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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2007年8月25日 第136号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:576人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第20回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
  〜法隆寺と石庭を思わせる木材試験場〜
◆7月に寄せられた俳句
◆第5回有峰紅葉俳句の会 参加者募集
◆愛着の森(調査編) 参加者募集
◆冷タ谷キャンプ場ロッジのトイレ改修
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◆オレゴン有峰往復書簡第20回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
〜法隆寺と石庭を思わせる木材試験場〜
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有峰の歌は、テープに録音されてあります。一度、聞きましたが、そんな
にいい曲だという印象を持ちませんでした。

10月2日、3日OKです。私は、県庁の国際・日本海政策課というところで働
いています。ここには、オレゴンから、ニコラスさんが来ています。ニコ
ラスさんに話したところ、一緒に行きたいとのことです。それから、ニコ
ラスさんの世話をしている山中さんも来ます。これで、小杉さん、ニコラ
スさん、山中さん、私で4人です。ニコラスさんは、日本語は上手です。
この有峰森林文化村新聞をお読みの方で、ご一緒に参加したいかたは、文
化村事務局にメールを送ってください。文化村事務局は、私にそのメール
を転送してください。

今日は、びっくりした施設の話をします。県環境科学センター(射水市旧
小杉町)での仕事が終わって、少し時間があったので、県林業技術セン
ター木材試験場に寄りました。木材試験場は改築をし、今年の6月8日に竣
工式を終えたところです。鷺岡場長に案内していただきました。

研究棟が四辺を囲み、中庭ができています。中庭の大きさは、25m×37m
です。中庭は、カレンダーになっている京都竜安寺の石庭のようです。本
物の石庭では、白い小石が並べられて波模様が描かれています。木材試験
場では、クリーム色のアスファルト敷きですが、表面がざらざらしている
ので、石庭に似ています。立山連峰を意識したという築山があります。高
さ1メートルほどの石と、それよりやや低い石が築山から少し離れて立っ
ています。3本ほどの木が離れて立っており、生垣も少しあります。築山、
石、木、生垣の量は控えめで、あくまでもクリーム色のアスファルトが中
心の中庭となっています。

周囲を囲む研究棟は、紫の入ったこげ茶色で、武家屋敷の長屋のような感
じを思い浮かべてください。

研究棟に入ると、天井は高く、大きな倉庫のようです。実大住宅の振動実
験や窓やドアの断熱・防露性能の研究、短かったり細かったりする木を合
わせて大きな材木にする研究、木を腐りにくくする加工などの研究のため
の大きな機械がすえつけられています。

この木材試験場を設計したのは、魚津市の有限会社建築科学研究所。当初
の設計では、中庭が普通の中庭になっていたものを、石庭のようにするア
イデアを出したのは、当時の森林政策課長、小倉俊明さんだそうです。

以上が、事実。そして、以下は、私の推論です。

研修棟の建物が、法隆寺の歩廊のように思えてきました。五重塔と金堂を
ぐるりと囲む歩廊です。法隆寺の歩廊の中に、竜安寺の石庭が入っている
ようです。石庭の石は、法隆寺の五重塔や金堂の代わりであると解釈する
のは間違っているでしょうか。

法隆寺の歩廊の中で、県の職員による木材利用の研究や、県内の中小木材
業者による強度試験などが行われているのです。

法隆寺は、当時の最先端の施設であったと思います。宗教施設だけの役割
にとどまらないと思います。厩戸皇子(=聖徳太子)、推古天皇、蘇我稲
目・馬子、小野妹子たちと、朝鮮半島あるいは隋から渡ってきた僧や技術
者、外交官、内政官僚、将校が、建物を行き来していた姿を想像していま
す。百済観音や、玉虫の厨子もここで作られたのではないでしょうか。

木材試験場では、今、枯山水の庭を囲むリズミカルな木造建物の中で、森
の循環利用のための先端研究が進められているわけです。

建築科学研究所と小倉さんのアイデアが合わさって木材試験場を見れば、
法隆寺のことを連想させる心憎い仕掛けになっていると思いました。家を
木造で作りましょうと促すだけであるならば、木材試験場の役割からすれ
ば、あたりまえのこと。池があって木が植わっているような普通の中庭な
ら、研修棟は、武家屋敷の長屋に見えるだけです。石庭を思わせる中庭が
あればこそ、思いが、現存する世界最古の木造建築物群、法隆寺にまで及
びます。

法隆寺も竜安寺、どちらも世界遺産です。富山県では、立山・黒部、高岡
において、世界遺産を目指す動きが盛んです。権威ある機関にお墨付きを
もらう世界遺産もわからないではないですが、私にとっては、この木材試
験場が世界遺産。外観は宗教施設、中身は研究施設。こんなところで研究
するからこそ、哲学のある研究ができると思います。県がこんな施設を作
ったことに拍手を送ります。

