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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2002年10月19日 第6号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/中川正次
(発行日現在の有峰村民人口:140人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆子供たちを抱きかかえ冬季歩道を渡らせた思い出 三浦久信さん
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◆子供たちを抱きかかえ冬季歩道を渡らせた思い出
有峰森林レンジャーの三浦久信さん(上市町)の話
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昭和44年8月10日、11日、12日の3日間の降雨量は、400ミリ近くに達
した。最大時には、1時間に70ミリを記録した。今、有峰林道は、24時
間雨量80ミリ、あるいは1時間雨量30ミリを越えれば通行止めにして
いる。また、平成6年から12年までの有峰の年間平均降雨量が2628ミリで
ある。これらのことから、その雨の激しさがわかろうというものである。

その集中豪雨のため、有峰ダムは、規定に従って、やむを得ず、空前絶後
の放流を行った。神通川にかかる富山大橋が落ちるなど県東部を中心に豪
雨の被害は大きかった。有峰ダムがなければ麓の水害はもっと大きくなっ
ていたことだろう。

当時、冷タ谷(つべただに)のキャンプ場に小学生、中学生が来ていた。
キャンプどころでなくなった子供たちは、8月11日、有峰青少年の家に戻
ることになった。歩いてダム堰堤まで来たものの、ダム展望台周辺の道路
の上部は、崩れており、通ることができない。仕方がないので、冬期歩道
(北陸電力の管理用通路)トンネルを通らせることになった。しかし、そ
のトンネルの排水溝が土砂や水で埋まり、大人の胸のあたりまで水が来て
いた。北陸電力で有峰ダムを管理していた三浦さんと同僚は、子供たちを
抱きかかえ手渡しで、その冬季歩道をようよう渡らせた。

集中豪雨による有峰の被害は大きかった。林道折立線の旧折立橋の3本の
橋脚に流木がひっかかり、真川がそこでせき止められた。行き場を失った
濁流は、林道上を走り、旧折立トンネルをくぐって有峰湖側に流れ、猪根
谷に大きな被害をもたらした。キャンプに来ていた子供たちは、被害の大
きい林道小見線を通ることができず、数日後、先に開通した大多和峠を経
て、ようやく富山に帰ることができた。(中川筆記)

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