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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2012年2月10日 第251号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/田上十志郎
(発行日現在の有峰村民人口:736人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰村民によるリレーエッセイ第33回
 〜 冷タ谷のドングリに思う 〜
  <ドングリの実の形状による分類編など>         源田 義一
◆ねじばな便り   
 〜場の力と立場の力〜                  中川 正次
◆有峰森林文化村からお知らせ             有峰森林文化村
◆編集局からのお願い                 有峰森林文化村
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◆有峰村民によるリレーエッセイ第33回
 〜 冷タ谷のドングリに思う 〜
  <ドングリの実の形状による分類編など>         源田 義一
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 今度はドングリの殻斗の種類による分類で考えてみたい。
 先ず、殻斗が屋根瓦風のタイプのもの、コナラ、ミズナラ、シリブカガシ、
ナラガシ、ウバメガシ、マテバシイ、アカガシワ等の木がある。
 殻斗に輪の紋様(ハチの巣の表面の模様みたいなタイプ)があるもの。
 シラカシ、アラカシ、イチイカシ、アカガシ、ウラジロガシなどで、全て
常緑樹なので、私達の雪国では余り見られないドングリの木である。
 
 殻斗が割れて中から堅果(実)が出てくるもの。
 ツブラジイ、スダジイ(この2種は常緑樹)、クリ、ブナ、イヌブナ(こ
れらは落葉樹で、雑木林で見られる木)イガ座ぶとんに乗っかっている様な
タイプのもの。
 カシワ、クヌギ、アベマキ等の木である。
 ブナ科の植物は堅果を付け殻斗と持ち、動物達によって運ばれて種子分散
される特徴がある。つまり花粉や虫、チョウ等によって運ばれる事がなくて、
食べられ、糞として伝播するしか散布されないのである。
 
 ところで、ドングリ、ドングリと何げ無く云っているが、この語源はどう
して生まれたのだろうか?ドングリは「団栗」と書いたりする事がある。
 団栗がなまって、ドングリに変化したと、考えられない事もないが、団と
云う字から連想すると丸い形かも知れない事が読みとれる。
 団栗説には漢字渡来以前から「ドン」という音(オン)は有り、これはヒ
ョッとすれば「だめな」との意味かも知れないと云うことである。
 なぜなら、渋くてそのままでは食べる事が出来ないからである。
 
 この様に語源は「団」とも「ドン」とも云えないが、所謂、ドングリの実
を指して言い始めを言葉でないかと、それが一般名称になってしまったと考
えるのが妥当の様らしいのである。
 
 では、ドングリを英語で何と呼ぶのか?すると英語では、ドングリをエイ
コン(acorn)と云う。
 英語の中心国、イギリスには、所謂シイ属もマテバシイ属もないとの事で
ある。
 このエイコンはコナラ属(英語ではオーク)の果実を指す。
 
 では、マテバシイの実を何と云うのか?エイコンと云うのである。
 つまり、マテバシイはドングリであり、シイ属のことを、エバーグリーン
サエスナットと云う。
 つまり、常緑のクリと云う意味になるのだろうか。
 
 私達、日本人に云わせるとシイはシイだし、クリはクリである。山へ行け
ば足で踏み付ける程、どこにでもあるドングリだが、少し深く考察してみる
と、非常に興味深い事実が沢山わかって実に楽しい。
                       
                                (完)

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◆ねじばな便り   
 〜場の力と立場の力〜                  中川 正次
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 一般に会議は、ロの字型が多い。あるいは、長四角の団体交渉型。
 テレビや新聞の写真でよくみるタイプだ。例えば、総理大臣が出席する会
議も、わくわくする会議ではなくて、事務局が作った落としどころに向かっ
て、アリバイ作りの会議が多いのではないか。
 立場という言葉がある。
 
 「私どもの立場としては」「○○の立場としては」などと使われる。
 実は、この立場が曲者である。
 刑事裁判で弁護士は、被告を弁護するのが仕事である。
 検察官は、その反対である。弁護士本人、検察官本人がどう思っているか
は別で、弁護士は弁護士の立場で主張し、検察官は検察官の立場で主張する。
 
 このように立場で主張してもいいのは、中立な裁判官がいるからである。
 一方、世の中の交渉事、もめ事では、中立な裁判官がいないことが多い。
 AはAの属する甲集団の利益を、「わたしども甲の立場としては」と主張する。
 Bは、属する乙集団の利益を、「わたしども乙の立場としては」と主張する。
 甲が財力、政治力などにおいて乙に勝っているときは、AはBを押し切るこ
とがしばしばである。
 Bが、Aに対して、「あなたが私の立場でも同じ事を主張しますか」と問い
かけても、Aはそれを無視しなければならない。
 なぜなら、立場で会議に出席しているからである。
 