ちなみに、ホームページに斜め上から見た絵が載っていますけれども、中
庭が石庭になっていません。絵を見る限り、建物の格子、梁、屋根、壁が
作り出しているリズム感がわかりません。ホームページのどこを探しても、
建物の写真がありません。載せないままでよいと思います。どうか現物を
見ていただきたいです。歴史と創造に対する洞察が、研ぎ澄まされたデザ
インとして結晶していることを、現物をみて味わって欲しいです。

以上が、私の推察です。

JR小杉駅南口から、歩いて30分。車ではなしに、駅から歩いて見に行っ
て欲しいです。
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◆7月に寄せられた俳句
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 有峰村民の方々から俳句ポストに寄せられました7月のよい句を中坪達
哉さんに選んでいただきました。
 これからも優秀な作品を毎月掲載しますので、有峰へお越しの際はビジ
ターセンターへお立ち寄りいただき、俳句ポストへ投稿してください。

7月 俳句ポスト    中坪達哉 選 (添削後)

朝靄に声の高きはキセキレイ      富山市   荻沢 明夫

ヒョウモンチョウ蜜吸いおれば道を変え  同      同

涼風や葉も色づいてナナカマド      ―    宮原 真樹

夏霧にむせぶや湖畔にただずみて    砺波市   河原 芳博

梅雨明けの待たるる猿も出る頃か    富山市   佐々木広子

月涼し湖面を何か滑り来る       富山市   中坪 達哉

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◆第5回有峰紅葉俳句の会 参加者募集
  〜初秋の有峰での句会をご一緒に〜
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 中坪達哉さん(富山県俳句連盟副会長)を講師にお迎えし、第5回有峰
紅葉俳句の会を開催します。初秋の有峰の自然を見つめ、俳句を通じて有
峰の水と緑といのちの森を五感で感じてみませんか。
 行事の都合上、募集人員は先着15名とさせていただきます。

1 主催   社団法人 富山県農林水産公社

2 日時
  平成19年9月29日(土)8時30分 富山駅北口(集合)
    〜 9月30日(日)16時   富山駅北口(解散)

3 日程
 (9月29日)
  8時30分 集合・出発 富山駅北口(バス)
  9時10分 立山アルペン村
  10時10分 有峰ハウス
       初秋の有峰散策(真川、昼食、猪根山遊歩道)
  18時   夕食
  19時30分 句会(有峰ハウス)
 (9月30日)
  7時   朝食
  8時30分 有峰ハウス出発(バス)
  9時   初秋の有峰散策(折立遊歩道)
  12時   昼食
  13時   句会(有峰ハウス別館)
  14時30分 有峰ハウス別館出発
  15時20分 立山アルペン村
  16時   解散 富山駅北口

4 募集人員 先着15名(初心者の方も大歓迎です。)

5 参加費  6700円

6 申込み方法・申込期限
  葉書に住所、氏名、性別、電話番号、乗車場所を記入の上、申し込み
 願います。
  宛先 〒930−1458 富山市有峰
     社団法人 富山県農林水産公社 有峰森林部 俳句係

  申し込みの期限は、9月14日(金)までです。

7 問合せ
(1)電子メール info@arimine.net
(2)電話    076-481-1758

8 その他
(1)参加者が決定次第、連絡いたします。
(2)9月29日の弁当(昼食)は持参ください。

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◆愛着の森(調査編) 参加者募集
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 愛着の森は、体験的な森林活動を通じ、森林を愛しながら守ることを目
的としています。調査編、どんぐり育て編、対話編の3つで構成されてお
ります。今回の調査編は3年前に林業試験場の長谷川さんのご指導のもと
猪根谷のケヤマハンノキを再度調査します。樹木の位置、太さ、高さなど
を測定し、森の経年変化を調べ今後の森林の保全・育成の資料とするもの
です。
参加は自由です。多くの参加をお待ちしています。

(日時等)
平成19年9月15日(土)10時 有峰ビジターセンター集合
              猪根谷調査、愛着(対話編)の木との対話
           15時 解散
*参加される方は、メールでお知らせ願います。
 また、当日は弁当(昼食)、水筒、合羽を用意願います。

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◆冷タ谷キャンプ場ロッジのトイレ改修
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冷タ谷キャンプ場ロッジのトイレにつきましては、昨年から水の流れが悪
いことから使用中止としていました。皆様には大変ご迷惑をお掛けしまし
た。この8月からは、洋式トイレ(男性用トイレ1、女性用トイレ1)も
設置し使用可能となりましたでご利用ください。

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原稿や感想をお待ちしております。
あて先は
info@arimine.net