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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2003年3月8日 第16号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/中川正次
(発行日現在の有峰村民人口:165人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆有料林道が有峰を守る上で一役 編集部
◆大山町歴史民俗資料館の改修着手 
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◆有料林道が有峰を守る上で一役 編集部
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有峰林道は、小型車で1,800円、大型車で4,300円が必要な有料林道です。
このため、県は、特別会計として有峰森林特別会計を設けて経理しており、
有峰を守る上で、一役も二役も果たしてきた全国に例のないものです。

有峰森林特別会計の支出として、林道の安全施設の設置、土砂崩れ除去、
毎朝の林道パトロール、森林の保全、トイレの清掃、区域のゴミひろいな
どに、年間約2億4千万円かかっています。

一方、収入として、林道使用料は、年間約1億4千万円ありますので、不
足する分を、県と北陸電力で約5千万円づつ負担しています。

この制度を評価するならば、林道使用料は、ある面、入山料的なものとし
て機能しており、有峰の素晴らしい自然環境を守る上での知恵といっても
よいのです。これからも、有峰を守り、森林を次の世代に引き継いでいく
ためにも、大変重要な制度ではないかと思います。

なお、林道建設費や文化村の経費は、林道使用料とは関係がなく、富山
県・大山町・北電からの負担でまかなわれています。

岐阜県のホームページで乗鞍スカイラインと比べてみましょう。

「2003年度に乗鞍スカイラインが無料化されることにより、自動車の流入
量が激増し、自然環境に悪影響を及ぼすことが懸念されるため、地元市町
村を中心に検討が進められ、無料化後はマイカー規制を実施することとな
っています。県では、マイカー規制を契機として積極的な乗鞍地域の環境
保全施策を実施することとし、そのための財源を原因者に求める方法とし
て、法定外目的税(乗鞍環境保全税:例えば観光バスは3,000円)の導入
をすることとしました」

有峰林道で、使用料を徴収しはじめたのは1962年です。道幅は狭く、砂利
道で凸凹のところが多かった頃からの制度です。快適なドライブのできる
ハイウェイができたから、有料にしたというのではありません。

地球温暖化に対して、積極的な発言をしておられる宇沢弘文東大名誉教授
は、日本人の中で最もノーベル経済学賞に近いとの声も高い経済学者です。
著書「自動車の社会的費用」(1974年;岩波新書)の中で、自動車がもたら
す環境破壊、歩行者の不便といった社会的費用を、自動車通行者が負担し
ないことの不合理を指摘し、次のように述べておられます。

観光道路にあっては、自然環境保全にかんするなんらかの社会的合意を前
提として、その基準にあうような構造をもつ道路にだけ自動車の通行を認
め、そのために必要な投資額は自動車通行者に賦課されるべきである。
(P168。引用のため表現を、一部、変えています。)

宇沢教授に有峰を、ぜひ見ていただきたいものです。こうした面からも、
有峰が21世紀の森と人間のありかたを示唆する場になってほしいと、私た
ちは考えています。                (文責 中川) 
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◆大山町歴史民俗資料館の改修着手
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大山町の平成15年度予算案に、亀谷の白樺ハイツの前にある大山町歴史民
俗資料館の改修のための基本設計費が計上されています。楽しみです。
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