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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2005年1月22日 第68号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/中川正次
(発行日現在の有峰村民人口:380人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆2004年のアサギマダラ・マーキング
  富山アサギマダラ調査グループ 堀内 晃
◆第67号を読んで    渋谷区・柴田重盈
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◆2004年のアサギマダラ・マーキング
  富山アサギマダラ調査グループ 堀内 晃
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1.はじめに
2004年9月12日(日)に有峰森林文化村と自然博物園ねいの里の共
催で「旅をするアサギマダラとデート」のイベントを行ないましたので、
その時の様子や富山アサギマダラ調査グループの活動状況などについてお
伝えします。

アサギマダラは、有峰以外の県内でも観測されるわけですけれども、観測
される頭数が多いこと、観測のための条件が整っていることから、私たち
のグループの活動はほとんどが有峰で行われています。

アサギマダラ・マーキングについては、H16.3.20付け「有峰森林
文化新聞」第45号にも掲載してありますが、もう一度簡単に説明します


アサギマダラは、マダラチョウ科に属する浅葱(アサギ)色の美しい蝶で、
季節の変動に伴う気温の変化とともに、春は南から北へ、秋は北から南へ
と「渡り」をすることで知られています。

その実態を探ろうと全国各地の団体や研究者・愛好家が、翅に油性ペンな
どで記号や番号を記入してから放蝶し、その後、再捕獲された際の記録に
より、移動先・距離・日数などの移動データを解明していこうと取り組ん
でいます。

2.有峰マーキング・イベントの様子と成果
開催日の9月12日(日)は好天に恵まれ、経験豊かな愛好家、初めて捕
虫網を振る人、ジュニア・ナチュラリストや小学生なども含め約30名の
参加がありました。

まず、有峰ビジターセンターで、湯浅ねいの里館長からアサギマダラにつ
いて簡単な説明があった後、祐延、東谷、東谷上部、折立、大多和峠の各
方面に向けて5班に分かれて行動を開始しました。

大自然の中で夢中でネットを振る人、マーキング作業に苦闘する人、決定
的瞬間をモノにしようとカメラを構える人など久しぶりに童心に帰った数
時間でした。

この日の成果は、81頭の多くに及びました。1班が正午頃に祐延峠付近
(標高約1300m)でマーキングして放した個体は、足谷と尾根(標高
約1600m)を越え、4班によって午後1時35分に冷タ谷キャンプ場
近く(標高約1100m)で再捕獲されました。アサギマダラの移動する
実態が、まさに目の前で確認されたこととなり参加者一同大いに盛り上が
りました。

なお、後日判明したところによれば゛、このイベントで放蝶した81頭の
中で下記の1頭が移動記録として登録されました。

2004.9.12 PM13:27
富山県大山町有峰祐延峠下 放蝶者 鷲塚 清氏(小杉町) 



2004.10.11 PM14:30
高知県香北町 秋葉山  再捕獲者 山崎 三朗氏(高知県)

29日間で 約465km移動したことになります。
  
3.富山アサギマダラ調査グループの活動と成果
3年目を迎えた活動は、下記のように年々成果を挙げています。

       〔登録者〕  〔マーキング数〕
2002年   14名      105頭
2003年   16名      254頭  (前年比 2.4倍)
2004年   27名      638頭  (前年比 2.5倍)
 

また、再捕獲の嬉しい知らせが今年も下記のように6件の連絡がきており
ます。

8月25日(林道記念碑)→10月24日(鹿児島県喜界島)
     約1150km 60日間  注1
8月29日(祐延峠下) →10月11日(愛知県三ケ根山)
     約188km  43日間
9月1日(林道記念碑) →10月22日(宮崎市平和公園)
     約700km  51日間
9月12日(祐延峠付近)→10月11日(高知県香北町)
     約465km  29日間  注2
9月13日(林道記念碑)→ 9月20日(岐阜県土岐市)
     約135km  7日間   注3
9月13日(林道記念碑)→10月10日(三重県南島町)
     約256km 27日間 

注1
昨年に続いて、今年も鹿児島県喜界島までの長距離飛翔が確認され、しか
も、現地で再捕獲の写真まで送ってきました。

注2
「旅をするアサギマダラとデート」のイベントで捕獲された個体で、放蝶
者はまったくの初心者で大喜びでした。

注3
前日の興奮覚めやらぬイベントの翌日、今度は小学校5年生の佐伯雄太郎
君が挑戦し、見事、再捕獲されました。


今年は、自然界も異常気象の影響を受けた年でしたが、アサギマダラも例
外で無く、当グループでは昨年の2.5倍に及ぶ頭数にマーキングして放
蝶したにもかかわらず、再捕獲数は、12月20日現在で昨年より1頭少
ない6頭となっています。

アサギマダラ・ネットワークの主宰者に照会したところ、
(1) 台風の影響がかなりあった。九州・中国地方、特に南大東島や八
重山諸島が悪かった。
(2) 同様に、週末毎に接近や上陸する台風で、再捕獲に出かけるウォ
ッチャーの行動が制約された。
との報告がありました。

4.今後について
アサギマダラの「渡り」の謎はまだまだ解明されておらず、今後とも継続
的に調査をすることが必要です。当グループもインターネットによる全国
的な調査網「アサギネット」に参加しているので連携を密にして活動を続
けていくつもりです。

また、アサギマダラの魅力的な美しさとロマンにとりつかれた人が年々増
えてきています。マーキングは誰でも楽しく簡単にできる作業なので、富
山アサギマダラ調査グループでは、初心者からベテランまで広く参加を募
集しています。参加希望者は、下記までご連絡ください。

また、有峰では2005年にも同様のイベントを開催する予定にしていま
すので、沢山の参加者をお待ちしています。

 富山アサギマダラ調査グループ (自然博物園ねいの里 内)
 電話 076−469−5252 FAX 075−469−5865
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◆第67号を読んで               渋谷区・柴田重盈
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