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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2010年12月25日 第223号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/羽座千敏
(発行日現在の有峰村民人口:721人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第101回目 有峰からオレゴンへ    中川正次
 〜「自分たちのできることから」で、ごまかしてはならぬ〜
◆有峰村民によるリレーエッセイ第8回 橘 宏之
 〜森の芸術学校“有峰ネイチャーアートキャンプ”に参加して〜
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◆オレゴン有峰往復書簡第101回目 有峰からオレゴンへ    中川正次
  〜「自分たちのできることから」で、ごまかしてはならぬ〜
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「自分たちのできることから」というのが、環境問題についてよく出され
る言い方である。その言葉を聞くたび、「それでいいのか」と思う。

北陸新幹線ができれば、並行在来線である北陸本線は第三セクター(地方
公共団体と民間が合同で出資・経営する企業のこと)運営になることにな
っている。ここに来て、北陸本線から高岡から分岐する城端線・氷見線を
JR西日本が運行を続けるかどうかが問題になってきた。

県が北陸新幹線にお金を出して作ってもらう約束をしたときは、並行在来
線の運行を、JR西日本ではなしに第三セクターでもいいと約束したけれど
も、城端線・氷見線は並行在来線には当たらないので、これまでどおりJR
西日本が運行するというのが約束だという主張がある。しかし、JR西日本
にとって、自分たちの既存の路線とつながっている路線を運行するのなら
ともかく、孤立し、かつ赤字と思われる路線の運行は、職員配置や安全確
保は相当な負担になるので、それでいいのかという問題もある。現に、JR
西日本はバスに変えることを持ち出してきた。

誰が走らすかは別として、とにもかくにも、高校生の通学のためには鉄道
としての城端線・氷見線はなくてはならない。そういう点では、北陸新幹
線より高い重要度を持つ社会基盤である。

高岡高校、工芸高校、高岡龍谷高校は氷見線の越中中川駅が最寄り駅で、
城端・氷見線を使って大勢の生徒が通っている。そのほか、氷見高校、伏
木高校、高岡南高校、砺波高校、福野高校、福光高校なども城端・氷見線
がバス路線になれば、福井県の京福電鉄の例のように大きな打撃になる。
まず、バスの遅延による遅刻が増える。列車の中なら勉強もできるが、バ
スでは勉強しにくい。北陸本線第三セクター化により通学定期が高くなる
ことも考え合わせれば、教育環境が劣化する。1時間程度東京に速く着く
新幹線を作った結果、高校生が学校に行くために毎日乗る鉄道をバスに変
えてしまうのを、社会の進歩と呼びたくない。

いまや、大勢の先生が自動車で通っている。大勢の県・市の職員が自動車
で通っている。本庁も多いが、出先機関になるとほとんどがそうだ。税金
から通勤手当が支給される人のであるから、マイカー通勤を認める人を絞
ることによって、電車・バスの経営が、ずいぶん好転する。これが最初だ。
環境を大事にしましょうと説いたことのある人は、教員であろうと役人で
あろうと、人事異動後はいうまでもなく、生涯それを自らに課していくべ
きだ。

以下は、2008年に、私が属する富山県交通政策研究グループの発表に載せ
た私の提言である。タクシーチケット支給制度など教員向けの対策も論じ
ている。
http://www1.tcnet.ne.jp/kusunoki/koutuken/report080525/index.html

これを書いた発想は二つある。第一は、これくらいのことをやらなければ、
第三セクターへの財政負担と運賃上昇に対して、県民の理解を得られない
と思うからである。第二は、例えば富山から魚津方面に向かう電車で黒部
止まりが多いことの改善(入善や朝日の人の憤懣を想像して欲しい)、七
尾線に比べて格段に劣る城端氷見線の高岡での連絡の改善を要望するにも、
その相手が第三セクターであろうとJR西日本であろうと、これくらいのこ
とをやらなければ、交渉にならないと思うからである。

環境問題について、技術で乗り越えられるものもあるとはいえ欲望の抑制
なしに乗り越えられないものも多いこと、ハイブリッドカーや電気自動車
よりも公共交通機関や自転車がいいこと、これらのことは中学生でも知っ
ている真理である。

「自分たちのできることから」という言葉を聞くたびに起こる私の疑念を
説明すると、その言葉には、第一に欲望の抑制という環境問題解決の本質
に迫る力が弱い。第二に、「自分たちでできることをやったこと」による
環境貢献とは桁が違う自らの環境破壊に対して、鈍感になる危険がある。
第三に、テレビなどで放送されない世界のどこかで起こっている環境破壊
に対する同情心を喚起しない。環境問題の多くは、自動車がからんでいる。
その典型的な例が、城端氷見線問題だ。損や得、おしゃれを持ち出して解
決できる問題ではない。「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々
はどこに行くのか」という、本質的な問いなしには解決できない問題だ。

私が自動車を利用するのは、有峰に行くときだけに、極力、限定している。
数年後に退職だが、退職したら、車を手放して、有峰に行くときはレンタ
カーで行こうと思っている。あるいは、有峰口まで地鉄電車で行って、バ
スに乗って、あるいは人に乗せてもらって有峰に行こうと思っている。有
峰森林文化村憲章第4条「森を見つめて自分を見つめなおします」は、そ
こまで踏み込むことを求めている。

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◆有峰村民によるリレーエッセイ第8回 橘 宏之
 〜森の芸術学校“有峰ネイチャーアートキャンプ”に参加して〜
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富山に住んでいながらあんな異空間にいったのは初めてです。
有峰湖はパワースポットという言葉がぴったりかも。
神秘的な感じでした。
なれないテントでの睡眠も2時間程度だったにもかかわらず、翌朝は
全然疲れを感じませんでした。浄化されたような・・・
不思議な体験でした。人間界を超えたものの存在を意識できたような。

そしてなにより、
子供たちの嬉々とした笑顔や迫真の表情に感動。
やっぱり子供は外で遊ぶのが一番、と実感しました。
初めてのテントでも子供達はぐっすりでした。
ほぼ一晩中その寝顔を見続けていた私でした。

あぐりも化石を見つけられたし(たぶん化石)、
「もういくでえ」
「見つけるまでいるう」
「もういくでえ」のくりかえし、そしてとうとう、
「あったあ、お父さん、これ化石!」
よくみると確かに三葉虫のような島縞模様が・・・
あんななかでぎりぎりまで探して、探し当てるとはびっくり。
子供の集中力ってすごいと思いました。

理一郎は最後に裸で湖にジャブジャブ。
本当に子供ってどうしてこう水が好きなんだろう。

水といえば翌日のあの川の水の冷たかったこと。
川でもやっぱりジャブジャブでした。
大人は冷たくて1分も足をつけてられないのに
子供は全然平気、感性が違うのかなあ、

ハチや熊の恐怖もあったけど、自然に恐れおののくことも
普段の生活ではないこと。貴重かもしれませんね。

あの朝食のパンとサラダの味が忘れられません。
夕食のカレーも・・・
次回はワインやビールやチーズなど持参で行きたいです。
あの清里のドレッシング、だれか教えて下さい。どうやったら買えま
すか。

最近仕事の関係で「冒険教育」という言葉を知りました。
冒険教育協会?みたいな組織もあるようで。なにわともあれ、
今回のような自然体験が子供の情操に大きく影響をあたえるんだろう
なあ。
嫁さんにさそわれて行ってよかったです。
貴重な体験ありがとうございました。

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・次回の有峰森林文化村新聞は、平成23年1月14日に発行の予定です。

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