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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2011年9月23日 第242号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/田上十志郎
(発行日現在の有峰村民人口:730人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰村民によるリレーエッセイ第25回
 〜にくき「イノシシ」〜                             源田 義一
◆ねじばな便り   
 〜真川の今後の予想を楽しむ〜                      中川 正次
◆10月の行事予定                            有峰森林文化村
◆編集局からのお願い                         有峰森林文化村
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◆有峰村民によるリレーエッセイ第25回
 〜にくき「イノシシ」〜                             源田 義一
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2〜3年前の秋だと思う。有峰ハウスに宿泊し、翌朝、朝の散歩をしよ
うと、旧有峰ハウス迄、テニスコート沿いを通り、異常な芝生の形態に驚
かされた。
あんな美しい公園の芝生が端から端迄、見事に掘り起こされ無惨な姿に
なって居るのは何故か? 一瞬この目を疑った記憶がある。
そして今年は更に驚いた事にビジターセンター横の芝生までもが、掘り
起されているのではないか!!
当時、有峰ハウスに帰る迄、その原因が理解出来なかった。聞けば「イ
ノシシ」の仕業だと知り、小生の「ジネンジョ畑」が2日間で徹底的に荒
らされた悪夢が甦った。と同時にこんな1000m以上ある山深い地に何
故、「イノシシ」は生息しているのか?
人が住む環境地やその周辺に生息している事が常態だとばかり思ってい
た。完全に間違っていて、生息地域は逆だった事に打ちのめされた。
そもそも「イノシシ」(Sus Scvofa,猪、野猪)はブタの先
祖らしい。野生では、まだこの目で一度も拝見したことが無い。(動物園
では見ているが。)
ものの本によれば、体長1〜1.5m、首が短く吻(ふん)は極めて長
く、先端に盤状の鼻鏡(びきょう)がある。(ブタも同じ)
鼻鏡について少し詳しく話そう。
「イノシシ」の鼻は臭いを嗅ぐだけのものではない。重い物を持ち上げ、
地面を掘るパワーショベルであり、人間に例えれば手の様なものらしい。
 更に人間の指先のような働きも併せ持っている。
ブタの鼻先(鼻鏡)に触った経験のある人はその感触に驚くはずである。
とても柔らかく感触が良い。(実際はベトベトにぬれていて気持ちが悪
いけど。)
「イノシシ」の鼻先の動きは繊細で初めて見るものの感触を確かめたり、
仲間同士の挨拶にも使われるらしい。(ブタも同じ。)
「イノシシ」の鼻はさまざまな動きに対応する優れた臭いセンサーで感
覚ツールはほとんど鼻に集約されているらしい。
また、鼻先で約70kgの石を動かす力がある。
寿命は10年前後で歯は44本有し、犬歯が強大、胃は一つで所謂「反
すう」動物でない。雑食性でコケ、芋、ヘビなど、何でも食べるらしい。
特徴的な習性は泥の中に転がり体に泥を塗る(のた打つ)事である。
これは、皮膚の乾燥防止とダニ類を落とす為と言われている。
5月頃に5〜6匹の子を産む等と載っている。
意外にもこれほどの悪き「イノシシ」であるが、その行動パターンと弱
点は、極端な臆病者である事と、大胆さが裏腹である事です。
小生の畑が荒らされましたが、いまだに一度も彼等の姿を見た事が無い。
 静かな夜以外、大胆な行動をしない様である。
「イノシシ」は、本来、臆病。これは、本当らしい。その行動パターン
は、臆病を軸に回転している事が、これまでの小生の農作物の荒らされ方
から推察される。とても臆病者で慎重な性癖だと思われる。
夜行性と今まで言われてきているが、あまりの怖がり屋なので、人の居
ない夜間や朝夕の薄暮時期に活動しているにすぎないと考えられる。
危険が及ばないと解れば、昼のど真ん中でも活発に行動する筈である。
有峰ハウス前やテニスコートの芝生を荒らす「イノシシ」は、自動シャ
ッター付カメラでしか撮影できないのは、まさに「イノシシ」の性癖その
ものを表している。
一番知りたいのは、「イノシシ」の肉の事だと思う。
結論から言うと、牛、ブタ、ヒツジ、などの肉に勝る美味しさ。小生は、
6kgばかり貰った肉を持っていますが、肉は獣肉を忌避した時代にも
「山くじら」と名付けて水産物と同様に擬装して賞用した位ですから美味
しさが判ると思う。
 「シシ」は、肉の意で、昔は獣肉全体の通称でしたが、特に「イノシシ」
の肉が美味いとして「シシ」の代名詞になっていたのです。
 全ての獣肉は焼くのが基本ですが、鍋で煮食する場合は脂肪が強過ぎる
ので、あらかじめ湯がいて調理すると美味しい。
 繰返すが牛、ブタより美味しいとの答えが必ず聞かれる。
 紙上によれば、県は本年度「ジビエ」として食材に活用するための調査
を行うとの事。
 「ジビエ」は「イノシシ」や「シカ」、「ウサギ」等猟師が捕獲した野
生鳥獣の肉を指すフランス語である。
 古くから狩猟によって食材を得てきた欧州では、身近な食べ物とされる。
 県が力を入れているのは、「イノシシ」の肉らしい。
 それほど「イノシシ」が増え、被害も拡大している証かも知れない。
 今までは、自家消費される以外、多くは地中に埋め廃棄されていたと言
われる。(モッタイナイ事)
 例えば、平成10年度に「イノシシ」4,600頭を駆除した福井県は、
今年3月には「ソーテ」や「ぼたん鍋」を提供するホテル等を紹介するパ
ンフを作成したとの事である。
 長野県は、信州「ジビエ」と題してホームページで多彩なレシピを公開
している様である。牛、豚の肉より美味しい「イノシシ」肉を使った料理
が今後増えてくる事でしょう。
 有峰森林文化村も、山じまいの集いにイノシシ鍋料理が出てくる日が来
るかも知れません。喜んで良いのか、悲しむべき事なのか複雑な気もしま
す。(完)

