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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2010年3月6日 第202号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:686人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第82回目 オレゴンから有峰へ 小杉礼一郎
   〜「日本海学フィールドトリップ − 私だったら」〜
◆私にとっての有峰  岸 公文
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◆オレゴン有峰往復書簡第82回目 オレゴンから有峰へ 小杉礼一郎
   〜「日本海学フィールドトリップ − 私だったら」〜
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「日本海学学生フィールド講座敗戦の弁」をものすごく興味深く読みまし
た。というのは私にはとても偶然と思えない見聞がこのところ続くからで
す。 

一つは私がいた岐阜大学の山岳部がこの数年部員が入らず廃部の瀬戸際に
あるという知らせ。岐阜大に限らず近年は日本のどの大学も山岳部は瀕死
状態のようです。

もう一つは昨年12月発行の「富山西高校新聞」の記事。要約すると同校
の運動部も文化部も深刻な部員不足が続いているという。部内で対抗試合
も出来ない状態が慢性化しているらしい。ちょっと例を挙げましょう。

(と身の回りを探してみたが新聞が見当たらない。きっと家において来た
に違いない。−私はずっと旅先です−この記事を読まれている方でご家族
か知り合いに富山西高の方がいて、新聞が手に入れば、お手数ですが荻沢
編集長あてに記事の表にある部員数をお知らせください。何故私の家にく
だんの新聞があるかは話が長くなるので割愛)

野球部 バスケット部、サッカー部、写真部、新聞部、英会話部 などな
ど瀕死。部の体をなしているのは全国レベルのフェンシング部くらいです。

私自身の見聞としては「アメリカの国立公園のトレイルやキャンプ場で出
会う東洋人は中国韓国の人たちばかり、日本人は皆無に近い。」というこ
と、これは最近に限らず多分、この国に国立公園が出来て以来そうなので
しょうけど。

そこへ、中川さんの昨夏「日本海学学生フィールド講座敗戦の弁」。つい
溜息がでます。

私達在外邦人は日本の表皮細胞のような立場です。日本の全体像も立ち位
置も海外の生の反応も国内メディアのバイアスもよく見えています。国内
にいる人達以上にです。

当地で世界中の人々を長年見てきていると今の日本が「坂の下の闇」に向
かっているような気が私もします。果たしてこれはどういうことなのだろ
う?抗い難い歴史の必然なのか? 私は私なりに抗って試してみたいです。

さて、2010年からの「日本海学学生フィールド講座」私だったらこうしま
す。

山に2日、海に2日、計4日の体験はやめ、海山合わせて1時間のプログ
ラムにする。

どうやるか? 
5人乗りのセスナ機で富山空港を発ち山から海まで8の字の遊覧飛行をする。

絶句? 出来っこない? 呆れずに聞いて下さい。

北アルプスの峰、能登半島、富山湾、扇状地と平野、七大河川、新幹線、
富山新港、黒部の谷、立山カール、立山キャニオン、立山カルデラ、真川
断層 日本海学なのだから富山湾でなく外海が見えるところで旋回して帰
ればいい。視界が良ければ富士山も佐渡も見えるでしょうか?

ちょっと考えてみてください。 三千mの高山から日本海までこんな密度
濃く景観の変化がまとまっている地勢は富山県以外にどこがあるでしょう?
遊覧飛行にはうってつけです。

本当は、気球か飛行船でゆったりと行きたいし、飛行機も水上飛行機で有
峰湖と日本海に着水すればよりいいのですが先ずは5人乗りのセスナが現
実的です。

昨年のフィールド講座、予算もさることながら、一切合財の人件費は幾ら
掛かったのでしょう?
やる気のない学生を対象にするのもやめです。感受性からいってこの年代
はもう手遅れですし、行きたければ後述するようにアルバイトして自力で
もできるからです。

乗ってもらう対象として私が考えるのは、順に、県の上層部(納得してもら
う為です)、県内外のメディア(広くアピールしてもらう為です)小学校高
学年と中高生(次代をつくっていってもらわねばね)、遠方の他府県から
来ている人とくに家族(富山いいとこ引越しといで)、車椅子など歩行が
困難な人(感動が違います)などです。

時期は5月、梅雨明け、9月、10月の快晴日。安全第一ですからね。
飛んでいる時間はコア中のコアです。これに前後のセッションをくっつけ
ます。これが実務であり、やりがいがあると思います。

地勢と自然と自分の関係が百聞は一見に如かずで深く理解できるような事
前のインタープリテーションと無論飛行中のガイダンスも必要です。
それを導入編として地上、海浜、海上でのイベントを組み立てればいいと
思います。

考えてみてください、ハイビジョンビデオカメラで機上から撮った映像は
いろいろ有効に使うことができるはずです。オリンピックではありません
が商業利用を多いに活用していいと思います。

参加者には全員色々な形で感想、感動を自分たちの口から語ってもらいま
す。それはTVニュースに流れるでしょう。宇宙から地球を眺めた宇宙飛行
士達の非常に多くが精神的に高い所に登ってその後の人生の価値も高めて
います。

