******************************************************************
ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2011年6月17日 第235号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/田上十志郎
(発行日現在の有峰村民人口:728人)
******************************************************************
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰村民によるリレーエッセイ第19回
〜山ぶどうとの出合い〜                 源田義一
◆オレゴン有峰往復書簡第113回目 有峰からオレゴンへ   
〜有峰にコブシなし〜   中川正次
◆有峰村民・村仕事の集い(草刈り)募集締め切り もうすぐ!!
        有峰森林文化村
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─────────────────────────────────
◆有峰村民によるリレーエッセイ第19回
 〜山ぶどうとの出会い〜         源田義一
─────────────────────────────────
 山ぶどうの粒をつぶした果汁は、濃厚な紫色で奥深く澄きった神秘な色
である。
 私は中低山の山登りや沢登りが好きである。10年程前、有峰を経て薬
師岳に登山した帰り、登山道の側にぶら下っていた一房の山ぶどうが僕の
趣味の人生を変えてしまった。深青色の粒の表面に白い粉をまぶした様な
山ぶどうを、恐る恐るもぎ採って、口にしたあの時の感動は忘れられない。
 強烈な酸味と澄んだ紫色の果汁、粒は小さいが鋭角で純粋な少年少女の
様な感動でその味を味わい完全に山ぶどうの世界に没入してしまった。そ
れ以来、本来より職業であった科学の浅業が顔を持ち上げ、山ぶどうワイ
ン造りの出会いに遭遇する事となった。    
 山ぶどうは有峰や薬師岳の一帯はもちろん、日本全国に分布する野生種
で、その種類は多種にわたる。ものの本によれば日本原産生ぶどうは、
15〜20種にもなるとある。
 多々ある中でも、山ぶどうワインに最適な日本の野生ぶどうはエビヅル、
サンカクヅル、山ぶどう又はこれらの交配種である。富山県の山々に自生
する山ぶどう種はほとんど、所謂、山ぶどうとサンカクヅル、タケシマヤ
マブドウである。
 有峰地域に自生する山ぶどう種もまずエビヅル種で全国的に分布自生し
ている。
 山ぶどうは海抜600〜1200メートル程度のヤブに自生するツル料
の植物だが、酸味が強く、その果汁は爽快でピリッと脳天に刺激を受ける
が、ポリフェノール類を多く含有するので、体組織の老化防止、造血作用
が有るとされる。山ぶどう、エビヅル、サンカクヅル等の野生ぶどうは個
性的で魅力的なワインを産み出すワイン適正を備えている事が最近になっ
て漸くわかりかけて来た。
 しかし、山で採取したやまぶどうは其のままでは果実用に育てられたぶ
どうに比し、それはそれは不味いの一言に尽きるが、酸味が強く何と言っ
ても色素が濃い。
 例えば果房のゴミを取るのに水洗いしただけで洗い水が薄い紫色に染ま
る位の色素を有している。少し専門的になるが、色の主はアントシニンの
量で左右される。
 昔から趣味で山ぶどうワイン造りを研究している岳人の友達は「まずい
ブドウは良いワインになる」と常に口癖だが、今迄自分なりに試行錯誤し
て趣味の範囲で造った山ぶどうワインは酒質資源として評価できたと考え
ている。ワインと言えば市販されている酸化防止剤が添加された物がワイ
ンと思われている。
 それに比し、何も無添加の自製山ぶどうワインは素晴らしい香りと味を
兼ね揃えた極上のワインであると私は思う。自分で野生のぶどうを仕込ん
で自分で醸すことで初めて野生ぶどうワインの醍醐味が完成できる。
 また、山ぶどうを少量入手したら、山ぶどうの焼酎漬けを造ってみるの
も楽しい。
 山ぶどうの焼酎漬けなどナンセンスだと思うかもしれないが、これはこ
れで中々、美味しいし、簡単にして失敗なく造れる美味しいい飲み物であ
る。
 梅酒を造るのと同じ要領で造れば完成である。果皮が白っぽくなるまで
保存、静置してから、ぶどうカスと焼酎を濾過して保存すれば完成である。
山の民宿や山小屋のオヤジさんが「ウチのワインは旨い」とだしてくれる
のに出くわす酒は、ほとんどワインでなくて山ぶどうの焼酎漬けしたもの
である。
 いろいろ失敗を繰り返し自分なりの法則を作り上げ、10年にして漸く
失敗なくワインが造れるまでに達した感があるが、頭の体操と言うか、醗
酵学の勉強と言うか、今なお、その醸造研究は道中途である。
 なかなか楽しい。その最大の理由は山ぶどうの表面に付着する自然の酵
母から出来上がるワインは生き物で、どんな味になるか?出来上がって口
で味わう迄全く判らない世界だからである。
 科学と醗酵の融合した生き物を操る世界は楽しい。山じまい歓喜の集い
にどんな飲み物が持参できるか?楽しみである。


─────────────────────────────────
◆オレゴン有峰往復書簡第113回目 有峰からオレゴンへ   
 〜有峰にコブシなし〜   中川正次
─────────────────────────────────
 6月4日、山開き歓喜の集いに、岩崎千鶴子さんと酒井淳子さんをお誘
いして、参加しました。集合が昼からだったので、午前中、猪根山遊歩道
を3人で歩きました。

