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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2003年11月15日 第36号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/中川正次
(発行日現在の有峰村民人口:285人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰の冬期閉鎖に際して    中沖 豊(有峰森林文化村会議会長)
◆桜花会旅行の俳句          目黒区・石坂誠一
◆有峰森林文化村懇話会の結果報告  編集部
◆ある日のレンジャーパトロール報告        魚津市・木内静子
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◆有峰の冬期閉鎖に際して    中沖 豊(有峰森林文化村会議会長)
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有峰林道は、11月12日をもって閉鎖しました。

昨年8月に開村した有峰森林文化村は、村民の皆様の暖かいご指導、ご支
援により、無事、2年目のシーズンを終えることができました。心から感
謝申し上げます。

さて、今シーズンは、多様な森林文化活動が展開され始めました。

主なものとしては、

有峰森林文化村公園内に、米林東京芸術大学教授作のモニュメン
トが北陸電力株式会社によって設置されました。

県内の公民館の皆様に、日帰り語り部講として、冷タ谷遊歩道の
散策や、湖畔でのハーモニカの伴奏による合唱を楽しんでいただ
きました。

これまでのイワナのつかみ取りから、イワナの生態を学び釣りを
教わる渓流釣り教室に、変更しました。

高校生サマースクールでは、全国の高校生たちが、有峰の大自然
で森の姿を研究し、お茶会を楽しみました。

多摩美術大学校友会富山県支部が、子供たち向けの美術教室を開
きました。

北電有峰寮を有峰猪根山荘として、休憩のみならず、写真、俳句、
絵画の展示場として利用を始めました。

中野民夫さんを水先案内人として、「森の記憶」ワークショップ
を開催しました。

山じまいとしてトチモチの餅つき、しめ縄かざりを主な内容とす
る、森の感謝祭を開きました。

また、12月には、梅原猛村長の就任記念の語り部講を予定してお
ります。

といったものを挙げることができます。

来シーズンは、有峰ハウスの新築オープンを予定しております。また、今
年、ご縁ができた皆様による楽しい企画が、芽を出すのではないかと楽し
みにしています。3年目のシーズンは、「水と緑といのちの森を永遠に」
という基本理念の実現に向けた歩みを、着実に進めたいと思っております。

有峰のよさのひとつは、冬の間、有峰に行けないことにあるのではないか
と、私は密かに考えています。冬の晴れ渡った夕暮れ、雪が夕陽に映える
薬師岳を見ると、有峰はどうなっているだろうと考えてしまいます。こう
して、約半年の冬を送り、また、皆さんと、新緑が萌いづる有峰で会いま
しょう。
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◆桜花会旅行の俳句          目黒区・石坂誠一
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テキパキとガイドたのもし紅葉郷
五十年の交わり芒(すすき)も揺れ唱う
                      櫛引 晴穂
落ち葉ふみ旧友(とも)と唱いし有峰湖
                      櫛引 ゆい子
落葉散る湖畔で唱う老仲間
熊鈴と呼子を下げて茸狩り
                      伴 衛
紅葉に飛び込みそうな老仲間
                      篠田 美子
秋深し湖底の里の狛(こま)の声
雨意含むぶなの林の黄葉かな
                      石坂 誠一
九十九(つづれ)折り傾くバスに照るもみじ
蔦もみじ見上げてツルリ露天風呂
                      木場 弥恵子
編集部注
桜花会とは、東京帝国大学第一工学部応用化学科昭和19年9月卒の同級
生と奥様方の集まりです。毎年、旅行をしておられ、今年は21年目だそ
うです。今回は、17人のみなさんが、2泊3日で、井波・五箇山・新穂
高温泉を経て、最終日に有峰にお越しになりました。
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◆有峰森林文化村懇話会の結果報告  編集部
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1 日時、場所
平成15年10月23日 13時から15時まで
有峰猪根山荘活動室

2 出席者
長井座長、阿部委員、黒田委員、本田委員、湯浅委員、林理事、
小倉課長、鶴主幹、中川主幹、梶副係長、斉藤主任、岸主任指導
員、北電岡島副所長、堀田さん、大山町宮本さん