自分の生まれ育った場所、住んでいる場所をこういった形で見ることは
(おそらく一生に一度の)素晴しい経験だと思います。こういうプログラ
ムであれば希望者は多いでしょう。最初は少ない人数しか飛べないでしょ
う。ですが、評判は評判を呼ぶでしょう。

宇宙ですら商業旅行が喧伝されていますが宇宙旅行をする訳ではないので
す。県が主催する遊覧飛行は商業遊覧飛行の呼び水になるでしょう。冥途
の土産話に一度乗ってみたいという人も出てくるでしょうし、親から子へ、
子から親へのプレゼントとして素晴しいことだと思います。やるからには
全国ネットで報道されるようなイベントをすべきです。県外に住む富山県
出身者も乗ってみたくなるでしょう。

箱物を作るとか、人を採用するとかでなく、有る物(空港)を使い、プロ
グラムが成り立てば航空会社と契約して行うのですから無駄な出費は無い
と思います。その後の需要が出来たらそれは航空会社が果実をとればいい
ですし、県内外への波及効果は大きいと思いますよ。

遊覧飛行。現実にどんなものか先ずGoogleで調べてみてください。私が決
して荒唐無稽なことを言っているのではないと判るはずです。

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◆私にとっての有峰  岸 公文
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有峰村民の一人として、有峰に関わったことが本当によかったと思います。

以前この有峰新聞にも書きましたが、当時(昭和30年代)、富山県庁にい
た亡き父が有峰森林の造林調査にかかわっていたことが、関係アルバムの
中に父の姿を発見し、懐かしく、食い入るように見ていたのが思い出され
ます。

この有峰に来て初めて知り、驚きと同時に、県が進めていた広大な開発の
意義がよく理解できたのが何よりの体験であったと思います。

教員を平成15年3月に退職し、その年に有峰村民になりました。富山市内に
住んでいた関係で、ずいぶん山奥に来たものだと思ったが、自然の素晴ら
しさにはいいようのないものを感じました。

有峰ダムは標高1100mに位置し、最大貯水量22億m3を有するという。
発電と灌漑用水に利用され、富山平野に豊かな水と電力を供給しています。

有峰一帯は動植物の宝庫でもあり、動物はツキノワグマ・ニホンカモシカ・
ニホンザルはじめ18種類ほどの哺乳動物が確認されていると聞いています。

特にニホンザルは集団でビジターセンター近くに現れ身近に見ることがで
きました。ニホンカモシカは道路わきの高台にいるのをみたり、早朝にご
み置き場に現れるツキノワグマには当初は驚いたが、動物たちの姿をまじ
かに見ることができ大変よかったと思います。また、夜空の星の美しい瞬
きは手に取ることができるくらいに近くに感じられ、私の脳裏に強く焼き
付いています。

有峰の自然を満喫するには歩くのが一番ではないでしょうか。遊歩道には
いろいろなコースがあり、それぞれコースの特徴と趣があります。その時
のコンデションや時間によって遊ぶことができます。

有峰村民の行事は「山開き歓喜の集い」からはじまり、最後は「山じまい
感謝の集い」で締めくくります。その間にいくつもの魅力ある行事があり
ますが、私が特に印象に残っている「山じまい感謝の集い」の中で実施さ
れた「うれ街道」の散策でした。

昔、有峰集落の村民が有峰から祐延貯水池を通って上滝に出る街道でした。
現在は廃道になっておりますが、その一部分の冷タ谷から祐延貯水池まで
の散策でした。ベテランのレンジャー先導で10数名の村民の方々と散策し
ました。昔、有峰村民が歩いた街道は険しくきついが、両側にそびえる木々
と生い茂る草花に囲まれての散策は自然の中に私たちが生かされているの
だと実感させてくれる散策でした。植物もブナ・ナラ等温帯性森林植生が
大部分であり、祐延貯水池までのうれ街道は今でも忘れない散策の一つだ
ったと思います。

有峰湖から祐延貯水池一帯は、春の新録や秋の紅葉の頃は素晴らしいパノ
ラマを私たちに見せてくれます。有峰村民として大いにアピールできるの
も、この季節です。貴重な自然を次の世代にも残したいという気持ちが強
くなってきます。

私は、有峰村民の行事を通じて、老若男女が自然の中で楽しく語り合い、
共に活動し交流できたことにより、心が豊かになったと思っております。

(有峰森林文化村より:クマが食べ物を求めてゴミ置き場に来るのを防ぐ
ため、現在は屋外にゴミ置き場はありません。)

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**「私にとっての有峰」の編集にあたって

タイトルは「私にとっての有峰」です。
このタイトルの意味は、有峰という場所が有峰村民の方々に深く思いを興
す場所だと思われたからです。

自分と有峰との関わりをふりかえって見る「私にとっての有峰」を村民の
皆様とともに共有しましょう。

皆様がお持ちの「私にとっての有峰」を募集していますので、下記により
投稿をお願いします。
 
原稿は
インターネットの場合は、info@arimine.netへ
郵送の場合は、〒930-0096 富山市舟橋北町4−19富山県農林水産公社
有峰森林部へお送りください。

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有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載しますので、どしどし投稿
ください。お待ちしております。
あて先は
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