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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2003年3月22日 第17号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/中川正次
(発行日現在の有峰村民人口:218人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有峰ハウスに反映すべきは、
有峰村民の意見と、旧有峰村の住宅の歴史 大瀧雄治
◆わっと地図を考え出すまで 谷道淳一
◆ようやく春めいてまりました 吉岡幸文
◆大山町歴史民俗資料館改修に拍手 高成玲子
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◆有峰ハウスに反映すべきは、
有峰村民の意見と、旧有峰村の住宅の歴史
大瀧雄治(高岡市)
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有峰森林文化村新聞2003年2月22日第15号に掲載された県の予算の項で、
有峰ハウスの整備のアナウンスがありました。有峰湖の近くに森林文化に
ふさわしい木造で新築することをめざし基本設計費を計上されるそうです。

そこで私なりに、新しいハウスへの夢を語らせて貰いたい、との強い思い
でキーボードを叩かせて頂きます。

第一は、設計手順の中に「有峰村民の意見」を盛り込むことが出来ないか
ということです。

今回のハウスは、技術で造るのではなく、心と感性で造ることが大切であ
ると存じます。間取りや仕上げ材、設備など専門家にお任せする場面も多
いわけでございますが、居心地でありますとか、その場にくつろぐ時の雰
囲気、風情と申しましょうか、場の空気をいかように設計に反映するかが
押さえどころの「ツボ」でございましょう。

それらを充足させますにはソフトが大切と存じます。ハウスの運営方針、
方式をしっかりお決めになられた上でこそ、それらソフトを受け入れる建
物の姿が明確になって参ります。自分の家を設計する時しかり。色々条件
がございますが、いわゆる家に求めるものは「家族が一つになって安全に
暮らし和めること」でございます。

村民全体、いや県民全体の意思を反映して頂きますことなど、夢また夢で、
絶対にかなわぬことでございましょうが、お互い努力すべきところは努力
し、協力を惜しまずに、強力に一つのイメージに向かって努力した証を刻
もうではありませんか。

鉄製のストーブが赤々と燃える山小屋、囲炉裏に炭をくべた民家の居間の
ように、いつも当たり前のように暖かく和んだ空気に満ちあふれ、訪れる
者は勿論、働かれる方や、様々な業者さんにも愛されるハウスが私の望み
でございます。

第二は、隣接する岐阜県神岡町和佐府や佐古の住宅を、有峰村民、設計士、
事務局が見学調査し、有峰ハウスに活かす手順を、組み込んでいただきた
いと思います。

同じ号の新聞に投稿された柴田重盈様は、《先月29日静岡袋井の小国神社、
<一の宮>に初詣でに行って来ました。宮司いわく神社建てるのにその土
地材木使うと持ちが違います。》と書いておいでです。

有峰を語る上で重要な文献のひとつ「有峰を探る」では、石原稿氏が以下
のように書かれておられます。《有峰の住宅は、地方材の大木(読めない
樹名でした)をもって極めて頑丈に作られていて、所謂「平物」などは、
各部屋は勿論、厠の四隅まで使われている。多くは能登の大工が来て建て
たもの・・・(中略)建築構造は残存唯一の(中略)飛騨方面に多い「う
だつ造り」の変化と思われる。(以下省略)》

昭和32年当時の調査写真に写る有峰最後の一軒「山越宅」の写真を見させ
て頂きますと、平屋建てではございますが、軒線がすっと通ったエライベ
ッピンさんの家でございます。石原稿氏の言われる「有峰の住宅」に近い
物は、お隣神岡町和佐府や佐古の民家が一番近いのではないかと思います。

このことから、和佐府や佐古の住宅を、有峰村民、設計士、事務局が見学
調査し、有峰ハウスに活かす手順を、組み込んでいただきたいと強く願う
ものです。

2つの願いを申し上げました。ハウスは、シティホテルのような個室中心
の構造は論外です。優しく温かく、歴史をおもんばかった豪壮な有峰建築
を目指し、有峰を愛する村民をしっかりと守ってくれる「森のわが家」で
あって欲しいと、私は願うものです。
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◆わっと地図を考え出すまで 谷道淳一(富山市)
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村民証ができて、新聞報道されて、一挙に有峰村民が50人も増えたと聞き
ました。私のデザインがとても役に立ったと、編集部から伺いました。
デザイナー冥利につきます。村民証のデザインとして採用された「わっと
地図」がどのように生まれたかをお話したいと思います。

