******************************************************************
ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2010年9月18日 第216号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/羽座千敏
(発行日現在の有峰村民人口:708人)
******************************************************************
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第94回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
〜カシノナガキクイムシを調べてきました 〜
◆有峰村民によるリレーエッセイ第2回
〜水面に石が飛びはねる。水辺で遊ぶ子供達の元気な声〜 丸山祐一郎
◆8月に寄せられた俳句
◆「山じまい感謝の集い」参加者募集
  〜紅葉の有峰を皆で満喫しましょう〜 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─────────────────────────────────
◆オレゴン有峰往復書簡第94回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
〜カシノナガキクイムシを調べてきました 〜
─────────────────────────────────

水須から有峰林道に入ると、対岸に枯れた木が見えます。ああ、やられて
るなあと悲しい思いで有峰への道を急ぎます。標高の高い有峰なら大丈夫
だろうと思いながら。

ビジターセンターに着いて、向いの猪根山を見ると、ショック。やられて
います。冷タ谷キャンプ場に行って、湖畔の遊歩道を歩くと、ここでもや
られています。ミズナラの木の根元には、オガクズが撒かれたように広が
り、葉っぱは赤く枯れています。

県森林政策課の柳原正紀さん(今年の3月まで有峰で勤務)に話を伺って
きました。

****
原因は、カシノナガキクイムシ。オスが体長4.5ミリ、メスが体長4.7ミリ
の甲虫。これが、6月から7月にかけて、前の年に侵入した木から子供たち
が成長し飛び出して広がる。オスが、集団的に太目の健全な木の幹に直径
2ミリの穴を開けて侵入する。木の幹の面積1平方メートルあたり100から
300個の穴を開ける。続いて、メスが侵入し産卵する。メスは背中にナラ
菌をつけており、ナラ菌を持ち込む。このナラ菌が木の中で広がり、幼虫
の餌となるとともに、水の通り道である導管を破壊し、8月以降、葉が赤
くなり枯れる。

被害に逢うのは、ブナを除くブナ科の樹木(ミズナラ、コナラ、クヌギ、
クリなど)で、トチやシラカンバなどは大丈夫。富山県では平成14年に
福光で被害が発生し、どんどん広がり、有峰も例外ではなくなった。標
高1000メートルが限界と言われている。地球温暖化との関係は不明。

対策。1つは、被害の出た木を、チェンソーで切り倒し、長さ2メートル
ほどの丸太にし、全てを生分解性シートにくるんで、カシノナガキクイム
シの飛び立ちを封じ込める方法。このシートは3年くらいで融けてしまう。
こげ茶色のシートにくるんだのを見られた人もおられるはず。費用は、1本
あたり1万円ほどかかる。もう一つの対策は、被害に逢う前に、大事な木の
根元に殺菌剤を注入する方法。こっちの費用は、1本あたり9千円ほど。カ
シノナガキクイムシだけを殺す農薬があるわけでもなく、農薬の空中散布
はありえない。

カシノナガキクイムシにやられたからといって、山がはげ坊主になって、
山崩れを起こすわけでもない。木が枯れても、森はちゃんと再生していく
ので、ま、しょうがないかというところである。
****

ミズナラのドングリが大事な餌であるクマも困るだろうなあ、鳥がカシノ
ナガキクイムシをがんがん食べてくれないかなあと思いました。レイチェ
ルカーソンの「沈黙の春」を思い出しました。

─────────────────────────────────
◆有峰村民によるリレーエッセイ第2回
〜水面に石が飛びはねる。水辺で遊ぶ子供達の元気な声〜 丸山祐一郎
─────────────────────────────────

朝もやがかかったとびきり美しい湖畔には、流木の大きなオブジェが、今
にも動き出すかのようにこちらを見ている。子供達が変わるがわる石を見
せに持って来た。「マリオ、これは化石?」「う〜ん、ちょっと違うかな
〜」

ギターを弾いた。

朝のすがすがしい空気に気持ち良さそうに音が飛びかい、もやが次第に晴
れてゆく…いつの間にか湖面は素敵な青空で満たされた。

昨日の、キャンプファイヤー楽しかったな〜
一人つぶやいた僕は、朝の空気を胸いっぱい吸い込んだ。

8月の終わり有峰の森アート親子キャンプ。いつもこの時期は、九州にい
るはずなのだが、今年は、このアートキャンプを頼まれ、参加した。富山
の夏も本当に素敵な夏だ…新しい人の出会い、森との出会い、感謝!素晴
らしい夏休みになった。

「この水は、合わせ水と言って世界の水が入っています。今日の水カンリ
ンバば、この沢の水に、世界の水を入れて作ります!」

最近の水カンリンバのワークは、この水を入れ作っている。去年、中渓さ
んから手渡された。彼は世界中を徒歩で歩きながら、平和の植樹をしてい
る。

2007年ハワイのホクレア号が日本の四国に来た時、船員のマカさんがハワ
イから持ち込んだ。ハワイの湧き水をボトルに入れ、半分を次の寄港地の
湧き水に還元し、半分をその場所の湧き水を入れる。つねにボトルは一本
キープされ、きれいな水の情報が繋がっていく。地球の血液であるきれい
な水の情報を繋げる事で、地球が浄化されていく…なんて素敵な考えなん
だろう!世界中の人達がこんな考えを持っているなら、争いは起きない。

