******************************************************************
ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2011年1月28日 第225号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/羽座千敏
(発行日現在の有峰村民人口:724人)
******************************************************************
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰村民によるリレーエッセイ第10回 藤井陽加
 〜私の大好きな真川〜
◆オレゴン有峰往復書簡第103回目 有峰からオレゴンへ    中川正次
 〜猪根山遊歩道の額縁〜  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─────────────────────────────────
◆有峰村民によるリレーエッセイ第10回 藤井陽加
 〜私の大好きな真川〜
─────────────────────────────────

私が有峰に行って一番印象に残っている所は、真川という川です。誰も知
らない秘密の場所のようなところです。パノラマ、別世界、そういった感
じの世界に入った気分になります。まるで南国の海のような水で、魚もと
きどき見ました。周りは木立に囲まれ、水が多いときはいくつもの支流が
でてきます。雪解け水があるときは、水はとても冷たくて刺すように痛く
てしびれます。でも木々の間に流れる光景は本当にとてもきれいで、初め
て中川さんに案内してもらったときは感動しました。こんなにきれいな所
なのに、いついってもほかに誰もいない、ということが信じられないです。

昨年の夏に行ったとき、ほんの少し下流の方に行って泳ぎました。夏だっ
たけどやっぱり冷たかったです。でも、いくら冷たくても楽しくてやめら
れません。ここにいると、なにをしようなんて思うひまなく、次々とやり
たいことがでてきます。

私はカヤックをやっているので、日本中のいろんな川に行ったり、昨年は
ミクロネシアの海にも行ったけれど、有峰の真川はどこにも負けない美し
さです。一度行くと必ずまた行きたくなる、みんなに教えたいけど誰にも
知られたくない、そんな私の大切な場所です。

─────────────────────────────────
◆オレゴン有峰往復書簡第103回目 有峰からオレゴンへ    中川正次
 〜猪根山遊歩道の額縁〜  
─────────────────────────────────

有峰には5つの遊歩道がある。猪根山、冷タ谷、折立、砥谷半島、東西半
島である。人気投票をしたら、猪根山、冷タ谷の首位を争うことになると
思われる。

しんどいけれども猪根山遊歩道が私は好きだ。全長は2000メートルほ
どである。分からない読者も多いと思うので時計で説明する。時計の上半
分をイメージして欲しい。猪根山は、有峰湖の北を囲む山である。有峰ビ
ジターセンターあるいは有峰記念館から見ると、時計の上半分のように見
える山である。9時から上がり、時計回りに12時を経て3時に降りてく
る歩き方と、3時から上がり、時計の反対周りに12時を経て9時に降り
てくる歩き方がある。12時のところに展望台がある。

私は、9時から歩き始めるのがほとんどだ。9時のところに有峰ハウスが
あり、3時のところに有峰ハウス別館があるので、有峰ハウスの裏から歩
き始めて有峰ハウス別館につくコースである。登り始めの10時ごろが一
番しんどい。そこを過ぎてしまえば、楽である。下りの1時半ごろが、コ
ース全体を通じて一番の急勾配である。ここを登るより下がるほうが、重
力の法則から楽である。だから、9時から歩き始めるのである。

2時から3時あたりはトチノキが多いけれども、そのほかはブナが多い。
あとはミズナラ、ホオノキが大きな木である。イタヤカエデ、ウリハダカ
エデ、シラカンバ、ツタウルシ、ヤマブドウ、マタタビ、リョウブ、オオ
バクロモジなどが私のわかる木である。

登り始めの10時ごろのブナ林、11時半ごろのモール、11時57分こ
ろのモール、1時半ごろのつづらおり。いずれも素晴らしい。あえて私の
一番を選べば、10時ごろのブナ林である。クマザサの道が軽く右に折れ
ると、枝が額縁を作っている。何の木の枝かはわからない。幅3メートル、
高さ8メートルくらいである。額縁をくぐると、若いブナの木々が光の中
で踊っている。太いブナはもちろん魅力的だが、ここの若いブナ林も美し
い。晴れた日も雨が降った日もよいが、雨上がりが一番だ。

そのとき私には、小学校の学芸会のような感覚が起こる。舞台の袖に控え
ていて出番が来たので、黒い重い幕をのけて舞台正面に進む感覚である。
皆で歌を歌うのか、芝居の自分の出番が来たのか、判然としない。学芸会
のほうは、照明が輝き、客席からの視線を浴びる興奮状態であるし、遊歩
道のほうは冷静このうえない心理状態なのだが、なぜか似ている。

若いブナ林は、三角帽子をかぶった妖精がかくれんぼをしているような感
じがする。それは、小学校1、2年の頃の学芸会の芝居、あるいは、高校
3年の文化祭でクラスで演じたシェークスピアの「真夏の夜の夢」の残像
か。

猪根山遊歩道には、愛着の森対話編が7つ走っている。9時から順に並べ
ると、ともの木、源爺の樹、きのこの木、来たゾー、夢二ツイスト、豊穣
の樹、成長する地図である。誰か、額縁のところで愛着の森対話編を始め
てくれないかと思っている。私の感覚とは別の、その人なりの感性で、い
い名前をつけてもらいたいと思っている。

冬の間、有峰はどうなっているだろうかと考えるのは、このうえなく楽し
いことである。

─────────────────────────────────
─────────────────────────────────
・ホームページ”ありみネット/文化サークル活動所/有峰デジタル画廊"
にどしどし 投稿をお願いします。(デジタル写真でも絵画(写真に撮っ
て)投稿ください。)
有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載しますので、どしどし投
稿ください。お待ちしております。
あて先は
info@arimine.net