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ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2011年8月12日 第239号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/田上十志郎
(発行日現在の有峰村民人口:728人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰村民によるリレーエッセイ第22回
 〜有峰デトックスツアー〜                           西野正子
◆オレゴン有峰往復書簡第117回目 有峰からオレゴンへ   
 〜上高地みたいだった真川の変貌〜                    中川正次
◆7月有峰俳句ポスト                          有峰森林文化村
◆8月の行事予定                            有峰森林文化村
◆編集局からのお願い                         有峰森林文化村
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◆有峰村民によるリレーエッセイ第22回
 〜有峰デトックスツアー〜                           西野正子
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 富山駅から車で約一時間半。7月下旬、有峰を一泊二日で訪れた時はく
もり空でしたが、緑の中を風がそよぎ、小鳥がさえずり、虫の声さえも澄
んで、ほんとうに心地よい時間を過ごすことができました。 2日目は朝
から晴れて、水面が出迎えてくれました。
 夏の有峰は4回目ですが、今年はおみやげにTシャツと手ぬぐいを買い
ました。(というかそれしか売ってない)
 葉っぱのデザインがなんともユーモラスで、一緒に行った気功Gr.のみ
なさんも次々に買い求めていました。有峰せんべいや有峰チョコなど、も
っと商品開発を!と以前からお願いしているところですが、商魂とは無縁
の品ぞろえ、なところも魅力の一つなのでしょうか。
 日常に疲れた心も身体も、有峰の自然がたっぷり癒してくれました。
 有峰に感謝です。

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◆オレゴン有峰往復書簡第117回目 有峰からオレゴンへ   
 〜上高地みたいだった真川の変貌〜                    中川正次
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有峰で一番好きなところはどこですかと聞くと、真川(まかわ)という
人が多い。

有峰ダムは、常願寺川の支流、南から北に向かって流れる和田川をせき
止めて造られている。その和田川と併行して流れているのが真川である。
これも常願寺川の支流である。二つの川が合流するのは、電源開発がな
ければ、和田(有峰林道小見線始点の亀谷の下流)であった。和田川と真
川の間には二つの川を隔てる尾根が南北に走っている。
大正年間に県によって計画された有峰ダムは、有峰盆地に降った雪や雨
を集めるダムであった。しかし、戦後、北陸電力は、有峰盆地以外、すな
わち和田川流域以外の水も集めることにした。山をくりぬく水路トンネル
を作って。その結果、真川の水も、有峰ダムに入っている。そのためには、
真川を堰きとめる必要がある。その堰堤の一つが、折立(おりたて)堰堤
である。

有峰ビジターセンターから薬師岳登山口の折立に向かって車を走らせる
と、尾根をくりぬいたトンネルを通る。折立トンネルである。トンネルを
抜けたところに折立橋がある。この川が真川である。右手に折立堰堤が見
える。この堰堤で、水をせき止めて、有峰ダムに送り込んでいるのである。
落差があるので、ダムに入る前に発電もしている。

なお、有峰森林文化村の区域は、有峰県立自然公園である。その有峰県
立自然公園は、中部山岳国立公園と接している。その境は、真川である。
真川の西が有峰県立自然公園であり、東が中部山岳国立公園である。

したがって真川の河原は、有峰森林文化村の区域であったり区域外であ
ったりする。有峰森林文化村基本計画では、「区域は、有峰県立自然公園
の区域とする。なお、活動は薬師岳・奥黒部地域、立山カルデラ地域、立
山山麓地域等と連携して行うものとする」としているので、文化村の行事
として、水遊びしてもOKなのである。

折立堰堤が水をせき止めていることから、堰堤の上流には土砂がたまり、
いつしか河原が形成された。この河原が、誰もが「上高地みたい」と声を
上げる人気スポットになったのである。ありみね高校生学びの森でも、水
生昆虫やサンショウウオの観察に適した、なくてはならない場所である。

村仕事の集いが7月30日・31日にあった。 キャンプ場の草刈作業を30
日に終えたあと、31日は真川に行く予定だった。草刈場所の下見を7月12
日に武市さん、源田さん夫婦、藤井さんと行った。打ち合わせが済んで、
真川を見に行こうということになった。行ってびっくり。数日前に大雨が
あったようで、上流から木が流れてきて、河原が流木の山で埋まっていた。
高さは2メートルくらいに達していたように思う。どの流木も、皮がむけ
てきれいな肌を見せていた。おそらく、岩で皮が剥かれたのだろう。

 私は想像する。上流の山が崩れて木が流れてきたのではなく、上流の河
原に生えているヤナギが流されてきたのではないか。河原に生えるヤナギ
は、根が浅く、強い流れが来ると倒れやすい。一本倒れると濁流と合わさ
ってすさまじい破壊力が生じ、一帯のヤナギをなぎ倒していったのだろう。

 子供たちを遊ばせる清流からは、ほど遠い景観になってしまった。31日
の真川はやめることにした。

 富山の街を歩いていて、平 英彰(たいらひであき)さんに偶然あった。
富山県の林業試験場職員から新潟大学の教授になられた人である。今は、
退官しておられる。真川のことを平さんに話した。

「しょうがないですね。自然だから。流木を拾うのはたいへんなコストが
かかるでしょうから、北陸電力は放っておくでしょう。木は腐っていきま
すよ。虫の攻撃を受けるし、雪の圧力もたいへんなものだし」

 真川の河原は、2006年から「マガワハハコ」として愛着の森対話編をし
ている。石川たかねさんが、河原に「カワラママコ」の群落があったこと
から、命名された。
http://www.arimine.net/annai/paper20061223.htm

 翌年、行ってみると、カワラママコが減っていた。それでも清流は健在
だった。それが今回の大変貌である。愛着の森対話編を企画したときは、
実は、こんなことに使えるとは想定していなかった。これからも、真川の
河原の変化をみんなで愛着の森対話編していこう。それが森林文化という
ものだ。
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◆7月に寄せられた俳句                        有峰森林文化村
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 有峰村民の方々から俳句ポストに寄せられました7月のよい句を中坪達
哉さんに選んでいただきました。これからも優秀な作品を毎月掲載します
ので、有峰へお越しの際はビジターセンターへお立ち寄りいただき、俳句
ポストに投稿してください。

7月の入選句   中坪 達哉 選

万緑や湖面を渡る風の色     小倉 隆雄

法面の鳥足升麻花かかげ     Udo Juergens

目をとじて夏の森なる鳥の声   殿村 節子

木立ゆく仔熊に出会う大暑かな  西野 正子

夏霧の奥に宝来島なりし     釣 礼子

うぐいすに導かれゆく澤の道   川田 和代

永遠の木の木陰涼しき風を呼ぶ  向野 幸子

霧晴れて五体伸びゆく有峰湖   石黒 礼子

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◆8月の行事予定                           有峰森林文化村
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○8月20日(土)・・・・・・・・・日帰り語り部講(成美公民館)
○8月21日(日)〜22日(月)・・・親子ふれあい有峰
○8月27日(土)・・・・・・・・・日帰り語り部講(飯野公民館)  
○8月28日(日)・・・・・・・・・富山県生物学会
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◆編集局からのお願い
・ホームページ”ありみネット/文化サークル活動所/有峰デジタル画廊"
にどしどし 投稿をお願いします。(デジタル写真でも絵画(写真に撮っ
て)投稿ください。)
 有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
 皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載しますので、どしどし
投稿ください。お待ちしております。
あて先は
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