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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2009年6月13日 第183号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:662人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第63回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
   〜穴洞谷と東谷〜
◆「有峰わくわく自然探険」参加者募集
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◆オレゴン有峰往復書簡第63回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
   〜穴洞谷と東谷〜
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6月6日7日、半年ぶりに有峰に行ってきました。山開き歓喜の集いに参加
しました。久しぶりに見る顔もあれば、お見えになると期待していたのに
残念な方もおられました。

長谷川幹夫さんの案内で、東谷に行ってきました。当初の計画では穴洞谷
(あなほらだに)散策だったのですが、変更でした。穴洞谷というのは、
ビジターセンターのある猪根谷のとなりです。歩いて15分くらい。地図を
描いてください。有峰湖は和田川をせき止めてできた湖です。和田川は南
から北に向かって流れています。山をはさんで、その和田川に平行して流
れているのが真川です。真川も北に流れ、途中、湯川と合流して常願寺川
となり、西に向かいます。西に向かうと、和田地内(地鉄有峰口駅の少し
西)で南から流れてきた和田川と合流します。

薬師岳の東側に降った雪は、黒部川に入ります。そして、西側に降った雪
は、単純に考えれば真川に入るはずです。だって、真川と和田川の間には
尾根があるから。しかし、和田川に入ってくる水があります。

その水には二種類あります。一つは、人工的なもの。もう一つは自然なも
のです。人工的というのは、真川に作られた小さなダムによって、せきと
められた水が、トンネルを通って有峰ダムに入るものです。自然なものと
いうのは、薬師岳に降った雪が地下水となって穴洞谷などからこんこんと
湧き出すものです。

真川の川の中を流れる水が地下水となって穴洞谷へ来るのか、それとも薬
師岳から地下にもぐり真川の下をサイホンのようにくぐって穴洞谷へ出て
くるのか、私にはよくわかりません。いずれにせよ、穴洞谷の水は、穴洞
谷に降った雪が水となって出てくるのは一部であって、ほとんどは薬師岳
に降った雪が地下から出てくるものなのです。穴洞谷という名前が、いか
にも、穴から水が出てくるような名前ですね。

この穴洞谷の水が、管理事務所、有峰ハウス、ビジターセンターといった
県関係だけでなく、岡本工業、神高といった業者の生活用水として有峰を
支えています。有峰ハウス別館の先までパイプで送り、そこで塩素を入れ
て上水道としてOKな処理をした上で供給しています。北陸電力が、特別に
作った「有峰」という酒の水は、塩素を入れる前の穴洞谷の水です。

穴洞谷に行くのなら5月の末、有峰林道が開く前です。地上に出てきた薬
師岳の水が、せせらぎとなって流れ、そのせせらぎにミズバショウとリュ
ウキンカが群生します。ミズバショウが白、リュウキンカが山吹色。この
コントラストが美しい。穴洞谷の道は、土の道ですから水がたまっており、
カエルの卵がゼリーの縄のようになっているのを観察できます。

見ごろは、ほんの一週間あるかないかです。6月に入ると、ミズバショウ
たちはベトベトになってしまいます。そのうち、藪が形成され、中に入れ
なくなります。ブヨも出てきます。有峰林道、ビジターセンター、キャン
プ場などを開く前、準備に大童な職員が朝食前に宿舎から出かけて、その
すがすがしい自然を楽しむところが穴洞谷です。

さて、有峰湖は、二股の大根のような格好をしています。右の足が東谷で、
左の足が西谷です。上で話した、和田川というのは、東谷と西谷が合流し
た川です。東谷は、ビジターセンターから車で40分くらいかかります。
西谷には、小杉さんのmother treeがありますね。西谷は開発されておら
ず、ブナの原生林が広がっています。しかし東谷は開発されています。ス
ギが植林されていますし、岐阜県に降った雨や雪(本来ならば神通川に行
くはず)がトンネルを通って有峰ダムに入るようになっているのも東谷で
す。そんなこともあって、私は東谷をそれほど評価していませんでした。

長谷川さんに案内してもらって、湖の岸辺に行ったのですが、びっくりし
ました。まるで海辺のようなきめ細かい砂があるのです。そこは、標高11
00メートルなんですよ。岸辺から山に向かって歩くと、2メートルくらい
で浜辺のような草がはじまります。さらに10メートルほど行くとスズメノ
テッポウが生えていました。長谷川さんの指導で参加者はスズメノテッポ
ウで草笛を作り鳴らしましたが、私は「スー、スー」いうだけでした。草
原が30メートルほど続くと、ヤナギが始まります。木が始まるわけです
ね。200メートほども進むとシラカバがあり、さらに進むとトチが出てき
ました。シラカバの林は、年数が立てばトチの林に変わっていきます。

東谷は植物の環境適応あるいは遷移をたった300メートルほどの中で観察
することができる面白い場所でした。そういうわけで、東谷をちょっと見
直しました。

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◆「有峰わくわく自然探険」参加者募集
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 自然豊かな有峰の森で、親子(家族)が一緒に森の散策や水生動物、昆
虫採集、星空観測などの体験学習を行います。
親子が揃って、有峰の自然の雄大さやすばらしさに感動し、有峰の森から
元気をもらいたいと思います。多くの皆様の参加をお待ちしております。

1 主催  社団法人富山県農林水産公社

2 内容
 @ 水生動物の観察・採集
   西谷・真川の水生動物(昆虫・魚など)の観察や採集。
 
 A 昆虫の観察・採集
   クワガタやカブト虫などの昆虫の観察・採集。夜はライトトラップ
   による昆虫採集。
 
 B 星空の観測・解説(天候がよい場合)
   天の川、夏の第三角形、さぞり座などの星座の観測や解説。

3 開催期間  平成21年7月18日(土)〜19日(日)

4 宿泊場所  富山市有峰 有峰ハウス(電話076-481-1758)

5 対象者   親子で参加(家族や一般参加も可)

6 定員    20名(応募多数の場合は抽選)

7 参加費   中学生以上 7,450円、小学生 5,850円、
        小学生未満 2,650円

8 交通手段  
  当方が準備いたしますバスに乗車してください。マイカーによる参加
  は固くお断りします。
  富山駅北口(8:30)、立山あるぺん村駐車場(9:10)発のい
  ずれかでご乗車ください。

9 募集期間 平成21年6月1日(月) 〜 7月10日(金)

10 応募方法
  ハガキまたはファックスで申し込みください。(電話での申し込みは
  お受けできません。)

(申し込み内容)氏名、性別、年齢、住所、電話番号、乗車場所

(あて先)  〒930−1458 富山市有峰
       社団法人 富山県農林水産公社 有峰森林部「有峰わくわ
       く自然探険」係

11 連絡先
       社団法人 富山県農林水産公社有峰森林部 担当 宮原
       電話   076−481−1758
       FAX    076−481−1758

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