******************************************************************
ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2007年7月28日 第134号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:566人)
******************************************************************
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第18回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
     〜注連縄づくりと循環・共生〜
◆夏休み特別企画(クワガタ・昆虫採集)の実施
◆第19回有峰森林文化村祭のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─────────────────────────────────
◆オレゴン有峰往復書簡第18回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
     〜注連縄づくりと循環・共生〜
─────────────────────────────────
お母さんの一周忌に高岡に帰られるのですね。1泊2日で有峰に行きませ
んか。曜日を問わず、私はいつでもOKです。ただし、絶対だめな日があり
ます。10月6日土曜日です。この日は、私が担当している日本海学のシ
ンポジウムがあるのです。(他にも、10月27日28日は都合が悪いです。)

日本海学とは何か。日本海を通じて、循環・共生の生き方を考える学びで
す。私が、有峰森林文化村の構想づくりをしていたころに、並行して、思
いを同じくする動きが起こっていたのです。

いつも見慣れている北が上の地図をひっくり返して、南を上にした「逆さ
地図」で日本海をとりまく地域を見ると、いろんな思いが浮かび上がって
きます。日本海学は、この「逆さ地図」が発想の原点です。
1991年ソ連が崩壊し、中国の経済成長が始まりつつある中で、これからは
日本海をとりまく経済交流の時代だという認識が高まりました。また、日
本海をめぐる環境問題が心配されるようになりました。これらのことに着
目して、日本海沿岸の各県はいろんな動きをはじめました。富山県もその
一つでした。

しかし、富山県はよその県と違うところがありました。経済交流・環境問
題にとどまらず、一歩も二歩も踏み込んで、自然とは何か、文明とは何か、
人間とは何かの問いに真正面から向き合おうとしたのです。このことは、
とても立派なことだし、担当者として、それを続けて行きたいと思ってい
ます。

さて、10月6日のシンポジウムのテーマは、「稲から見つめる環日本海
―人・風土・環境」です。富山市のインテックビルで13時30分からで
す。そのシンポジウムに先立ち、11時から、ビルの南入口で注連縄(し
めなわ)づくりをします。

有峰では、有峰大助(有峰ハウス別館正面左の大きなミズナラ)に、注連
縄を毎年、山開き歓喜の集いで飾っています。その指導をお願いしている
のは、魚津市の沢田恵美子さんです。
シンポジウムにおける注連縄づくりも、沢田さんに指導をお願いしました。
4月に異動した私の最初の仕事が、沢田さんへの依頼でした。沢田さんは、
昭和22年、昭和天皇の前でカマス(わらで作った袋)づくりを実演された
実力の持ち主です。当時は、競技会まであり、沢田さんは下新川郡大会、
県大会で優勝し、金沢で開かれた北陸大会では惜しくも敗れ、全国大会に
進めなかったそうです。清純な娘さんが、陛下の前で、懸命にカマスを作
っている様を想像してみてください。カマスづくりは、当時、農閑期の重
要な仕事でした。カマスを北海道に送りニシンをつめて、田んぼの肥やし
にしていたのです。まさに、カマスが、循環と共生の社会にあって、なく
てはならない脇役だったのです。そういったこともシンポジウムに先立ち
紹介したいと思って注連縄づくりを企画しました。

今回の注連縄づくりには、さらに大きな学びを秘めています。ひょっとし
たら、少し前までの日本人は、注連縄づくりを通して、社会と人間のあり
方について、大切なことを学んでいたのではないかという仮説を、私はも
っています。
注連縄を編むと、気づくことが3つあります。なお、なうという動詞を使
うのが正確かもしれませんけれども、聞いたときの分かりやすさから編む
という動詞を使って説明します。
一つ目は、わらを叩いてやわらかくしないと、編めないということ。
二つ目は、ねじらないと、編めないということ。
三つ目は、途中でわらを継ぎ足していかないと、長い注連縄ができないと
いうこと。
これらは、人間が社会を形成する上で大切なことを、教えているように思
います。
一つ目は、鍛えた上での個性であって、素のままでは役に立たないことを
教えています。
二つ目は、わらをねじることによって、引っ張りに対する力が強くなりま
す。わらを単純に束ねてしばったよりも、数段強くなります。人々が力を
合わせるとは、どういうことなのかを示しています。
三つ目は、新陳代謝の重要性です。わらの長さはせいぜい80センチメート
ルほどです。わらを少しずつ継ぎ足していくことで、10メートルの注連縄
だって編むことができます。年長者がグループに少しずつ若手を足してい
きながら、自ら退いていく様を語っています。
注連縄づくりに興味をもたれた人は、当日、11時にインテックビル南入口
に作業をできる服装で来てください。ホールで話を聞くのはどうもという
人もいかがですか。楽しいですよ。作った注連縄は、後ほど、ステージに
飾ります。
シンポジウムの詳細は、以下のホームページにあるので、ご覧ください。
http://www.nihonkaigaku.org/

小杉さんとの有峰行きは、唐尾峠(去年行った西谷の奥)往復(約6時
間)、冷タ谷キャンプ場でのテント泊(焚き火つき)、真川での水遊びで
いかがでしょう。この新聞をお読みになっている人にも、気楽に参加して
いただきましょう。日にちを、決めてください。
─────────────────────────────────
◆夏休み特別企画(クワガタ・昆虫採集)の実施
─────────────────────────────────
 子どもたちが有峰の自然の中に溶け込み、心の大きい、優しい人間に成
長することを願っています。
 有峰森林文化村では、夏休み(8月31日まで)の特別企画として白幕
ナイター(白布にブラックライトを照らし昆虫を集める)による、クワガ
タ・昆虫採集を実施することとしました。実施場所は、有峰ハウス横のビ
ジターセンターです。
 今は、雨模様の日も多く気温も低いので、クワガタの飛来は少ないです
が、8月からは気温も上がり、多くのクワガタ、カブトムシ、その他昆虫
類が採集できるものと、期待しています。
 天気の良い日には、毎晩、実施しますので、たくさんの子どもたちが参
加して欲しいです。
 子どもたちの笑顔が楽しみです。
─────────────────────────────────
◆第19回有峰森林文化村祭のご案内
─────────────────────────────────
 8月11日(土)、12日(日)の2日間、有峰森林文化村祭りが開催され
ます。多くの皆様の参加をお待ちしています。
(11日の内容)
 環境トークショー(環境カウンセラー 谷口 新一さん)
 ワウヘミカンキコンサート(ペルー民族音楽)
 有峰ダムミステリーツアー
 木工クラフト教室
 埋蔵金オリエンテーリング
 イワナ・ニジマスつかみ
 キャンプファイアー
 スターウォッチング
 うまいもんコーナー
(12日の内容)
 遊歩道散策など
─────────────────────────────────
原稿や感想をお待ちしております。
あて先は
info@arimine.net