1 地図をコンピュータを使って立体的に表現するまで

飛行機の上から見た雪景色の富山平野、四季を通じて撮影してみればなか
なかおもしろい写真が撮れるといつも思っていましたがチャンスがありま
せんでした。

コンピュータの発達で鳥瞰図が描けるようになりました。軽い気持ちでト
ライしましたが甘かった。ハード面(マシン)、ソフト面両方で、色々な
ハードルがありました。なんとかクリアして富山平野と立山連峰が描ける
ようになった時、富山湾が気になりだしました。

陸地に関しては、住んでいる場所なので、行った事がない所でもある程度
土地勘があるが、海となると全くわからない。

昔、自衛艦の「きりしま」で能登沖まで乗せてもらった時に、富山湾もず
いぶん広いものだと思いました。その海の中がどうなっているのか、ズワ
イガニやほたるいかがどのあたりにいるのかも調べてみたくなりました。
またまた海図を買って陸地と海の合成にトライしました。なんとか山、平
野、海が出来ました。長い長い道のりでした。

2 みかんの皮のゴミ箱からヒント

昨年の夏、一人で剱岳に登りました。人が多くいる登山道では道に迷う事
もなく、自分が今どこにいるかも、よくわかる。登るにつれて、上に行く
にしたがって、一体どのあたりまで来たのか、疲れてくるとしょっちゅう
持ってきた本の地図のコピーをポケットから出して見たが、よくわからな
くなる。こんな時、鳥瞰図で自分の位置やまわりの山々が確認できればい
いのになと思いました。山から降りてしばらくした頃、登山中の山の地図
の不便さを思い出し、なんとかならないものかと考え続けていました。

子供が小さい時、父・母が孫の子守りをしながら、主にみかんの皮を入れ
るゴミ箱をチラシで折っていたのを思い出しました。折って畳んでおいて
使う時だけ開いて四角い箱にする。いっぱいになったらそのままゴミ箱に
と、なかなかのスグレものだったと思い出しました。地図も見たい時に開
いてワンタッチでしまえるという事にはならないだろうか。いろいろ試し
て、頭の片隅にあった折りがうまくいった。これは鳥瞰図を組み合わせて
商品化出来る!

3 特許の出願と試作品

最初は他人の特許侵害にならないかを慎重に調べました。問題ないとわか
って、商品化しようと色々ダミーを造りました。作っていくうちにカバー
を2つ折りし、中にテキストをはさみ込むので、どうしても開いてしまう。
なんとか開かないように出来ないかと考えていくうちに納まりのいいメカ
ができました。さらに、試作品の2倍、3倍の情報が折込める形も出来まし
た。まわりからも特許出願すればという意見があり、一連のデザインを特
許出願しました。

鳥瞰図としては大きく見ごたえがあり、なおかつ折畳みパンフにする事で
コンパクトになり、開くと元の形の約4倍から12倍の情報が折り込む事が
できます。使い方次第で、鳥瞰図はいろいろな角度の上空から富山県を見
る事が出来るし、折畳みパンフは地図に限らず、いろんな情報を入れる事
も可能です。必要だと考えたものと便利なモノがうまく組み合わせられた
と思っています。
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◆ようやく春めいてまりました     吉岡幸文(魚津市)
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ようやく春めいてまりました。さっそく村民証を頂きましてありがとうご
ざいました。内容が面白くて、よくできている事に感激致しました。
 
早く雪が融けて有峰森林で遊べると良いですね。今から楽しみにしている
のは私だけではないのでは。内容の中に「有峰の夜」がありましたが、表
現が上手く、一度体験したくなりました。

自然に恵まれた当地、恵まれすぎた為、ありがたさが少なく、あたりまえ
の富山。県外の私には贅沢すぎて。町から数十kmで大自然。

魚津も20数kmで、1,000mを超える山、町中にサケが泳ぐ、疎水にイワ
ナが流れる街なんです。

有峰の事、魚津の事がゴッチャになりましたが、今年も楽しく有峰森林文
化村を開村してください。まずは、お礼まで。

編集部注
<有峰の夜>まさに別世界。野生動物の鳴き声が漆黒の山々に響きわたり
ます。湿度が低く、周りを山に囲まれた有峰では、たくさんの星があなた
を包んでくれることでしょう。波の立たない湖面には、星が映ります。寝
そべって、深呼吸しましょう。この星の光はどこから来たものでしょう。
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◆大山町歴史民俗資料館改修に拍手 高成玲子(富山市)
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前回の有峰森林文化村新聞で、大山町歴史民俗資料館改修のための費用が
計上されていることを知って、心から喜んでいます。外観のお粗末さから
は信じられないような豊かな内容をもった資料館です。有峰研究はここか
ら始まると言っても過言ではないほど充実した内容の資料館なのに、等閑
にされているのは何故かと常々思っていました。どんな風になるのでしょ
うね。楽しみにしています。
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