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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2011年12月16日 第248号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/田上十志郎
(発行日現在の有峰村民人口:736人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰村民によるリレーエッセイ第30回
 〜有峰ダムによせて〜                           源田 義一
◆ねじばな便り   
 〜炊き込みご飯の魅力〜                          中川 正次
◆編集局からのお願い                         有峰森林文化村
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◆有峰村民によるリレーエッセイ第30回
 〜有峰ダムによせて〜                           源田 義一
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 有峰といえば、殆どの人は有峰ダム、有峰ハウスや薬師岳への登山口折
立などを思い浮かべる。
 有峰について語ったりする時、その中心的存在であるのが有峰ダムであ
る。
 しかしながらその存在が余りにも大きい為か、あるいは、余りにも当た
り前の為か、有峰ダムは有峰の象徴として小高であり過ぎ、何となくなく
横に置き去りにされている。有峰ダムにとって誠に失礼な事である。
 存在価値が大き過ぎ、取っ付き個所を見出せず、そっと横に置かれてい
るのであろうか。そこで小生はいつも御世話になっている有峰ダムに敬意
を払って、素人ながらもダム全般について平坦に調べる事にした。
 そもそもダムは、人間が造り出した建造物の中でも最大重量級の規模に
入る物の一つである。その建造物はさまざまな要素で構成されるダムの形
式・デザインには二つとして同一のものは無い。
 訪れる人々は、有峰の大自然には注目するが、ダムについて注目しない
のか不思議である。
 そこでダムとは「何ぞや〜」と調べてみるに河川法による川を塞き止め
て水を貯める施設の内、堤体(ダム本体の事で形式によって最も差異が出
る部分)の基礎地盤から堤頂部(天端ともいい、堤体の一番上の部分、ほ
とんどの場合、管理用道路や道路になっている所)までの高さが15m以
上の物体を総称してダムと呼ぶのだそうである。〜わかりましたか?〜
 15mより低い堤頂を持つ高さの物体を堤(せき)というのだそうであ
る。
 更に、もともと川でない場所であっても人工的に堤体を造って貯水して
いる場合もダムと呼ぶのだそうだ。単にダムといっても、その用途や種類
によってさまざまに水を貯める。
所謂、有峰ダムのような貯水ダムばかりでなく、山間部で土石流を防ぐ
事を目的とした砂防ダム(貯砂ダム)、例えば立山の砂防ダムなど。
 また鉱山から産出される廃棄物を貯める鉱滓ダム、例えば神岡鉱山にあ
るダムは、まさしく鉱滓ダムである。
 けれども殆どの場合、ダムといえば貯水ダムの事で有峰ダムのように県
内河川で活躍しているダムは貯水ダムばかりといってよい。
 有峰ダムは、北陸電力が誇る常願寺川有峰発電計画の中心施設であるこ
とは知らない者がいない。
 建設史によると有峰ダムは元々、富山県が建設していたひと回り小さい
ダム工事が太平洋戦争によって中断、戦後放置されていた。その現場を引
き継いだ北陸電力が嵩上げする計画にしたために岩盤との接続部がずれ、
大きなS字を描く独特な堤体形となったダムである。
 余りに巨大な貯水池は結果的に下流の渇水や洪水による被害を低減する
恩恵を供したダムで、非常に厳しい自然の中でそびえ立つ小高なダムなの
である。〜段々むつかしくなるが聞いて欲しい〜。
 更にダムの形式について調べてみた。ダムの形式は使用されている骨材
等の諸材料によって大きく2つに分類される。
 コンクリートで造られたダムはコンクリートダムであるが、土や岩を積
み上げて造られたダムは、フィルダム(盛土ダム)という。
 更にダムの中でも基礎地盤の強さや地形、規模等によって細分類される。
 コンクリートダムは重力式コンクリートダム、中空重力式コンクリート
ダム、アーチ式コンクリートダム等であるが、有峰ダムは重力式コンクリ
ートダムで堤高140m、堤長500mの巨大なダムである。
 水を貯めた際の水圧を、その名の通り堤体の重さによって支える構造の
ダムである。
 ダムを縦に切った断面は大ざっぱに直角三角形で、構造自体は単純な為、
大きなダムでも比較的容易に造る事が可能だそうである。使用するコンク
リートの量が多く、工事期間も長いというデメリットがあるが、日本で最
も多く造られているダム形式である。
 ついでにフィルダム(盛土ダム)について触れておきたい。
 フィルダムにはゾーン型ロックフィルダム、表面遮水壁型ロックフィル
ダム、アースダム等がある。庄川上流に造られた、御母衣ダムはゾーン型
ロックフィルダムの代表格で岩と粘土質の土を積み上げて造られたダムで、
内部にあるコアゾーンと呼ばれる土の壁で遮水し、それをロックゾーンと
呼ばれる岩の山で支える方式である。ダムの表面は、石垣で保護されてい
る。近年、最も盛んに開発が行われている形式のダムである。
 私たちが何気なく渡っている有峰ダムであるが、もっとダムに注目した
い。多くの興味深いことが判って来る。
 猪根山第一展望台から眺める構図は手前にダム、中央に宝来島、奥に薬
師岳、北ノ俣岳等、雄大な風景が湖面を照らす銀幕にさえ、筆舌に尽せな
い多様な構図を脳裏で展開するではないか。
 夏の満天の星空、湖面に輝き映る月夜の景等、ダムを核とする構図が万
華鏡の様にかすめ、沢山の図形が浮かんで実に楽しい。
 さて有峰ダムとゲート数に違いはあるものの形式が同一な重力式コンク
リートダムについて、富山県や近辺の県に多く存在している、主なダムを
紹介してみよう。
 岐阜県飛騨川の朝日ダム、木曽川の丸山ダム、大井ダム、その支流の小
里川の小里ダム、福井県では真名川の笹生川ダム、石徹白川の石徹白ダム、
九頭川の鷲ダム、川原ダム、石川県大聖寺川の九谷ダムなどが同形式であ
る。
 これ以外の形式ダムも沢山あるので、北陸三県、岐阜県を加えた範囲だ
けでも凄い数のダムがある。
 ダムについて語るのも実に楽しいものである。
 参考に「日本で最も美しいダムは?」といわれると全く見当がつかない。
しかし、その道の「通」の人達の間では阿蘇山のふもとに造られた白水
堰堤は堤高15m未満でダムではないが、その優雅な美しさで多くの人を
魅了し続けている堤体であるとのことである。
 その魅力は何といっても流れ落ちる水流の美しさに尽きるそうである。
この芸術的な堤体のデザインは美術演出だけでなく、理論的にも裏付けさ
れているそうで、1999年には国の重要文化財に指定されたそうである。
 機会があったら見学し、その美しさを見たいものである。

