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ありみネット http://www.arimine.net/

有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2007年2月3日 第122号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/中川正次
(発行日現在の有峰村民人口:550人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆トチノキの写真、とやま森の四季彩フォト大賞に
◆オレゴン有峰往復書簡第6回目 有峰からオレゴンへ  中川正次
◆社会人にもこんな学習の場があったら
  ありみね高校生学びの森の感想文を読んで  立山町・石川たかね
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◆トチノキの写真、とやま森の四季彩フォト大賞に
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「第1回とやま森の四季彩フォト大賞」(とやま森の四季彩フォト大賞実
行委員会、富山市が主催)のジュニアの部において、富山第一高校一年の
小西由紀さんの「ストーリー」という作品が、大賞に選ばれました。

このページに載っている写真が、小西さんの作品です。
http://www7.city.toyama.toyama.jp/pr/mag/061205/pages/photo.html

作品は、トチノキを写したものです。一昨年10月に中学3年生の小西さん
がお父さんと一緒に有峰に行かれて、林道に車を停めてしばらく藪こぎを
した後、大きなトチノキを見つけ撮影されたそうです。

富山駅前の地下道に、受賞作品が展示されています。その中でも小西さん
の作品は群を抜いています。作品につけられた評によると、「巨木の樹皮
をデジタルカメラで撮影し、モノクロで仕上げた。作品だけを見るとベテ
ランのものかと思う。白と黒のコントラストだけで、老木が過ごしてきた
歳月や重量感を完ぺきに近い形で表現しており、将来が楽しみだ」

お父さんに教わって小学4年から写真をはじめ、ミュゼふくおかカメラ館
が開催しているTOYAMAジュニアフォトコンテストにおいて、小学6年から
高校1年まで4度にわたって、優秀賞を受賞しているそうです。

さらにうれしかったことは、ありみね高校生学びの森に、平成16年17年と
連続参加した富山東高校の小西崇之さんがお兄さんだということです。
以下に、お兄さんの感想文があります。
http://www.arimine.net/annai/paper20041225.html

お話を伺って、お父さんの教育が実にうまくいっているご家庭だなあと感
服いたしました。
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◆オレゴン有峰往復書簡第6回目 有峰からオレゴンへ  中川正次
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餅つきを見て、ライスをいじめていると感じるアメリカの子供たちの反応
が面白かったです。

さて、今年は雪が少ないです。富山県内の平野部は1月ほとんど雪が降り
ませんでした。2月1日からようやく、降り始めました。2月2日午前6時現
在、有峰猪根平の積雪は、196センチメートルだそうです。

私の母などは、雪が少なくてよかったと喜んでいますが、困っている人、
不吉なものを感じている人もまた、大勢おられます。

本題に入りましょう。神奈川県が、丹沢大山の再生に取り組んでいるとい
う新聞記事を読んで、とてもびっくりしました。それは、その目標が、
「鬱蒼としたブナ林の再生」だからです。

私は、ブナは鬱蒼とした森をつくらないのではないかと考えています。私
は、原生林に近い植生といわれる西谷のブナ林を歩いて、鬱蒼という印象
を持ちません。新明解国語辞典によると、鬱蒼とは、「たくさんの木が茂
って薄暗くひんやりとする形容」とあります。

皆さんを遊歩道に案内したときに、歩き始めて5分もしないうちに私は次
のような話をします。「皆さん、森の中を歩き始めてどのように感じまし
たか? 印象を教えてください」

「すがすがしい」「気持ちがいい」「緑がいきいきしている」「明るい」
といった声が出ます。

「そうですね。さて、皆さん、一般的に、森をかざる修飾語としてどんな
言葉を思いつきますか」

「豊かな」「みどりあふれる」「鬱蒼とした」と声が上がります。

「そうです。有峰の森を歩かずに、木がいっぱい生えている様子を表現し
ようと思ったら、鬱蒼という言葉が頭に浮かびます。漢字は書けないけど、
パソコンならでますしね。けど、この森は鬱蒼とはしていない。先ほど、
明るいという言葉が出ましたね。有峰の森を一言で表すと、明るい森だと
思います」

遊歩道における説明は、この後、どうしてこの森は明るいのかの説明に入
るわけですが、それはまた別の機会に書くことにして、鬱蒼と明るいとい
うこととの対比について話を深めたいと思います。

きびしげな神が巨木に宿るイメージ、熊野古道のイメージ、これらが、鬱
蒼に似つかわしいと思います。一方、明るい林の中に立つ巨木を有峰で見
ても、叱られる感じはしません。元気を出しなよとやさしく励まされる感
じがします。七福神の布袋様のような感じです。林全体を見渡すと、陽気
な神様がそこらじゅうに、歌を歌ったり、顔を出したりしている感じがし
ます。

叱るのではなくて、元気を出しなよと励ましてくれる陽気な神様、ぴょこ
んぴょこんと顔を出したり、歌を歌う陽気な神様が、そこらじゅうにいる
森、これが私の有峰のイメージです。

どうして、有峰の森を歩くと、心わきたつ感じがするのでしょう。きっと、
私たちの遺伝子に、この森と共鳴しあうものが組み込まれているからだと
思います。だって、私たちは、森から出たサルなんですから。そのことが、
陽気な神々を感じるということの遺伝子的な説明だと、私は思います。

落葉広葉樹林に囲まれた富山県の森林文化、例えば立山信仰の中に、陽気
な神々をイメージするものが発展してこなかったのはなぜだろうと、いつ
も考えています。伊勢や比叡山、熊野の照葉樹林の鬱蒼が本流という意識
があったからではないだろうかと、仮説を立てています。

さらには、ソロー、ラフカディオハーン、レイチェルカーソンらが愛した
森のイメージは、有峰の私のイメージと似ているような気がしてなりませ
ん。このことが正しければ、森の惑星「地球」をまともにする仲間を増や
すために、ずいぶん役立つと確信します。
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◆社会人にもこんな学習の場があったら
  ありみね高校生学びの森の感想文を読んで  立山町・石川たかね
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立山町の石川です。
メルマガありがとうございます。高校生の感想文、とってもとっても、感
動しました。

「第3回ありみね高校生学びの森」は、もう3回になるのですね。ああ、
私も高校生に戻りたいです。本当に!!!

「ライントランセクト」という言葉、初めて知りました。社会人にも、こ
ういう学習の場があったらうれしいのですが。。。。

高校生の皆さんの輝く目が、いきいきして、すばらしいですね。時が過ぎ
行くのは速すぎて、気がついたら、もうすぐ終着点、という位置にいる私
にとっては、振り返っても、このような、学びの場所はなかったように思
います。

若者のために「ありみね高校生学びの森」を設定くださって、本当にあ
りがとうございます。感謝感謝、協力してくださる先生方にも感謝感謝で
す。

私の住んでいるここは、この冬は雪がありません。有峰は、雪はどのくら
いあるのでしょうか。例年とちがう、気候の変化は、自然界ではどんな影
響があるのでしょう。山開きが待たれます。
ではでは。
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