 例えば、TPPで、輸出産業振興の立場と農業振興の立場が対立する。
 お金の多寡で、国益を考えていいのか。グローバリゼーションで利益を得
る人から、不利益をこうむる人にお金を回す仕組みがちゃんとあるのか。
 また、お金を回せばOKというものはない。地産地消のためにこれまで積み
上げてきた努力をふいにするのは、おかしいと私は思う。
 一人の国民として。
 
 輸出産業の会社に勤める人が、取締役はともかくとして、一般の正規従業
員や非正規労働者が全員、TPP賛成とも思えない。
 3.11以降痛切に感じるのは、立場で議論する社会は道を誤るのではないか
ということである。
 各人が自分の考えでYesかNoを言うのなら、問題はない。
 しかし、自分の属する集団の立場として意見をいうのは、後日、無責任に
なることが多い。
 
 本人は内心、集団の意向に反することを思っていることもあるのである。
 せっかくの気づきを封じているのである。「私は専門家ではないのですが、
専門家の人がいいといっているから、いいと思います」というのも、立場主
義の亜流である。
 
 各人が自分の考えでYesかNoを言うときは、智慧(wisdom)が動員される。
 立場主義の場合は、知識(knowledge)や情報(information)で進められる。
 ちょっと冷静になって考えてみればわかることに気づかず、後から悔いる
ことが多い。こうしたときに、自分が相手の立場でも同じことを主張するか
考えてみればわかることが多い。
 立場主義に従った会議では、途中で考えが変わることは許されない。
 
 もしどうしても形勢が不利なときは、持ち帰って母集団に相談するという
ことになる。
 一方、参加者が自分の考えを深め、述べることが大事な会議は、車座になる。
 会議の途中で考えが変わってもいいのである。
 それを不節操とはいわない。
 自分がそれまで正しいと思っていたことが間違っていると気づくことは創
造の局面で必ずあることだからである。
 
 私は最近ある会議を、下界で開いた。23人の会議である。
 中央に、紙とマジックを人数分置いておいて、車座に椅子を並べた。
 机はなし。開会時、参加者には、とりあえず椅子に座ってもらった。
 当然、会場に着いた順に、出口のほうから埋まる。すぐに、「私は1月1
日生まれです。時計回りで、生まれた月日順に座りなおしてください」とや
った。
 
 「あんた、何日? 私、▲日だけど」とやらないと座れないので、ウオー
ミングアップになる。
 次に、「紙にマジックで、大好きな風景を字で書いて、自己紹介してくだ
さい。一人20秒以内で」と進めた。席替えを含めて10分もかからない。
 
 このことが、みなの心をなごませる。
 私は、有峰でやっていたことを下界で実践しているのである。
 自分の考えで発言してもらわなければないと、結局、社会の閉塞性が高ま
るだけではないか。
 
 会議では、場の力が大きく作用する。
 照明、温度、お茶の有無などが寄与するとはいえ、一番重要なのは座席配
置である。
 会議の改善のためには、場の力への再検討が不可欠である。有峰での手法
を下界で応用したい、賛同する人を増やしたいと、私は思っている。

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◆有峰森林文化村からお知らせ             有峰森林文化村
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☆ 有峰村民の皆様必見 ☆

・有峰村民対象の2012年度有峰森林文化村行事計画が決定しました。
 日程の調整をお願いします。
 詳細な日程内容は一ヶ月程前にお知らせいたします。
 「 2012年度有峰森林文化村行事計画 」
・アドレス http://www.arimine.net/siryou/gyouji_2012-1.htm 

・前号から引き続き、2012年度の有峰ハウスの予約受付を受けまわっており
 ます。
 「 2012年度有峰ハウス予約受付 」
・アドレス http://www.arimine.net/house/yoyaku.html
  お問い合わせ
・Eメール info@arimine.net

【インターネットをご覧できない方、Eメールアドレスのお持ちでない方は
下記のお電話又はFAXにてお問い合わせください。】
 ・お電話 :076−444−4481
 ・FAX :076−444−4482

お待ちしております。 
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◆編集局からのお願い                 有峰森林文化村
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 ・文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし 投稿をお待ちしてお
 ります。(デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿ください。)
 
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 しますので、どしどし投稿をお待ちしております。

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