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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2007年6月30日 第132号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:564人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆オレゴン有峰往復書簡第16回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
     〜火と酒と贅沢な時間〜
◆グループ樹の実「森の学校・奥山編」参加者募集
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◆オレゴン有峰往復書簡第16回目 有峰からオレゴンへ 中川正次
     〜火と酒と贅沢な時間〜
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 世の中の人は、私の妻を先頭に、「自分はそれなりに省エネしているん
だ。環境に気を配っているんだ」とプライドをもっていることがわかりま
した。「私は、ここまでライフスタイルを変えたのに、まだまだ世間は変
わっちゃいない。弱ったもんだ」という感じです。それならば、10人程度
の人が集まって、「自分はこんなことをしているぜい」という自慢大会を
開くというのが有効ではないかと思います。テレビコマーシャルよりも、
講演会よりも、有効だと思われます。私が知らないだけで、もうそんな動
きは始まっているのかも知れません。少なくとも、エレベーター・エスカ
レーターは電気を使って体を衰えさす機械だから、乗るのを止めていると
いう人の話を聞いて、私も、エレベーター・エスカレーターには乗らない
ことにしました。私一人がエスカレーターに乗らないことで、どれくらい
電気の消費が減るのかわかりませんが。

 去る6月2日、3日に、有峰森林文化村山開き歓喜の集いが開催されまし
た。22名のみなさんに参加をいただきました。遠くは、京都府亀岡市から
ご夫婦で参加された方もいらっしゃいました。石川県から4名の参加があ
りました。ありがとうございました。前助役である私が、新助役である荻
沢さんに、仕事の進め方を実地にお教えすることを意図して、私が水先案
内人を引き受けました。

 最初、みなさんの自己紹介が終わった後、今回のねらいをお話しました。
A3の白い紙に、梅の花びらのように、5個の円を描きました。中央のめし
べのあたりにも1個の円を描きました。5つの花びらの円には、時計回り
に、「水」「緑」「土」「火」「酒」の字を書きました。中央の円には、
「命」の字を書きました。「水」「緑」「土」「火」「酒」に囲まれてい
てこそ、「命」が輝く。そんな会を考えているのだとお話しました。

 今回の挑戦は、「火」と「酒」にありました。有峰森林文化村を始めた
ころは、山開き歓喜の集い・山じまい感謝の集いでは、学生コンパのよう
な宴会をしていました。それが参加者に喜んでもらうことだと考えていま
した。全国で開催されているワークショップに参加しても、日付が変わる
くらいまで酒を飲んで話をする会がほとんどでした。えてして、二日目は
やや二日酔い。それでいいのか。火をじっくり見つめ、ぽつりぽつりと話
す会をやってみようと思いました。蛍光灯の下で行う宴会ではなしに、野
外で静かで贅沢な夜を過ごしたい。それが有峰の魅力であるはずだ。そう
なると当然、酒は少しでなければなりません。

 焚き火の会は、23人で行いました。曇りで、月も星も見えない夜でした。
真っ暗闇のキャンプサイトで、一重の輪を作りました。「あ」「り」
「み」「ね」「あ」「り」・・と順番に呼んでいくことで、「あ班」「り
班」「み班」「ね班」を作り、班ごとに火をつけました。火が安定したと
ころを見計らって、オカリナ演奏。そして、各自が有峰以外で自分が一番
好きな景色は何かを、話す時間をとりました。班の中で一巡したら黙って
火を見つめます。次に、今日の活動を振り返って何が一番印象に残ってい
るかを話す時間をとりました。これも、一巡したら黙って火を見つめます。
オカリナ演奏。そして、焚き火の会を終了しました。

 音の効用を強く意識していました。あかりは、焚き火の火だけですから、
チベタンベルが有効です。チベタンベルとは、直径8センチメートルほど
の茶たくのような形をした金属の皿が2枚、皮紐で結ばれたものです。チ
ベットの仏具だと思います。静かにしてもらいたいときや、瞑想を促すと
き、場面展開の前には、チベタンベルを鳴らします。紐を両手でつかみ、
2枚のベルをそっとぶつけ合うと、「ちーん」という澄んだ音が森の中に
響きます。

