 達哉 氏に選んでいただきました。


○俳句ポスト10月分 入選作品 中坪達哉・選(添削後)

          ・カモシカに語りかけ行く暮の秋   河原 芳博

          ・折立の色づく木々に雨宿り     河原 芳博

          ・君を待つオカリナ響く山紅葉    河原 芳博

          ・落葉松の見送り受けて山仕舞    尾近美栄子

          ・遊歩道木々の合間に雪の嶺     田畑 哲男

          ・落葉踏み森の記憶のただ中へ    中坪 達哉

 今年度の俳句ポストの受付を終了しました。
 来年度も有峰ビジターセンター開館後、俳句ポストの受付を開始し、優秀
な作品を毎月掲載しますので、有峰へお越しの際はビジターセンターへお立
ち寄りいただき、俳句ポストに投稿してくだきたく、お待ちしています。

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◆【投稿】
  ねじばな便り
  〜高志の国文学館〜                   中川 正次
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 7月に開館した「高志の国文学館」に3度行ってきた。これは、富山県の
施設で、県ゆかりの作家や作品の魅力を発信する施設である。富山市の北日
本新聞社のビルの100メートルぐらい南西にある。

 感想の第一は、行ってみると広いということである。外から見たらそんな
に大きな施設ではない。しかし、中に入って1時間ぐらい見て回るのに、ち
ょうどである。上野や奈良にある美術館とか博物館は、たいてい大きな施設
である。ああいうのが基本であって、小さいのは美術館・博物館の末席を汚
すものであるとなんとなく思っていた。しかし、実際に見学に回ると、1時
間もするとくたびれるので、小さくていいのだと、考えを直しているところ
である。イタイイタイ病資料館もそうだけれど、見学すると奥が深い。ちょ
うどいい大きさだと思う。

 庭に面して、ゆっくりした椅子が並べられており、そこで本を読んでいい
ことになっている。図書館の閲覧室の椅子に座って読むのとは別の、読書感
覚を味わうことができる。

 感想の第二は、生の原稿を見てのびっくりである。著者が、原稿を編集者
に渡し、編集者が工場に原稿を渡して本にする。これは、昔も今も変わらな
い。しかし、昔は、必ずしも読みやすいとは言えない(字が汚い、修正がい
っぱいある)原稿から、活字を拾っていたのであるから、本にするのはたい
へんなことだったろうと思う。

 さらに、仮に、ある雑誌に載った小説が芥川賞をとったとする。その小説
を改めて単行本にするとなると、改めて活字を拾ったのではないか。会社が
ちがうこともあるだろうし、雑誌の活字の大きさと本の活字は違うだろう。
さらに、ゲラ刷りが完成すると著者が校正したのだろうと思うけど、そこで
修正が入るとこれまた、大変な作業だったのではないか。

 司馬遼太郎が、いくつもの色の色鉛筆で修正を入れているのを雑誌で見た。
活字を拾う人は、忍耐力が要求される。今では、コンピュータでやるわけだ
から手間は随分と楽になったけれども、昔の人が本を出すことにかけた忍耐
力にはびっくりである。「高志の国文学館」に置いてある原稿は、読みにく
い字が並んでいるものがほとんどだった(例外は、ラフカディオ・ハーンの
原稿。万年筆で書かれたきれいなアルファベットが並んでいる)。

 生の原稿を読んだときの感じと、印刷になったときの感じは違う。装丁に
影響されることも大きいだろう。著者は、その違いを内心喜んでいるのだろ
うと思う。今日、私たちが、ワープロで原稿を作り、本になったのを読んで
思うことの10倍ぐらいの感動があったのではないか。

 感想の第三は、田部重治のことである。「高志の国文学館」には、当然、
有峰の本もおいてある。中河与一の「天の夕顔」。前田英雄さんが監修され、
私の文章も載っている「有峰の記憶」が置いてある。

 有峰の本で絶対忘れてはならないのが、田部重治の「山と渓谷」である。
当然、置いてあった。文庫本としては、岩波書店と、山と渓谷社から出てい
る。私は、これまで岩波文庫しか読んだことがなかった。先に述べた庭に向
かった閲覧室で、2冊を読み比べてみた。どちらも近藤信行さんが編集して
おられ、章の立て方が違う。山と渓谷社の方は、表紙の写真がよいのである
が、有峰の位置づけがよいことから岩波を私は好む。

 富山市山室で生まれた田部重治の母親は、滑川の東福寺野出身である。山
室から見た薬師岳の姿も素晴らしいが、東福寺野から富山湾富山平野を見下
ろした景色も素晴らしい。「山と渓谷」の中にもそのことが出てくる。もう
一度、機会を見つけて、東福寺野に出かけ、有峰の恩人、田部重治の気持ち
を追体験したいと考えている。

 最後に、ここ数十年、少なくとも富山県では、施設は、郊外にばかり建設
されてきた。美術館、スポーツ施設、植物園、大学。これらに行こうと思え
ば、車で行くか、せいぜいバスだった。路面電車に乗って出かけるおしゃれ
な気分を、たくさんの人に味わって欲しいと思っている。
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◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿ください。)
  有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
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◆編集局から                      有峰森林文化村
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           有峰森林文化村助役(編集長)
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