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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2012年7月13日 第262号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/田上十志郎
(発行日現在の有峰村民人口:752人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰村民によるリレーエッセイ第42回
 〜グミの実とコウメの実、今がさかり〜          源田 義一
◆ねじばな便り
 〜イタイイタイ病資料館と有峰森林文化村―二枚舌問題その1〜
                             中川 正次
◆「有峰わくわく自然探検」の参加者を募集!只今受付中 有峰森林文化村
◆編集局からのお願い                 有峰森林文化村
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◆有峰村民によるリレーエッセイ第42回
 〜グミの実とコウメの実、今がさかり〜          源田 義一
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 ナツグミは田んぼの畔や土手に高さ2m〜4m位の小高木として、よく見
かける。
 幹から小枝には、つくつくのトゲが沢山有り枝は多枝である。
 ユズの木と似ているが、葉っぱはヨレヨレの長楕円形の形容がぴったりで、
ユズほど大きくはならない。

 枝はしなやかで折れにくく5月初〜中旬頃までに、淡黄色の筒状のはなを
付ける。
 花が終わるとズングリとした広楕円形のうす黄色い実が出来、梅雨の中頃
から7月初旬には真赤に紅熟して美味しくなる。
 一般的にグミは実の表面は多数のツブツブの点でおおわれている。

 これはグミに特有のタンニン(渋味成分)の集合体であるが、夏グミはア
キグミやナワシログミに比べて、タンニン含有量が極めて少なく渋味は全く
感じない。
 これは果実が成熟する気温に関係するのでは?と考えている。
 だから夏グミは実が非常に甘く、食したあとに若干、渋い感じが残る程度
で非常に美味しい。―昔懐かしい、あの味である!!

 前途した如く、グミにはアキグミ、マルバアキグミ、オオバグミ、ナツグ
ミ、トウグミ(ビックリグミ)やナワシログミ(苗代グミ)などがあるが、
一番、グミの味だ!!と感じるのは、やはり、ナツグミとトウグミ(ビック
リグミ)であろう。

 その他のグミは色、形は良いが、甘みより渋味が先行していると言える。
 田んぼの畔や土手に見られる真紅のナツグミの果粒を食すると、甘い物
が何もなかった。幼年時代の田園風景が脳裏をかすめる。

 グミには果糖、ペクチン、カロチン、ビタミン、ミネラルやタンニンなど
が含まれるので、利尿、強壮疲労回復、新陳代謝や美容に良いとされ、食欲
増進効果もある。

 ナツグミやビックリグミを使用して果実酒を作るのも実に楽しい。
 出来上がった果実酒には、ほのかな渋味が有り、美味しく召し上がる事が
出来、一日の疲れを吹飛ばしてくれる。

 ご存知だろうが、なぜかしら河川の中洲や川岸の樹林中にも案外、グミ
の木が多く茂っている。アキグミが多い。
 
 何故か、河川で採れるグミの実は非常に大きく渋味も少
ないので、やはり果実酒に適しているが、最も楽しむ事が出来るのはグミジ
ャムである。

 摘んで来たグミ粒を水洗いしてから水を切り、粒を煮くずしてから種子を
こす。
 更に砂糖を加えて、味を調節しながら煮つめるとグミジャムの完成である。
 トーストなどにつけて食すば、最高の贅沢を味わう事が出来るのである。
 もう一つの美味しい果実ユスラウメ(別名:ユウメ、ニワウメとも云う)だ。

 この木(木と云っても、せいぜい1m位の小木)は中国から渡来したもの
らしいが、どこの家の庭先でも見られた小木だが、昔からみれば随分少なく
なった気がする。

 落葉性の木でこんもりとした樹形姿で葉は倒卵形、先が急に細くなって尖
り、縁には鋸歯様があって茎に互生する。
 白色または淡紅色の花がビッシリと咲いて美しい。

 その後、球形でかわいい果実を付け、6月末から7月中旬ごろには真紅の実
となる。
 まめ粒位の大きさの果実を枝ビッシリと付けるので、思わず1粒もぎとっ
て食してみたくなる。

 ところがこの実は味がソフトで酸味、渋味、苦味と云った果実酒の三大必
須要素に欠けると云うか、この点が弱いので果実酒を作るには個性有る果実、
例えばウメとか、レモン等とブレンドして、これ等の味が全面に出ない様に
上手に調整して作れば、美味しい仕上がりとして作る事が出来る。
 漬け上がった果実酒はうすいピンク色に仕上がるが、例えば軽い苦味酒等
とブレンドすると一層果実酒として魅力を発揮するものとなる。

 ユスラウメにはリンゴ酸、ブドウ糖、カロチン、ペクチンやアミグダリン、
果糖等が含まれるので疲労回復、精神安定や美容等に効果あるとされている。
 もちろん、実を生食するば、甘酸っぱく、一層そのものの味を美味しく感
じる事ができる。
 これから夏の実、秋の実が自然の中でいろいろ手に入れる事が出来る。

 手間ヒマかけて自分流に自然から得られる食材を利用して、果実酒やジャ
ムを作ってみるのも実に楽しいものである。
 食卓に無添加(農薬や添加物が)の自家製品を置いて、談笑するのも家族
や友達との絆を深めるのに良いのではないだろうか。    (完)                        (完)
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◆ねじばな便り
〜イタイイタイ病資料館と有峰森林文化村―二枚舌問題その1〜
                             中川 正次
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 この4月にオープンした、富山県イタイイタイ病資料館に行ってきました。