 発見したことをお話します。火を囲んでどのように座るかは大きな悩み
でした。ビニールのゴザを並べては、焚き火をきれいな円に囲めません。
ベンチも椅子もうまくいきません。準備や後片付けがたいへんです。悩ん
だ末、草の上に直接座ってもらうことにしました。夜露に濡れるかもしれ
ないので、カッパズボンをはいて参加することも薦めました。私は、濡れ
てもいいやと思っていました。案の定、お尻が濡れましたが、気持ちが悪
いというほどのことはありませんでした。結論として、ゴザや椅子など座
るものは用意しなくて大丈夫ということです。

 しまったと思っていることをお話します。歌を歌いたかったという感想
があったことです。オカリナは、最初に「少年時代」。最後に、「今日の
日はさようなら」を演奏しました。これ以上やると、くどいと考えていま
した。「今日の日はさようなら」は、畳半分の大きさの白い布に歌詞を書
いたものが文化村にありますから、それを懐中電灯で照らせば歌詞は読め
たのです。歌詞がわからなくても適当に歌っていればいいのですから、残
念なことをしました。

 行事の中で「火」を扱うには、雨が一番大きな問題です。有峰ハウスに
は、囲炉裏棟があります。晴れていれば、キャンプサイト。雨なら有峰ハ
ウス囲炉裏棟という対応が可能ですから、有峰は、「火」を伴う森林文化
活動に適した場所です。雨以外には、終わってからの火の始末の問題、ト
イレの問題などがあります。これらを上手に乗り越える工夫をすれば、酒
もバランスを失しないものとなり、全体として贅沢な旅になるということ
を確信しました。
 小杉さんのエコツアーでは、焚き火はどのように扱っているのか、教え
てください。
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◆グループ樹の実「森の学校・奥山編」参加者募集
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  森が好きで、森を大事にする人の集まり「グループ樹の実」では、豊
 かな自然の宝庫である有峰において「森の学校・奥山編」の研修を1泊
 2日で行ないます。会員のほか一般の方の参加も大歓迎です。

1 目的
  多様な生きものが生息する有峰の森の自然を五感で感じる2日間です。
  1枚の葉っぱからも緑と水の惑星「地球」の不思議を発見します。
  パステル画を描いたり、ネイチャーゲームをしたり、オカリナの音色
 に触れたりしながら富山の奥座敷・有峰を楽しみましょう。

2 開催日
  平成19年8月25日(土)〜8月26日(日)

3 スケジュール
(8月25日)
 9時30分 富山駅北口(中型バス29人乗り)
 10時20分 立山アルペン村
 11時   オリエンテーション
 12時00分 昼食(各自持参)
 13時   冷タ谷遊歩道散策
 14時30分 パステル画教室(冷タ谷キャンプ場)
 16時30分 有峰ハウス(チェックイン・入浴)
 18時30分 夕食
 20時   夜の語り部講

(8月26日)
 6時   樹林気功(自由参加)
 6時30分 餅つき(共に参加する
 8時   朝食
 10時   猪根山遊歩道散策又はクラフト教室(自由)
 12時   昼食
 13時   ふりかえり
 14時10分 ビジターセンター見学
 14時30分 有峰出発
 15時20分 立山アルペン村
 16時   富山駅北口

4 服装・持ち物
  歩きやすい靴、雨具上下、長靴、水筒、暖かい衣類、筆記用具
  図鑑(お持ちの方)保険証のコピー

5 参加費 11000円(宿泊費と交通費)
  資料代・パステルセット1500円を含む。
  (不要の方はお申し出ください。)

6 申し込み
  氏名、住所、電話番号をメールアドレス又は往復はがきで、下記に連
  絡ください。
 メールアドレス chikyuya-kimomi@ma.mrr.jp
 往復はがき   宛先 黒部市生地神区207-3 若井直美
        (グループ木の実代表・森林インストラクター)
 
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原稿や感想をお待ちしております。
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