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◆ねじばな便り   
 〜炊き込みご飯の魅力〜                          中川 正次
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 源田さんの餅つきの話に触発されて、料理の話をする。
 私は、料理は得意ではない。そんな私が、冷タ谷(つべただに)キャン
プ場に泊まるときに、簡単でおいしい料理を自分で作れるようになろうと、
インターネットで調べ、炊き込みご飯が最適と選んだ。
 洗わなければならない鍋や食器が少なくて済むことは、大いに助かる。
 飯ごうに、米を入れる。白いご飯を炊くのに必要な水を入れる。ニンジ
ン、油揚げが、レギュラーメンバー。シイタケ、ナメコ、アサリ、鶏肉、
栗などが補欠メンバー。これらを具とする。調味料は、塩少々、日本酒適
当、ハサミで切った昆布。
 米を水につけてから30分以上経ってから、火にかける。最初は弱火。
 湯気が出始めたら中火。湯気が止まり、いい匂いがしてきたら火からお
ろして、飯ごうを逆さにする。あわせて40分ぐらい火にかけることにな
る。
 何度も試したが、毎回、こげた。火からおろすのが遅いのだろう。こが
したくないので火を弱くしてみたが、こげはいつもできた。検討課題。
 味は、申し分がない。
 10月に一人で泊まったときは、夕食時に2合作った。半分を夕飯とし
て食べて、残りの半分を、朝、フライパンで炒めて、食べた。どっちもう
まかった。
 森の循環利用の見地から、食堂(勤務先に近い北日本新聞の社員食堂)
から割り箸をたくさんもらってきて、たきつけ(新聞紙に点けた火を薪に
火をつけるまでのつなぎ役)にし、家にあった廃材を薪にし、ホームセン
ターで予備の薪を買い、木をもやして作る炊き込みご飯に2度挑戦した。
 火が弱いのか、なかなかうまくいかなかった。雨が降った場合に備えて
持ってきていたカセットコンロに選手交代してなんとか完成させた。
 2度の挑戦で、薪方式をあきらめることにし、頭からカセットコンロで
行くことした。カセットボンベは1本100円程度。一回の料理で30円
くらいしかガス代がかからないと思われる。自然志向で行きたいと常に考
えている私だが、自動車に乗って有峰に行くのだから、カセットコンロを
忌み嫌うのも変だろうと考えて、カセットコンロ主義に乗り換えた。
 日帰りで有峰に行ったとき、昼ごはんに炊き込みご飯に挑戦した。火に
かけてから食べるまでに50分くらいかかるのでは、同行者に気の毒でし
かたがなかった。皆さんがそうであるように、コンビニでおにぎりを買っ
てきて食べるのが一番だろうと考えている。水筒に熱いお茶を入れている
人もいるが、ペットボトルの人も多い。カセットコンロでお湯をわかして、
インスタント味噌汁・お茶・コーヒーなどを出すと喜ばれる。
 来年は、こがさないようにするノウハウの確立と、トウモロコシ、ホタ
テなど様々な具の取り合わせを楽しみたい。
 これまで、米は無洗米を使ってきた。とぎ汁が湖を汚染するのが嫌だか
らである。源田さんの奥さんから、「とぎ汁を、流しに捨てるからいけな
いのであって、ボールに貯めて、森の中にまけば、問題はないのではない
か」と言われた。さもありなむと思うので、この点についても要研究。

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◆編集局からのお願い
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 ます。(デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿ください。)

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