******************************************************************
ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2009年5月2日 第180号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:658人)
******************************************************************
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第60回目 オレゴンから有峰へ 小杉礼一郎
   〜オレゴンの二つの大学〜
◆「春の恵み」参加者募集
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─────────────────────────────────
◆オレゴン有峰往復書簡第60回目 オレゴンから有峰へ 小杉礼一郎
   〜オレゴンの二つの大学〜
─────────────────────────────────
オレゴン大学(University of Oregon)は州第二の都市ユージーンの街中に
あります。かたやオレゴン州立大学 (Oregon State University)はポート
ランドとユージーンのあいだのコーバリス市にあります。最近、オレゴン
州を代表するこの二つの州立大学を訪れ、それぞれにじっくり見る機会が
ありました。スポーツや学業で好ライバル校同士ですが、今回、私はその
立地環境がほとんど好対照といえる違いがあると感じました。 
両大学のあらましは次のようです。

大学名   オレゴン大学         オレゴン州立大学
(University of Oregon)    (Oregon State University)
創設    1876年            1858年
所在地   ユージーン市         コーバリス市
圏人口 約20万人           約7万人
キャンパス面積 1.2平方キロ       2.34平方キロ
学生総数  約21,000人          約19,000人

どちらの大学にも古い歴史の風格が漂っています。多くの建物がレンガ造
りで新しい建物も格調ある渋いデザインで統一されています。キャンパス
内に植わっている樹、セコイヤやダグラスファー(米松=州の樹)オーク
などは直径1m以上もあり、枝ぶりも立派な大木です。日本の大学のような
どこかゴミゴミした雰囲気はありません。

立地環境の違いに目を向けてみましょう。
前者オレゴン大学のキャンパスは街の中にあり四方が主に住宅などの市街
地に囲まれています。ウィラメット川によって作られる広い平野(ウィラ
メット平野)の発端部に位置します。里山?の森が東南西に近く、街の中
心をウィラメット川が流れています。州第二の都市だけあって色々な産業
があり店舗やオフィスもあります。言わば「地方都市の中にある大学」と
いえます。 

後者のオレゴン州立大学の周囲も住宅街ですが、大学を核にできた所謂
「学園都市」です。この大学町は肥沃で広大なウィラメット平野の真ん中
に位置しており、周囲はひろい田園風景(田圃ではなく牧農地)です。西
には遠く1000m級のコースト山脈が連なっています。
オレゴン大のキャンパスはしっくりまとまっており、州立大の方は思う存
分敷地を使え広々としたキャンパス風景です。乱暴にたとえるならジャン
ケンのグーとパーの、あるいは京都大学と筑波大学のようです。
 
筑波大学の前身は東京教育大学で、日本では学生運動が下火になりかけた
ころ、大学紛争にほとほと手を焼いた当時の文部省がこれからは大学と学
生の自治を大幅に制限し国、省でがっしりと管理できる大学の最初のモデ
ル校として筑波大を開校しました。それはちょうど私(達)の大学時代で、
私も東京教育大筑波統合移転反対運動をしましたが時代の趨勢であっさり
と押し切られました。今の日本の大学と学生を見ているとほぼ当時からの
文部省の意図は現実化していると思われます。そのことをここで論ずるつ
もりはなく、「人が考え、学ぶ環境」ということについて書きます。

それやこれやで、一度も行ったことが無いにもかかわらず率直に言うと私
は筑波大学にマイナスの先入観を持っています。以下は毒舌で関係者の方
が居たらごめんなさい。それは「あんなのっぺりだだっ広い場所で、歴史
もなく人工的に作った大学でいい研究なんかできるもんか」「百年経った
って筑波産ブロイラー(=卒業生)からはノーベル賞受賞者は出っこな
い」といった類の悪口に言い表されるようなことです。そう思う理由はあ
ります。

それは私おもうに教育や思索、研究、閃きといった類いの創造性はただ単
に学校の建物、教官、教材、書籍 などのハードを学生にあてがえばいい
というものではない。学問は自然と人間に関わることだから思考を深める
インスピレーションが必要。世俗的や、逆に人知を超えた自然と人間から
の刺激があることが重要だ。という考えです。研究に行き詰ったときに外
に出て風や空や季節の移り変わり、市井の人々の日々の営みなどに触れる
ことによって研究者は人間の基本に立ち返ったり、思考上のヒントや補助
線を得ることができるのではないでしょうか。

大学でいうならば、山や海や川や森、街、歴史と伝統、雑多な人々の往来
と出会い、芸術や様々な文化に触れる機会。賑やかの度が過ぎてはいけま
せんが、適度にそういういい外的刺激に富んでいる立地環境の方が学ぶに
はいい環境と私は思います。

というわけで、私にはオレゴン大の方が州立大より好ましく思われました。
因みに州立大からは未だですがオレゴン大からはノーベル賞受賞者を2人
輩出しています。

日本では80年代に大学の郊外移転が盛んに行われましたがその後の大学の
立地環境はどうなのでしょうか? 

