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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2010年5月1日 第206号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/羽座千敏
(発行日現在の有峰村民人口:686人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第86回目 オレゴンから有峰へ 小杉礼一郎
   〜「畏友の訃報(続き)−峰子さんの決心」〜
◆「春の恵み」参加者募集
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◆オレゴン有峰往復書簡第86回目 オレゴンから有峰へ 小杉礼一郎
   〜「畏友の訃報(続き)−峰子さんの決心」〜
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(有峰とは関係が無いかな?)と、続きを書くことに実は躊躇しました。
しかし村民の一人である私と南アフリカと縁がある以上、今、有峰と南
アフリカとはそういう縁があり、日本人にはほとんどなじみのない南ア
フリカの話をいま少し続けることもいいかな?と思いました。

4月4日に彼の出身地名古屋で「吉村稔を語る会」(=送る会)が行われ
全国から70人が集まりました。会には峰子夫人と長男、長女、お父さん
が列席し、私は仕事があり、家内が私の悼辞を携えて出席しました。
 
(会の様子は4/7の中日新聞で報じられています。↓)
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010040702000222.html

私は学生時代に先鋭的な山登りをしていたのでこれまでも山の友人が何
人も亡くなりました。それにこの齢相応に肉親、友人、上司や同僚、後
輩も幾人も失っています。

数えたことはありませんが30人近くは鬼籍に入ったのではないでしょう
か。
しかし、今回の彼の訃報は別格でした。
母を亡くした時も私にはこれほどの喪失感はなかった。まるでボディブ
ロウを喰らったようにずっとこたえています。

それはつまり彼は私にとってかけがえのない親友だったとともに大きな
「希望」だったからだとわかりました。いまさら。
 
吉村一家は日本から南アフリカへ移住した初めての日本人家族でした。

最近は稀少金属の鉱物資源目当てに中国はじめ多くの国々がこの国に接
近を試みています。

彼と峰子さんは「夜おなかをすかせて眠りにつく子を一人でもこのアフ
リカから減らしたい」という願いを掲げ、日本から中古車を輸入して整
備しアフリカ全土へ販売する事業で現地の雇用を作り出すことを目指し
ていました。

彼らは膨大で煩雑な許可手続きを4年余りも忍耐強く続け、昨年11月に
正式な自動車の輸入整備販売会社の営業許可を得ました。 「大手自動
車メーカー以外で賄賂を使わずにはじめて許可を取った」と現地の役所
に驚かれ、管轄の職員が「応援しますので、分からないことは何でも質
問してください」と励ましてくれたそうです。

いよいよこれから・・・ という時に彼は逝ってしまったわけです。
そのことの云々を今ここでは触れません。 お伝えしたいのは峰子さん
のことです。

現地で、峰子さんに現地の人たちが ‘Are you going back to Japan?’
と不安げにきいてきたそうです。 
私も彼女は日本に引き揚げるのではないかと懸念していました。

「送る会」の最後に峰子さんの挨拶がありました。妻がそれを録画して
きてくれたのでその総てを私は聞くことができました。 彼女はこうい
いました。

「私は南アフリカで稔がやろうとしていたことを引き継いで実現させま
す。子供たちも南アの学校で勉強を続けます。」 彼女の語り口には気
負いも揺らぎも感じられませんでした。

取材した中日新聞の記者は「『彼女は地球に二本の足でしっかり立って
いる』という印象を受けました。吉村さんが頑張ってきたのはそんな峰
子さんに認めてもらいたかったからではないでしょうか」と私にメール
してきました。

同時進行の物語は第二部に入ります。 これから私も何かの形で関わっ
ていくことになるでしょう。 国際人とは、英語ペラペラでファースト
クラスに乗り、海外を飛び回り、一流ホテルに泊まり・・・  という人
たちのこととは思いません。「あたりまえの人」のことだと思います。

困ったひとを見たらかわいそうに思い、お上や儲けのことだけに縛られ
ず自分の出来ることをやる―相手がどんなに遠くにあっても―。 峰子
さんの決心から少しでも学びたいと思っています。  

それには中川さんが言う「想像力」の働きと自分の内面とよく向き合う
ことが大きいと思います。 そういう意味で、こじつけでなく、日常か
ら離れた環境にある有峰を訪れる意義の一つはそこにもあると思います。

大人数で有峰へ来るのもいいのですが、本当にお勧めするのは有峰で一
人だけで過ごす時間です。 中川さんはそのことに気づいて単独のトレ
イルウォークなど色々工夫していましたね。

P.S.
先の便りで「そこに本当の豊かさがある三つのS。
 
Soil Soul Society」 を読んで私が思い浮かべたこと。 
その三つは「場」のことで、さらに「状態」を述べるなら三つのH。
つまり Health  Hope  Home が大事だと思いました。
 
そのひとつHopeをゴソッと失くして溜息をついている、春まだ寒きオレ
ゴンの4月の私です。

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◆「春の恵み」参加者募集
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ようやく訪れた春の有峰で、森の散策や山菜採取、山菜学習を行います。
有峰の自然の豊かさに感動を覚え、有峰の森に感謝したいと思います。多
くの皆様のお越しを心からお待ちしています。

1 主催 社団法人富山県農林水産公社

2 内容
(1)山菜の採取と山菜に関する学習
   (講師:富山県中央植物園副主幹研究員 塩谷 佳和 氏)
(2)遊歩道散策
(3)餅つき(よもぎ餅)など

3 開催日 平成22年6月9日(水)〜10日(木)

4 宿泊場所 富山市有峰 有峰ハウス(電話076-481-1758)

5 対象者 18歳以上の方(山菜について初心者の方も歓迎しま  
        す。)

6 定員 25名(応募多数の場合は抽選)

7 参加費 一人6,650円(有峰ハウス使用料、食事等)

8 交通手段  当方が準備いたしますバスに乗車してください。マイ 
        カーによる参加は固くお断りします。
        富山駅北口(8:00)にご乗車ください。無料です。

9 日程
 <行き 6月9日(水)>
 富山駅北口(8:30)発、
     有峰   (11:40)着
  
 <帰り 6月10日(木)>
 有峰   (14:30)発、
     富山駅北口(17:40)着

10 持ち物 昼食(初日)、水筒、着替え、雨具、帽子、軍手、長靴、
        寝巻、コップ(割れにくいもの)、山菜ナイフ、常備薬、
        洗面用具、筆記用具、保険書(写し)

11 募集期間 平成22年5月6日(木)〜5月27日(木)

12 申込方法
(1)ハガキまたはファックスで申し込みください。(電話での申し込み
   はお受けしません。)

(2)お知らせいただく内容
   氏名、性別、年齢、住所、電話番号、乗車場所。
   家族やグループで申し込みの方は、全員の氏名、性別、年齢、住所、
   電話番号、乗車場所を記入してください。また、代表者の方には氏
   名に○印をしてください。

(3)あて先
   〒930−0096 富山市舟橋北町4−19
   社団法人 富山県農林水産公社有峰森林部「春の恵みの集い」係

(4)抽選結果のご連絡
   申し込まれた方に、郵便でお知らせします。

(5)連絡先
   社団法人 富山県農林水産公社有峰森林部 担当 河原、羽座
   電話 076-444-4481(5/15まで)  076-481-1758(5/18〜)
FAX 076-444-4482(5/15まで)  076-481-1758(5/18〜)
メール info@arimine.net

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