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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2009年4月18日 第179号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:658人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第59回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
   〜高成玲子さんのことと使命〜
◆「山開き歓喜の集い」参加者募集
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◆オレゴン有峰往復書簡第59回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
   〜高成玲子さんのことと使命〜
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高成玲子さんが、3月25日に亡くなられました。有峰森林文化村会議の委
員をお願いしていた富山国際大学の教授です。高成さんに文化村会議の委
員をお願いしたのは、富山八雲会の事務局長だったからです。簡単に言う
と、旧制富山高校の目玉施設が、岩瀬の廻船問屋馬場家の寄付によりでき
たラフカディオ・ハーンの2430冊の蔵書「ヘルン文庫」でした。そのこと
を中心に研究する会が富山八雲会です。

ラフカディオ・ハーンは、1890年に憧れの日本に来ました。1904年に東京
でなくなりました。日本への憧れの念は、晩年まで続いたわけではないよ
うです。

その変化には、日清戦争(1894年から1895年)日露戦争(1904から1905
年)が影響しているのではないか。漱石が、1908年に発表された「三四
郎」の中で、登場人物の広田先生が言っている「日本は滅びるね」と重な
る部分あるように、高成さんから伺ったように記憶しております。

有峰と富山八雲会との関係は、田部重治さんが影響しているからです。登
山家で英文学者です。生まれたのは富山市の山室で当時は、田舎でした。
田部重治さんの人生の転機は、有峰を経て薬師岳に登山したことでした。
そのことが、「山と渓谷」(岩波文庫)を読むとよくわかります。そんな
こともあってでしょう。太郎平小屋の看板は、田部重治さんが書いておら
れます。

田部重治さんに関しては、有峰森林文化村新聞で、五十嶋一晃さんが2回
にわたって文章を書いてくださいました。
http://www.arimine.net/annai/paper20030111.html
http://www.arimine.net/annai/paper20030125.html

さて、ヘルン文庫に戻ると、それを旧制富山高校にもってくるのに尽力し
た旧制富山高校の初代校長、南日恒太郎さんと弟の田部隆次さんでした。
二人は田部重治さんのお兄さんでした。つまり三人とも富山の旧家南日家
から東京帝国大学に進んだ英文学者なのです。
そんなこともあって、富山八雲会は、例年、有峰キャンプを行ってこられ
ました。冷タ谷のキャンプ場のベンチでロウソクをともして、ラフカディ
オ・ハーンの怪談を輪読をしました。また、キャンプ場での餅つきをしま
した。さらに、愛着の森の13号として「八雲立つ樹」を定点観測を続けて
おられます。4月4日に、娘さんに「八雲立つ樹」のアルバムをお見せし
ました。お約束どおり。

2年前、恒例の富山八雲会有峰キャンプの直前になって入院されて、高成
さんは有峰に来れなくなりました。それまで5度ぐらいお見えになってい
ると思います。

私は、富山国際大学の研究室に十回くらいおじゃましました。有峰担当で
あったときも、有峰を離れて今のところに異動してからも。お茶とケーキ
をいただいて、ラフカディオ・ハーンや漱石の話、小学生の英語教育の話
など、話し込んでいました。去年の暮れにも行っています。やせられたな
あと思いながら話していました。

高成さんは、1946年生まれ。私の10歳上。私が、70になるまであ
と17年しかない。70になったら同級生の3割は死んでいるのではない
か。私が、70に到達する可能性は7割くらいか。死が近づいてきたこと
を感じます。

高成さんの使命は、富山八雲会だったと思います。

富山八雲会の設立趣意書の末尾には、次のように書かれています。

私たちは、ここに戦前・富山高等學校八雲會の精神を受け継ぎ、21世紀
に蘇生・発展させるために、研究者・市民が力をあわせて『富山八雲会』
を再興させようとするものである。

4月は、人事異動の季節。地位が、上がったの変わらなかったの、あいつ
に抜かれただのといった気持ちから離れることは難しいです。しかし、問
題は、自分の使命を自覚しているか。その使命を果たしつつあるか。4月
は、使命再確認の季節。使命を果たさずに70になるのはいやです。

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◆「山開き歓喜の集い」参加者募集
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 有峰林道の開通後、最初の行事として有峰村民による「山開き歓喜の集
い」を行います。
 新緑と早春の花に包まれる有峰で、仲間との再会を喜び、注連縄づくり、
餅つき、語り部講などを通じて、有峰の森の恵みに感謝するとともに、一
年の安全を祈願したいと思います。
 多くの皆様のお越しを心からお待ちしています。

1 目的  有峰の森の恵みに感謝し、有峰村民との交流を深める。

2 主催  社団法人富山県農林水産公社 

3 開催日 平成21年6月6日(土)〜7日(日)

<6月6日(土)>

13時   有峰ビジターセンター集合
13時10分 穴洞谷へ徒歩で出発
13時30分 穴洞谷の自然観賞、森の散策
     (散策をしながら有峰ハウスへ向かう)
16時 有峰ハウスチェックイン、自由時間、入浴
18時   夕食
20時   語り部講(愛着の森調査編)
      講師:財団法人花と緑の銀行 
副主幹研究員 展示園課長 長谷川 幹夫氏




<6月7日(日)>

7時    もちつき、注連縄づくり、お供え(有峰大助)、朝食
      (指導者 もちつき:佐竹 猛 あい子 ご夫妻、
      注連縄 :沢田 恵美子氏)
9時    お供え(慰霊碑.展望台.冷タ谷湖畔.お墓.薬師太郎・花子)
11時30分 振り返り
12時   解散

4 対象者 有峰村民(定員25名)

5 参加費 4,850円 

6 必需品
水筒、保険証のコピー、雨具、長靴、長袖・長ズボン・帽子(色は、
ハチの被害を避けるため黒いものは避ける)、軍手、参加費

* 有峰ハウスには、ゆかた、丹前、歯磨きセット、フェイスタオル(バ
スタオルはありません)、ドライヤーがあります。

7 申し込み、問い合わせ先
住所・氏名・性別・年齢・電話番号を記載して平成21年5月31日(日)ま
で(必着)に申し込んでください。
(1)郵便930−0096 富山市舟橋北町4−19
  社団法人富山県農林水産公社有峰森林部「山開き歓喜の集い」係

(2)電子メールinfo@arimine.net

(3)電話 076-444-4481(5月15日まで) 076−481-1758(5月18日以降) 
  
  担当 荻沢

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