なお、アメリカでは企業の敷地もキャンパスと呼ばれます。オレゴン州で
はナイキ本社は自然と健康をモチーフにしたキャンパスです。隣のワシン
トン州ではマイクロソフトは緑の多い大学のキャンパスのようですし、シ
アトルの街中にあるスターバックス本社の外見は大きなビルですが内部は
通路と観葉植物が入り組んだジャングルのような雰囲気になっています。
アマゾンドットコム本社はシアトルの街を見下ろす高台に建つ古い煉瓦造
りの元病院の建物で一種独特の雰囲気のキャンパスです。世界一の木材企
業ウェアハウザー社本社キャンパスは誰でもひと目見ただけでその会社の
企業文化を受け取るような緑のメッセージが伝わってきます。

有峰の人工物が極少なく湖を中心としてまとまる景観は人文系ゼミの研究
会などに向いているような気がします。

─────────────────────────────────
◆「春の恵み」参加者募集
─────────────────────────────────
ようやく訪れた春の有峰で、森の散策や山菜採取、山菜学習を行います。
有峰の自然の豊かさに感動を覚え、有峰の森に感謝したいと思います。多
くの皆様のお越しを心からお待ちしています。

1 主催 社団法人富山県農林水産公社

2 内容
(1)山菜の採取と山菜に関する学習
   (講師:富山県中央植物園副主幹研究員 塩谷 佳和 氏)
(2)遊歩道散策
(3)餅つき(よもぎ餅)など

3 開催日 平成21年6月10日(水)〜11日(木)

4 宿泊場所 富山市有峰 有峰ハウス(電話076-481-1758)

5 対象者 18歳以上の方(山菜について初心者の方も歓迎しま  
        す。)

6 定員 25名(応募多数の場合は抽選)

7 参加費 一人6,650円(有峰ハウス使用料、食事等)

8 交通手段  当方が準備いたしますバスに乗車してください。マイ 
        カーによる参加は固くお断りします。
        富山駅北口(9:00)、立山あるぺん村駐車場(9:35)の
        いずれかでご乗車ください。無料です。
9 日程
 <行き 6月10日(水)>
 富山駅北口(9:00)発、立山あるぺん村(9:35)発、
     有峰ハウス(10:30)着
 
 <帰り 6月11日(木)>
 有峰ハウス(15:00)発、立山あるぺん村(15:45)着、
     富山駅北口(16:35)着

10 持ち物 昼食(初日)、水筒、着替え、雨具、帽子、軍手、長靴、
        寝巻、コップ(割れにくいもの)、山菜ナイフ、常備薬、
        洗面用具、筆記用具、保険書(写し)

11 募集期間 平成21年5月7日(木)〜5月28日(木)

12 申込方法
(1)ハガキまたはファックスで申し込みください。(電話での申し込み
   はお受けしません。)

(2)お知らせいただく内容
   氏名、性別、年齢、住所、電話番号、乗車場所。
   家族やグループで申し込みの方は、全員の氏名、性別、年齢、住所、
   電話番号、乗車場所を記入してください。また、代表者の方には氏
   名に○印をしてください。

(3)あて先
   〒930−0096 富山市舟橋北町4−19
   社団法人 富山県農林水産公社有峰森林部「春の恵みの集い」係

(4)抽選結果のご連絡
   申し込まれた方に、郵便でお知らせします。

(5)連絡先
   社団法人 富山県農林水産公社有峰森林部 担当 河原、荻沢
   電話 076-444-4481(5/15まで)  076-481-1758(5/18〜)
FAX 076-444-4482(5/15まで)  076-481-1758(5/18〜)
メール info@arimine.net

─────────────────────────────────
有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載しますので、どしどし投稿
ください。お待ちしております。
あて先は
info@arimine.net