 有峰ハウスの裏から上がって、第一展望台、第二展望台、有峰ハウス別
館という2時間コースです。面白いことをいくつか見つけたので順番に報
告します。今回はタムシバの話。

 第一展望台に至るまでの途中、途中にタムシバが咲いていました。人か
ら教わったことがあるので知っていたのです。モクレンのような花で、白
い手袋のようです。第一展望台で休憩した後、北電の送電線の下の道に出
ました。
 送電線を守るため、木が切ってあるところです。そこにさっきまで見た
白い手袋よりも小さな花が咲き乱れていました。つぼみよりもちょっと大
きくなった状態です。

 日当たりがよく、乾燥した尾根です。白い花の群れの向こうには、雪渓
の残る薬師岳の山容があります。デジカメにうまく写るかどうかわからな
いけれど、シャッターを切りました。そこで、この白い花はなんだろうと
話をしました。ここは日当たりがよく、さっきのところより、暖かいだろ
う。こっちのほうが幼いことからすると、きっと別の種類の花だろう。タ
ムシバとコブシは似ていると聞いたことがあるので、どっちかがタムシバ
で、どっちかがコブシだろうと結論を出しました。詳しくは、ビジターセ
ンターへ行って図鑑で調べようということになりました。

 北国の春では、「しらかば あおぞら みなみかぜ。こぶしさく あの
おか きたぐにの ああ きたぐにのはる」とあるけど、タムシバでは、
音として美しくないから、タムシバでもコブシにして歌にしたのかもしれ
ませんね などと話していました。

 ビジターセンターへ着いて図鑑を調べてみると、並べて写真が載ってい
ました。似ていると書いてあります。タムシバは花に葉がついていないと
あります。「さっきは、花に葉がついとったけ?」と怪しくなり、第一展
望台の途中までが、タムシバで、送電線の下がコブシかなあと話していま
した。

 歓喜の集いが始まって、皆で岐阜県との県境の東谷に行きました。例の
白い手袋が咲いていたので、解説をしてくださった長谷川幹夫さんに、あ
れは「タムシバですかコブシですか」と聞くと、長谷川さんは、「あれは、
タムシバです。有峰にはコブシがないと言われています」

 そうだったのか、どっちも、タムシバか。日当たりがよいほうが咲くの
が遅いのはなぜだろうと思いました。今は、「遊歩道の途中は森の中なの
で風が寒くないことから暖かく早く花が咲く。送電線の下は、吹きさらし
なので日当たりがよくても寒いので花が咲くのが遅い」と、考えています。

 こんなふうに、遊歩道を歩くのも楽しいものです。 

─────────────────────────────────
◆有峰村民・村仕事の集い(草刈り)募集締め切り もうすぐ!!
                          有峰森林文化村
─────────────────────────────────
 有峰をこよなく愛する有峰村民により、雑草が繁茂し景観や見通しが悪
くなっている冷タ谷キャンプ場の草刈や野営の体験を行い、参加者相互の
絆や融和を深めるとともに有峰の豊かな自然を五感で感じ有峰の森から元
気をもらいたいと思います。
多くの皆様の参加をお願いします。

1 開催期間   平成23年7月30日(土) 9時30分
〜31日(日) 11時ごろまで

2 場所     富山市有峰 冷タ谷キャンプ場

3 参加募集締切 平成23年6月30日(木)

4 内容
 @ 草刈 
    とやまの森づくりサポートセンターの指導により、機械を使わず、  
   人力作業(カマ)で、草刈を行う。

 A 森のようちえん
    草刈作業中、未就学児を対象に「森のようちえん」を開催する。

 B 野外学習
    焚き火、テント宿泊、野外炊飯などの野営体験により村民相互の
絆を深める。


5 参加者    有峰村民(まだ有峰村民でない方も、この行事を機会
         に有峰村民になってください)

6 定員     50名

7 参加費    18歳以上 1,500円
小学生〜高校生 500円
未就学 200円

8 交通手段   7月30日午前8時30分にあるぺん村集合。乗り合わ
        せて有峰へ向かいます。
         鉄道利用の方は、地鉄駅「岩峅寺」8時50分に車で迎
えに行きます。
岩峅寺到着時間は、上滝線8時15分着です。
         林道使用料(1,800円)がかかりますが、冷タ谷キャ
ンプ場で、未使用の林道回数券を一枚お渡しします。

9 主催   社団法人富山県農林水産公社
共催   富山森のこども園、ぶなっこ会

10 応募方法   住所、氏名、年齢、性別、電話番号をハガキ、ファッ
クス、又はメールで申し込んでください。

11 応募先   〒930−1458 富山市有峰
        社団法人 富山県農林水産公社 有峰森林部「有峰村民
・村仕事の集い」係(担当 水野)
電話   076−481−1758
FAX  076−481−1758
メール  info@arimine.net


─────────────────────────────────
・ホームページ”ありみネット/文化サークル活動所/有峰デジタル画廊"
にどしどし 投稿をお願いします。(デジタル写真でも絵画(写真に撮っ
て)投稿ください。)
有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載しますので、どしどし投
稿ください。お待ちしております。
あて先は
info@arimine.net