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ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2008年5月17日 第155号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:614人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第36回目 有峰からオレゴンからへ 中川正次
   〜宣伝が下手なのではなく〜
◆土壌動物の話し(その3)富山県立滑川高等学校 校長 平内好子
◆ご案内 有峰森林文化村のスタッフ決定
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◆オレゴン有峰往復書簡第36回目 有峰からオレゴンからへ 中川正次
   〜宣伝が下手なのではなく〜
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先日、レストランで昼食をとっていたときのことです。向かいのテーブル
で、中年の女性たちがこんな会話を交わしていました。「富山県には、立
山など素晴らしい自然があるのに、宣伝が下手だから、全国の人に伝えき
っていない」。

宣伝が下手という論は、よく聞く話です。しかし、私は、そうかなあと思
います。

以前に書いたことですけれども、昭和30年代の富山県には、「立山連峰に
対して、俗化させず大衆の山にしよう」という合意がありました。
http://www.arimine.net/annai/paper20060107.html

俗化とはどんな状態なのか、大衆の山とはどんな意味なのか。これを考え
ると、とても面白い。こんな深遠なことを誰かが言い出したこと以上に、
県民の合意であったことに大きな意味があります。富山県民は、宣伝が下
手というよりも、経済成長の中で大事なことを忘れてしまったように思え
ます。

職場の若い女性と立山連峰の話をしていました。「剱岳登山口の馬場島に、
石碑が建っていることをご存知ですか。」「剱岳にはおっかないので行っ
たことがありません。立山と薬師岳は登ったけど。」「馬場島の石碑には、
『試練と憧れ』と書いてあります。その字を書いたのは私の祖父です」。
とてもびっくりしました。字を書かれたのは、吉田帰雲さんという上市町
の書家(故人)です。インターネットで調べてみると、剱岳の登山記録に
は必ずといっていいほど登場する言葉が、「試練と憧れ」でした。みなさ
んも検索エンジンに、「試練と憧れ」と入力してみてください。小杉さん
もきっとごらんになっていることでしょう。小杉さんの、剱岳の話を聞か
せてもらえたらと思います。

写真があって、わかりやすいものを紹介しましょう。
http://shin-tosan.at.webry.info/200610/article_10.html

剱岳が「試練と憧れ」で語られていることを、知っている県民は少ないと
思います。少なくとも、宣伝が下手という問題ではないと思います。

さて、今年、「日本海学学生フィールド講座」という行事を行います。
http://www.nihonkaigaku.org/08f/i080807/i080807.html
有峰で1泊2日、3週間後に、富山商船高専の船に乗せてもらって1泊2日の
行事です。

学生対象で一次募集をかけているのですが、今のところ、応募がなく、ど
きどきです。有峰村民のみなさんで、お子さんに学生さんがおられる人は、
お子さんに、声をかけていただけませんか。定員20名に満たなければ、募
集対象を6月から高校生以上に枠を広げますから、有峰村民のかたもOK。
森と海がセットになった学びって、そうはありません。

有峰では私が、真川の河原で話をしようと思っています。「俗化させず大
衆の山とする」や「試練と憧れ」の話を。

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◆土壌動物の話し(その3)富山県立滑川高等学校 校長 平内好子
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「かっこよさNO.1−カニムシ−」

 土壌動物の中で何が一番かっこいいかと聞くと、ダニ研究者はダニだと
いい、ムカデ研究者はムカデというふうに、専門家はそれぞれ自分の研究
対象をあげる。

 しかし、一般の方や子どもたち相手に土壌動物の観察会を開くと、何と
言ってもカニムシが一番喜ばれる。大きさは2〜3mmとそれほど大きく
ないが、一見サソリに似ていてちょっとびびる。でも、毒はないのでご安
心あれ。サソリの下半身を切り取ったような格好で、カニの親指みたいな
大きなハサミを振りかざして勇壮に歩く。色も赤くて目立つし、やっぱり
かっこいい。カニムシが出現すると、みんな間違いなく喜ぶので、観察会
にはぜひ登場してほしいと密かに祈っている。

 有峰の西谷のブナ林やカラマツ林、猪根や冷タ谷のミズナラ林、シラカ
バ林など、あちこちから採集した。落ち葉や腐葉土のたくさんあるところ
ならどこにでもいるという感じで、特にスギ林からは高い頻度でお目にか
かれるので、一度探してみてください。
 
 ようやく訪れた有峰の春、新緑が眩しい有峰の森の散策や山菜採取、 
山菜学習を行います。
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◆ご案内 有峰森林文化村のスタッフ決定
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 平成20年度の有峰森林文化村のスタッフが決まりました。有峰の自然・
歴史・文化を皆様にお伝えし、有峰の素晴らしさを再発見していただきた
いと思います。精一杯、案内に務めますので、皆様にはどうぞ有峰へお越
し下さい。
 今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

主 幹   荻沢明夫(2年目)
主任指導員 宮原真樹(3年目)
指導員   水野博之(3年目)
指導員   河原芳博(3年目)
指導員   北見 健(1年目)
指導員   山本章広(1年目)
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皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載しますので、どしどし投稿
ください。お待ちしております。
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