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◆ねじばな便り   
 〜真川の今後の予想を楽しむ〜                      中川 正次
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 9月11日、「愛着の森・木を測り続けて森を知る編」に参加した。これは、
猪根谷、西谷、冷タ谷の森を3年サイクルで調べるもので、今年は2サイク
ル目の2年目、西谷である。8年目の末広がり。

 森林研究所の長谷川幹夫さんと私は、皆勤賞。富山職芸学院の4人は昨年
に引き続き。この調査開始時のスタッフの一人だった帳山朋美さんは、愛
娘の晴菜ちゃんと会社の斉藤さんとを連れて。そして、東京から参加の上
市出身吉田さん。以上10人。

 木の太さを測る木は、高さ2メートル以上に限られており、全部で30本ほど。
ラベルがついている。「721番のブナおらんけ?」「あこにおるわ」「なん
ぼや」「(直径)48.1センチメートル」「おお、ちょっこり太っている。
いい数字」という声が行き交う楽しい調査。

 調査自体はもちろん楽しいが、調査地までの行き来の歩きが楽しい。西
谷に入ると、空気が違う。「気持ちいいですねえ」と長谷川さんに言うと、
「一般の方と森林関係者とどっちのほうが、森の気持ちよさに敏感だと思
います?」と問われた。「一般の人ですかねえ」「そういう結果が出てい
るんです。慣れているからかなあ」
 私は、有峰に人を案内すると、「きれいですねえ、気持ちいいですねえ」
を言ってしまう。感動を強要しているようで、よくないなあと思うんだけど、
我慢できない。淡々としているのと、先に感動を言ってしまうのを比べた
場合、一般の人は、どちらのほうを喜んでくださるかと考えると、「有峰
が好きで好きで」というオーラに満ちているほうがいいかと思い始めてい
る。職芸学院で大工を学ぶ星さんは、神奈川県出身。このような豊かな森
に入って、うれしくてしょうがないとのこと。星さんが建ててくれた家に
住みたいものだ。長谷川さんが一番好きな木として「シナノキ」を紹介し、
ドイツ語でリンデンということ、シューベルトの歌曲「菩提樹」の話をさ
れた。「私、歌えます」と吉田さんが言い、彼女はドイツ語で、長谷川さ
んは日本語で、菩提樹を合唱。そんな会話が弾むから、森を人と歩くのは
楽しい。

 午後、真川に行った。
 http://www.arimine.net/annai/paper20110812.htm
 河原は、都市計画道路のような幅の河原に変貌していた。河床は1メート
ルぐらい上がった。流木が河原に生えていたヤナギにせき止められて、背
の高さぐらいにたまっていた。動物は見当たらなかった。ビジターセンタ
ーに戻って、問題を3つ作り、メンバーに好きな問題を選んで答えてもら
った。

 質問1 河原に次に植物が戻ってくるのはいつごろでどんな植物だと思
いますか。
(帳山朋美・晴菜)2013年くらいに、小さい草が戻ってくる。
(井上紀子)2012年に草本類
(柳真子)2012年にヤナギ類(実生で)
(長谷川幹夫)カワラハハコは、2012年には花ざかり

 質問2 流木は、いつ目立たなくなると思いますか。
(中川正次)2016年までには、とける。
(吉田智美)2021年
(星忠男)2061年
(斉藤時子)2016年

 質問3 イワナとサンショウウオ、どちらが先に見つかると思いますか、
いつだと思いますか。
(稲葉香代)サンショウウオが先で、2013年。

 こういうふうに予想をしあってみるのも楽しいものだ。

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◆10月の行事予定                           有峰森林文化村
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○10月15日(土)〜16日(日)・・・・・・・・・有峰俳句の会
○10月19日(水)〜20日(木)・・・・・・・・・秋の恵みの集い
○10月22日(土)・・・・・・・・・日帰り語り部講(老田公民館)
○10月23日(日)・・・・・・・・・・・・ありみね高校生学びの森
○10月29日(土)〜30日(日)・・・・・・・山じまい感謝の集い
 ・夜の語り部講の「題」は、  
  (仮称)有峰の森を知る「有峰森林を見つめてきた木材会社」
       語り部  叶_高 相談役 永田 久二氏
※募集要項は近日中にメール又は郵便でお届けいたします。
有峰村民の皆さん、遅くなって申し訳ありません。今から予定に入れて、
ご参加下さい。参加申し込みをお待ちしています。(田上)
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◆編集局からのお願い
・ホームページ”ありみネット(http://www.arimine.net/)

  /文化サークル活動所/有峰デジタル画廊"にどしどし 投稿をお願いし
 ます。(デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿ください。)

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 皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載しますので、どしどし
投稿ください。お待ちしております。
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