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ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2008年5月31日 第156号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:614人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆新緑がまぶしい有峰の春 
  石井 驤黶i有峰森林文化村会議会長 富山県知事)
◆有峰森林文化村の再開
◆オレゴン有峰往復書簡第37回目 オレゴンからから有峰へ 小杉礼一郎
   〜往復書簡佳境に入る〜
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◆新緑がまぶしい有峰の春 
  石井 驤黶i有峰森林文化村会議会長 富山県知事)
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 有峰に待ち遠しい春がやってきました。今年は昨年よりも積雪が多く例
年どおり有峰林道の再開ができるか心配しておりましたが、除雪、落石箇
所や路肩の崩れなどの補修も順調に進み、明日6月1日から有峰林道の通
行を再開することになりました。。
 また、林道の通行再開に併せて、有峰ハウスなどの有峰森林文化村の施
設も6月1日から営業を開始します。

 有峰湖周辺の一帯は、森林美に包まれ、命の息吹、共生と循環、自然へ
の畏敬の念を感じ取ることができる癒しの空間です。
 こうした地域を保全し、後世に伝えるため、有峰森林文化村では、有峰
を愛する人々が村民となって、「水と緑といのちの森を永遠に」を基本理
念に、豊かな自然のなかで憩い、楽しみながら自然を学び、みんなが力を
合わせて森林を保全していくための様々な活動を展開しています。

「憩う」観点から、森林浴やオカリナなどによるコンサートを楽しむ「日
帰り語り部講」、「学ぶ」観点から、有峰の自然について生物講師の支援
のもとで研究に取り組む「ありみね高校生学びの森」や、有峰に泊まり俳
句に親しむ「俳句の会」、そして、「守る」観点から、「有峰森林レンジ
ャー」による火の始末や貴重な草木の伐採・採取を慎むことの指導等を行
っています。この三つの柱による有峰森林文化活動により、有峰村民は、
本年3月末には610人と昨年3月末に比べ59人増加し、大変嬉しく思
っています。今後とも、有峰村民をはじめ県民の皆さんのご理解とご協力
をいただきたいと考えています。

 さて、県では「富山県森づくり条例」に基づき、県民参加による森づく
りを進めていますが、県立自然公園にある有峰の森は富山県の森のお手本
であり、有峰の森に寄せられる期待は大変大きなものがあります。皆さん
から貴重なご意見やご提言などをいただきながら、「憩う」、「学ぶ」、
「守る」を基本とする森林文化活動を積極的に展開し、多くのリピーター
が訪れる有峰森林文化村をつくっていきたいと考えています。

 有峰の森は、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉といろんな顔を見せ、私た
ちの心を癒してくれます。また、ブナやミズナラの明るい林の中を歩けば、
元気が湧き出してきます。皆さんと有峰でお会いできることを心から楽し
みにしています。
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◆有峰森林文化村の再開
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1 有峰林道の開通
  6月1日(日)より、小口川線を除く有峰林道の一般供用を再開しま
 す。
  通行時間は、午前6時から午後8時までです(午後8時から翌朝6時まで
 は林道を通行できません)。
 通行料金は、大型車4,300円
       小型車1,800円
       自動二輪車等300円
 大型車及び小型車については、10回分の料金で11回通行できる回数券が
 あります。購入した年度の翌年度まで有効です。

2 小口川線
  富山市水須(みずす)から有峰湖間については、現在、安全施設の整備
 中であり一般供用の再開は未定です。

3 岐阜県飛騨市神岡町牧から県境大多和峠までの路線
  この区間のうち、飛騨市佐古から県境大多和峠までの区間は私道です。
  この私道区間は(19年度から)通行できません。

4 有峰ハウスの営業開始
  有峰林道の開通により、6月1日(日)から有峰ハウスの営業を開始
 します。料金、休館日、予約状況等はインターネット(ありみネット)
 で確認してください。

5 問い合わせ、申し込み
(1)林道関係
  電 話  076−482−1420
  ホームページ  http:www//arimine.net/

(2)有峰ハウス、有峰森林文化村行事関係
  電 話  076−481−1758
  ホームページ http:www//arimine.net
  メール mm3@arimine.net(有峰ハウス 予約専用)
info@arimine.net(有峰森林文化村行事関係)
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◆オレゴン有峰往復書簡第37回目 オレゴンからから有峰へ 小杉礼一郎
   〜往復書簡佳境に入る〜
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「俗化させずに大衆の― 」を見て思いました。
「私が往復書簡をやりたかった一番本音の部分に迫ってきたな」と。
だからこの機会に、何回かに亘って―自分の頭の中を整理しながら書いて
みたいと思います。ちょっと理屈っぽくなるかもしれませんがご勘弁を。
今回は「大衆の―」について、

「万人の旅」というのが私の主宰するエコキャラバンツアーの目指してい
ることの一つでして、これは「大衆のものとする」とほぼ同じ方向だと思
います。
私のいう「万人の旅」とはこうです。
様々な障害を持つ人も、歳とって足腰や色んな体の機能が衰えてきても、
又、生まれた場所、生い立ち、国籍、教育のバックグラウンドにも関わり
無く、色んな世界や時代を見てきた人も、これから見る子供たちも、総て
の人がそれぞれに自分の中の自然と外の自然と人間(じんかん)の関わり
を感じる旅をつくること。

これを思い立つに至った幾つかのきっかけがありました。 
一つはオレゴンコーストにある世界初の車椅子で廻れるタイドプール(岩
磯の潮溜まり観察)の施設を見たこと。
http://www.youmaga.com/odekake/eco/2002_7.php

 二つ目はユタ州のブライスキャニオン国立公園で盲目の少女がキャニオ
ンを吹き渡る風を満喫するのを見て「なまじ自分が目が見えるばかりに、
逆に見えていないことの方が多かったのか」とそれこそ目から鱗の経験を
したこと。

更には、オレゴン州の"ウォーターフロントは万人のもの"という考えかた
に実体験を通じて共鳴したこと。(オレゴン州は他州に先駆けて、太平洋
岸の南北約500キロに及ぶ海岸線の私有を制限した。現在、オレゴン・
コーストには100カ所以上の国・州・郡・民間が運営する公園があり、誰
でも浜辺にアクセスできる。)
http://www.youmaga.com/odekake/eco/2003_9.php

日本ではこれから高齢者層が増えます。「老いた両親にも有峰の景色と風
の中に誘って来てみたい。」「車椅子でも、杖でソロソロと歩いてでも森
や川の息吹に触れさせてあげたい。」あるいは人造物人工物の世界とバー
チャルリアルティばかりに囲まれて育っていく子供たちに、本当の天地を
感じさせてあげたい。
そういったことを願い、考え、実際に踏み出していくこと。要は一人でも
多くの人がアクセスできること。 これが私なりの「大衆のものとする」
ということです。 

更にもっと踏み込んで「その地を自分のものにより近づける」というレベ
ルまで行ってもいいと思いますし、実際そのことは可能です。

さて、アメリカの国立公園や公の自然公園で、私が高く評価していること
は、公園の出発や中心の拠点となる所へ、殆ど総ての人が行けるようにデ
ザインされていることです。 そして実際沢山の人が訪れています。

国立公園 英語ではNational Parkといいますが、これを「国立」と言う
事で実は相当な思い違いが始まっているのです。 ほとんどの人は何の違
和感もなくそう思ってきた訳で、実際私もそうでした。「国立」では違う
のだと気がついたのは当地に来て実際に各地の国立公園などを訪れて十年
以上経ってからです。

次回は、この二つのこと「その地を自分のものにより近づける」と「Nati
onal」ということを書こうと思います。
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