中渓さんが、その水に四国で出会い、世界を徒歩で旅しながら合わせてき
た大切な水。

去年手渡されてから、僕も旅の中ずーっと水合わせをしてきた。

「今日は、この水を入れ、水カンリンバを作るよっ!だから、今日の水カ
ンリンバの音は、世界の小川の音だよっ。」

世界が平和でありますように…出来あがった水カンリンバを奏で、ふるさ
とを歌った。

水は清きふるさと〜

一泊二日、森のアートキャンプ。最初は、恥ずかしがってた子供達も、帰
る時は、どの子もみんな、ちょっぴりたくましくなった。みんな素敵な笑
顔だねっ!いっぱい遊んだね。

瞳の奥を覗き、耳を澄ますと、未来へ一歩踏み出す、力強い足音が聞こえ
た。誰かのお母さんが言った。「全然疲れなかった…」

森が人を繋げ、森が人をつくる。コンピュータの世の中だからこそ、みん
な森でいっぱい遊ぼう!空を見上げると、どこまでも広い青空に、一筋の
飛行機雲が、我が物顔に直線を描いていた。素敵な夏休みに乾杯!

 風の音三郎Mario

─────────────────────────────────
◆8月に寄せられた俳句
─────────────────────────────────
 有峰村民の方々から俳句ポストに寄せられました8月のよい句を中坪達
哉さんに選んでいただきました。これからも優秀な作品を毎月掲載します
ので、有峰へお越しの際はビジターセンターへお立ち寄りいただき、俳句
ポストに投稿してください。 

8月の「有峰俳句ポスト」入選句   中坪 達哉 選

月つれて折立を歩(ほ)す夏の朝     河原 芳博

岩燕群れとなりては去る構え          同

歩きつつ頬に寄せ来る風も秋          同

村祭り岩魚掴みに人混んで           同

薬師岳湖を揺すりて夏を呼ぶ       大井 孝行

みずうみに鳥の消えゆく晩夏光         同

─────────────────────────────────
◆「山じまい感謝の集い」参加者募集
  〜紅葉の有峰を皆で満喫しましょう〜
─────────────────────────────────
 恒例の「山じまい感謝の集い」を10月23(土)、24日(日)に行います。
 有峰林道の閉鎖まで2ヶ月足らずとなりました。今年の夏は猛暑で有峰
も暑い日が続きました。近頃ようやく朝晩の気温が20度を切り涼しくなっ
てきました。猛暑の影響で有峰の紅葉も少し遅れると思われます。
「山じまい感謝の集い」の頃は、紅葉真っ盛りだと思います。多くの有峰
村民で有峰の森に感謝の気持ちを捧げたいと思いますので、多数の皆様の
お越しをお待ちしています。

1 目的  有峰の森の恵みに感謝し、有峰村民との交流を深める。

2 主催  社団法人富山県農林水産公社 

3 スケジュール 平成22年10月23日(土)から24日(日)

<10月23日(土)>

13時    有峰ビジターセンター集合
       (自家用車を有峰ハウス駐車場に駐車)
13時10分   自家用車で真川へ向かう
13時30分  真川駐車場到着。真川散策
14時15分   砺谷半島遊歩道へ向かう
14時30分  砺谷半島遊歩道到着到着。展望台等散策
15時30分   有峰ハウスへ向かう
16時    有峰ハウスチェックイン、自由時間、入浴
18時     夕食
19時     語り部講 講師 富山県職員研修所 教授 中川 正次 氏
       「繰返し語ろう、有峰森林文化村の目指してきたもの」

<10月24日(日)>

6時30分   もちつき、お供え(有峰大助)、朝食
9時    お供え
(慰霊碑、展望台、お墓、冷タ谷湖畔、薬師太郎・花子)
11時30分 一年の振り返り
12時   解散

4 対象者  有峰村民(定員25名)

5 参加費  4,850円 

6 必需品  水筒、保険証のコピー、雨具、長靴、長袖・長ズボン・
帽子(色は、ハチの被害を避けるため黒いものは避ける)
軍手、雪模様のときはスノータイヤ、参加費

*有峰ハウスには、ゆかた、丹前、歯磨きセット、フェ
イスタオル(バスタオルはありません)、ドライヤー
があります。

7 申し込み、問い合わせ先
住所・氏名・性別・年齢・電話番号を記載して平22年10月15日(金)
まで(必着)に、ハガキ又はメールで申し込んでください。
郵便930−1458 富山市有峰
  社団法人富山県農林水産公社有峰森林部「山じまい感謝の集い」係

(1)電子メールinfo@arimine.net

(2)電話 076−481-1758 担当 羽座

─────────────────────────────────
有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載しますので、どしどし投稿
ください。お待ちしております。
あて先は
info@arimine.net