ホームページにある知事のご挨拶によると、

(前略)この資料館は、子どもたちをはじめ国内外の幅広い年代の人々が「
イタイイタイ病の恐ろしさ」を知り、「克服の歴史」を学ぶとともに、県民
一人ひとりが「環境と健康を大切にするライフスタイルの確立や地域づくり」
に取り組むことをめざす未来指向型の資料館です。
(中略)イタイイタイ病が二度と繰り返されることのないよう、一人でも多
くの方々に環境と健康の大切さを再認識していただきたいと思います。(後略)

 有峰森林文化村の基本理念は、「水と緑と命の森を永遠に」であり、イタ
イイタイ病資料館は、「環境と健康を大切にするライフスタイルの確立や地
域づくり」が目的ですから、根っこでは同じです。

 一時間ぐらいで回れる、よくできた資料館だと感心しました。
 ここから、四方八方に学びを深めるのにいい施設だと思います。
 四方八方に学びを深めるとはどういう意味かというと、足尾鉱毒事件、水
俣病、新潟水俣病などとの比較をしてみるとか、特定の人物について調べて
みるといった掘り下げという意味です。

 インターネットで調べてみると「1920年、当時の上新川郡農会長であった
金岡又左衛門が農商務大臣山本達雄と富山県知事東園基光に神岡鉱業所の鉱
毒除去の建議書を提出したのが神通川流域の鉱毒被害の表面化の始まり。
 イタイイタイ病という名前が、初めて新聞に載ったのは1955年。
 第一次訴訟の第2審が原告側勝訴となり、三井金属鉱業が上告を断念した
のは、1972年」。

 金岡又左衛門氏とは、富山電灯(北陸電力の前身のひとつ)を創設した人
です。
 県が有峰の電源開発を始めたのは、1920年、東園知事のときです。
 有峰ダムの完成が1960年ですから、有峰電源開発とイタイイタイ病は、水
を介した表と裏の関係にあったといってもいいと思います。有峰森林文化村
懇話会の委員をお願いしている鏡森定信先生がイタイイタイ病資料館の館長
をされているのも必然だと思います。
 みなさん、是非、資料館を見に行ってください。

 森を語るテレビや新聞では、「人間は自然の一部であり、この自然を大事
にしなければならない」と伝えられます。
 イタイイタイ病については、「二度とこのようなことは繰り返してはなら
ない」と報じます。
 「経済成長をし続けたら、資源の枯渇や環境汚染で地球がもたないこと」
や、「ライフスタイルの見直しが不可欠なこと」は、それらの番組や記事の
中では当然の前提です。

 ところが、テレビの別の番組や、新聞の他のページでは、「どこどこへ速
く移動できるようにしなければならない」「景気をよくして、経済成長しな
ければならない」などといった訴えを見ます。

 別の人がそう言っているのならしかたないと思いますが、そうでないこと
もしばしばです。
 人間が自然の一部であることを説く人がマイカー通勤しているのを見ると、
その二枚舌についていけなくなります。
 私は、「うそつきは泥棒の始まり」とつぶやいてしまいます。
 有峰で感じたことや、イタイイタイ病資料館で知ったことが、連動・共鳴
し、その人の全生活を貫くものにならなければ、本当に学んだことにならな
いのではないかと思います。

 この二枚舌問題、哲学そのものだと思います。これを考えていったら、無
限に話が出てきます。
 極端に言えば、「そういう、こわくさい(=生意気)ことをいう私はどう
なんだ」という問題です。何回かに分けて、考えていることを披露したいと
思います。
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◆「有峰わくわく自然探検」の参加者を募集!只今受付中 有峰森林文化村
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 有峰の豊かな自然の中で、森を散策しながら小枝や木の葉、草など植物に
ふれながら様々なゲーム感覚で、自然の不思議や仕組みを学び、自然と自分
が一体であると気づかされ、自然の雄大さやすばらしさを体感できるととも
に、自然の大切さを学習する。
 また、有峰の森の小枝や木の葉などを利用したクラフトづくりにより森の
恵を感じる。

1 主  催  公益社団法人 富山県農林水産公社

2 開催期間  平成24年7月28日(土)〜29日(日)

3 場  所  富山市有峰

4 宿泊場所  富山市有峰 有峰ハウス(電話076−481−1758)

5 対象者   親子で参加(一般参加も可)

6 定員    25名(応募多数の場合は抽選)

7 参加費   中学生以上 7,400円、小学生 5,800円、
        小学生未満 2,600円(食費 夕・朝・昼)

8 交通手段  当公社が準備いたしますバスに乗車してご参加できる方を
       対象としています。
        富山駅北口(8:30)、立山あるぺん村駐車場(9:15)発
       のいずれかでご乗車ください。

9 募集期間  平成24年7月20日(金)

10 応募方法  ハガキまたはファックスで申し込みください。
        (電話での申し込みはお受けできません。)
       (申し込み記載内容)
        住所、氏名(ふりがな)、年齢、性別、電話番号、乗車場所
       (あて先又は連絡先)
        〒930−1458 富山市有峰
        公益社団法人 富山県農林水産公社
        有峰森林部「有峰わくわく自然探検」係 担当 宮原
         電話 076−481−1758
         FAX  076−481−1758
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◆編集局からのお願い                 有峰森林文化村
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◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし 投稿をお待ちしており
ます。(デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿ください。)
有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
ますので、どしどし投稿をお待ちしております。

◇あて先
◇E-メール:info@arimine.net

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