3 質疑、意見

(1) 有峰森林文化村の基本線
・「俗化させず大衆の山としたい」とした、北電の山田昌作社長
  らの意志を継承していきたい。

・ 有峰は、非日常体験をすることに意味がある。

・ 有峰の歴史的背景を押さえた、有峰森林文化村にすること。

・ 水のありがたみをカルタ方式でわかるようにできないか。常
  願寺川流域におけるポジションを明確にもつこと。

(2) 活動プログラム
・ 火は、文明の原点である。火をみつめる時間を大切にしなけ
  ればならない。大きな火をたく、キャンプファイアはいらな
  い。

・ 有峰の活動プログラム委員会をつくって、検討したらよい。

・ 活動のワークシートを作ればよい。

・ 立山少年の家の2泊3日のうち、1日を有峰で過ごすように、
      相談してみたらよい。

・ 有峰における自然や歴史の語り部カードを充実して欲しい。

(3) 語り部
・ 旧有峰村民を、名誉村民にしたらどうか。

・ 有峰で勤務した人の話を聞く会を開くといい。

・ 上のこと以外にも、自然や歴史など、語り部に有峰ハウスで
  夜、話してもらうようにすること。

・ 語り部には、話す前に準備もいることだろうから、勉強代と
  して3,000円程度支払ったらはげみになる。

(4) スタッフ研修
・ スタッフは、有峰森林文化村憲章に即して研鑽してほしい。

(5) 日本中から集まるワークショップ
・ 今年の、「森の記憶」ワークショップのように、日本中から
  集まる、質の高いワークショップを年1回開いたらよい。

(6) 学校
・ 学校は忙しいので、前例踏襲のことが多い。また、有峰を知
  らない。

・ 各学校などに来てもらうには、体をかけて、頼みに回らない
  とだめである。

(7) 新有峰ハウス
・ 県の有峰森林管理事務所時代が営々とやってきた育樹の価値
  を展示する必要がある。スギ、シラカバ、コメツガ、チョウ
  センゴヨウ、ドイツトウヒなど。

・ ネズコなどの有峰らしい木も含めて、一度に材は用意できな
  いかもしれないが、逐次展示して欲しい。

・ 有峰ハウスにおける洗剤は、中性洗剤ではなしに、せっけん
  洗剤を使って欲しい。トイレの紙も、工夫して欲しい。

・ 食堂にコンセントの口をたくさん用意して、いろんな活動が
  できるようにしてほしい。

・ いろんな活動に使う、模造紙、ポストイット、ロープなどを
  十分用意しておいて欲しい。

(8) 子供渓流つり教室
・ いわなのつかみ取りをやめて、子供渓流つり教室にしたこと
  を大いに評価する。

(9) 山菜、きのこ楽校
・ 人数を押えて、ゆったり山の恵みを学び、分かち合えるよう
  にすること。

(10)アサギマダラ
・ 県内で、マーキングしたアサギマダラが、大阪・三重・大分
  で見つかっている。

・ ねいの里とも連携し、全国的な運動につながるようにしたら
  よい。

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◆ある日のレンジャーパトロール報告        魚津市・木内静子
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すばらしい朝だった。モルゲンロートと深い霧がダム湖を包んでいた。朝
日が昇り始めると少しづつ霧が動き、そして流れ、この中からダム湖が現
れてきた。

そして、深い深いもやの中にブナの紅葉が優しく優しく我々を迎えてくれ
たのでした。

まず、東谷連絡所へむかう。ここで朝食をする。それから大多和連絡所へ
と向かう。やはり雄大な薬師岳と立山だった! 昨日の立山カルデラもス
テキだったが、ここから拝する岳は立派でそして優しくナイーブだ。

東谷線と南岸線を戻り、西岸線で冷タ谷キャンプ場を散策してみる。さく
さくと落葉を歩くと本心、レンジャーをしてよかったなと思えてきた。

次に砥谷遊歩道を歩いてみた。もうすっかり暖かくなり、大勢の人々が移
りゆく自然を楽しんでいた。作句している人、バードウオッチングしてい
る人・・・・様々な楽しみ方ですごしている。

ビジターセンターへ戻ると沢山の人々だった。皆、カメラをぶらさげポイ
ント探しであり、ちょっとしたアドバイザーとなる。

感謝祭を終えての帰路は、すばらしい夕焼けに染まったブナ林と渓谷でし
た。

平成15年10月25日

編集部注
木内さんは、18人の有峰森林レンジャーのお一人です。この日は、レン
ジャー活動をされたあと、森の感謝祭に参加されました。
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