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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2008年4月5日 第152号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:611人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第33回目 オレゴンから有峰へ 小杉礼一郎
   〜サブプライムと有峰
◆2008年度(平成20年度)有峰森林文化村行事のご案内
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◆オレゴン有峰往復書簡第33回目 オレゴンから有峰へ 小杉礼一郎
   〜サブプライムと有峰
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そちらでは天気のいい日には南に雪の薬師岳の優雅な山容が見えるでし
ょうか? 当地でも真っ白なマウントフッドの秀麗な山姿が望める日が多
くなりました。春です。2008年の四分の一が過ぎました。「大乱の予兆の
2008年…」と前々回の書簡で結びましたけれど、この三ヶ月の変化だけで
今私たちは21世紀の滝の落ち口に差し掛かったのだなあと実感させられま
した。 今回は大所高所から、それはイコール標高0mの人間界の話です。
 
ドル急落、株の続落、国際金融経済危機、原油価格の暴騰、農産物価格
の暴騰、資源の暴騰、いよいよ中東大戦がはじまる予感、世界の多極化、
各地の民族問題と新覇権国家の台頭、各国政治の転換期、多くの変化は相
互に深く結びついています。    

 前世紀まではそんな命題を語るとき「天下国家」で済んでいた(中国は
今もそうです)が、21世紀はそれではいけないようです。

 20世紀までが「天下国家」なら21世紀の規範は「地球、世界、人類、個
人」でしょうか。そのうちもう少し長ったらしくない言い方で定着するか
も知れません。エコエティカとか、「人類の智慧」とか。

今、世界を震撼させているサブプライム問題。震源地アメリカにいる私
にはその実相がよく見えています。一言でいうと時代とその規範の変り目
に置き去りにされた「こころ」の問題です。

文字も読めないような人達に住宅ローンを組ませる。「この人(達)、
ちょっとでも病気か怪我をしたり、職を無くしたらそれでおしまいだ。そ
うでなくても2−3年先に金利がジャンプしてからは払えないだろう」と
判っていた。それでも契約書にサインさえ取ったら「一丁あがり」でした。
モゲージ(住宅ローン)会社も金融機関もそんなヤバイ債権には『一応』
保険をつけて、債券市場に上げます。あとはさらに賢い金融界の人達がそ
れを組み込んで、デリバティブなどの金融商品を次々派生させて国際金融
市場へと送り出します。

そして、当然のようにローンが払えない人達が想定以上に現れてきた。
保険会社もすぐにパンクする。そうなると、すこしでも毒の混ざった債権
はすべて暴落する。その損失総額が120兆円です。サブプライムローンの
被害者を助けるだけならその5桁下の費用で済む話でした。

すべては人のこころよりシステムに重きを置いたことのごく自然な因果
報応です。相次ぐ日本の偽装問題、昨今の中国産品の闇も皆同根といえま
す。つまり金主主義の自家中毒です。

 さて、有峰。この出自は「自然」でも、「人のこころ」でもありません。
大きな一つの社会資本としての技術関連(conjunction technologique、
人為環境)です。経済的には草島(富山市)の火力発電所と同じ、つきつ
めるとサブプライムと同じなのです。その地に人はいない。住んでいた人
達には立ち退いてもらった。

それでも今、私達はこうして「有峰」のもとに想いをはせ、集うことが
できる。何故か?

それには何より「森林文化村」という芯をつくった貴方をはじめとする
多くの人達の功がありますが、それだけではない。草島の火力発電所の前
庭にどんなにきれいな芝生や花壇があってもそこで何百人も何千人も何年
間も集うことはできない。 

 有峰の森から私達にはダイレクトに癒しもパワーも伝わってくる。人の
代は変わってもそれは尽きることはない。かけがえのないサンクチュアリ
です。

そして、有峰の地で、利益や技術関連と引き換えにしたものに対する私
達の謙虚な気持ち。残ったもの = 自然に対する感謝と畏敬の念があるこ
と。こういったこころのありようが素晴らしいと、特に昨今の世相を見て
いて、つくづくそう思います。

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◆2008年度(平成20年度)有峰森林文化村行事のご案内
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 平成20年度、新しい年がスタートしました。富山市の松川べりでは桜が
開花し4月6日〜8日頃が満開となり大勢の人が訪れそうです。
 一方、同じ富山市にある有峰では、まだ1m50cmくらいの積雪があり
ますが、このまま温かい日和が続けば雪がとけ除雪も順調に進み、有峰林
道も6月から開通すると思います。本当に待ち遠しい限りです。
 春、夏、秋と、それぞれ違った顔(新緑、深緑、紅葉など)を見せてく
れる有峰は、私たちに憩いや安らぎを与えるとともに温かく迎えてくれま
す。
 今年も多くの行事を予定しておりますので、どうぞ有峰へお越し下さい。
 皆様のお越しを心からお待ちしております。

<主な行事>
 6月7日(土)〜8日(日) 山開き歓喜の集い
 6月11日(水)〜12日(木) 春の恵みの集い
 8月9日(土)       有峰森林文化村祭
 8月23日(土)〜24日(日) 自然観察会(親子による)
 8月30日(土)〜31日(日) 俳句の会
 9月13日(土)       愛着の森調査編(西谷)
 10月15日(水)〜16日(日) 秋の恵みの集い
 10月25日(土)〜26日(日) 山じまい感謝の集い

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